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電子書籍
きっと、男性ならではの葛藤
2020/08/21 22:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さなにょろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タチとして生きてきた自分だけど実はネコになりたいのでは、と懊悩する男の姿が良かったです。
だって、抱くか抱かれるかなんて、自分のアイデンティティに関わることですもん。
私は女なので想像するしか出来ませんが、征服欲の強い男性だからこその悩みだと思います。こんな葛藤、なかなか読めません。
良かったです。
電子書籍
「・・・えぐいですね、血管」本文より。
2020/12/28 10:33
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投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
タチがネコになる過程と、その瞬間に立ち合える作品です。
ネタバレがあります。
アメリカの本社帰りの凄腕コンサルタント35歳攻め・三隅崇、外資系リサーチ&コンサルティング会社で調査員兼分析官として働く29歳の受け・槙紳一郎。本編は受け視点、短編は攻め視点。番外編は両視点。
これまで年下の綺麗・かわいい系が好みのタチだった槙は30歳を目前に性指向に悩み、思い切って入った店で素性の知らない男・タカシと出会います。男は槙の事情と気持ちを汲み取り、ふたりは一夜を過ごすことに。ただ最後までには至らず、それでも槙にとっては大きなインパクトでした。そしてネコへの自覚をした槙は、職場で思いがけない人と再会し・・・
仕事とプライベートを分けたい人は職場恋愛に、もう二度と会いたくない人に限って再会してしまう法則炸裂(笑)。
個人的にはラブとビジネスの両方を楽しめた作品でした。また攻めがエネルギッシュなエッチをしかけてくるので、エロスも堪能出来ます。湯気が上がりそうって、どんだけなんだ(笑)!
あとがきによると、既にポジションは決まっている「攻め×元攻めの話」です。双方ともハイスペックなキャラで、お仕事用語がバンバン出てきたり独身男性のアーバンライフを垣間見ることが出来ました。
元タチだった受けが脚を開く相手は公私ともに認めた攻めだけ、そんな受けを抱きしめられる攻めだけーーー。そんなハイスペックな男たちの矜持と恋の物語、いかがでしょうか。
電子書籍
面白い!
2020/03/14 02:23
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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
攻めとして生きてきた、仕事もでき外見も申し分ない槙が、自分の隠された嗜好に悩み、そんなとき自分以上にスパダリの三隅と出会い…という新鮮な切り口で、おもしろかったです!恋人という関係になるのは随分後半ですが、疲れた三隅を槙が甘やかしてあげるシーンなど、甘~い場面
は盛りだくさんで、ラブも十分堪能できます。
紙の本
雌雄を決する
2018/10/08 14:00
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投稿者:にしかわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
男としての矜持が邪魔をして、自分の慾求にすんなり認められずにいる主人公。
相手は、そんな主人公に自分の気持ちを率直にぶつけてくる。それな相手の強気な自信に満ち溢れた言動や行動に、主人公は苛立ちながらも自分の体内から滲み出てくる慾情には克てず、悦楽を享受してしまう。
恋愛対象としての理想の男性像ではなく、男として目指す理想の男性像を具現化した相手に出会い、この雄の眼前では自分は雌になれるといったところか。なかなか、自分の「雄」を手放すわけには行かない面倒な性格の主人公ではあるが、妥協や安易に手心を加えるような不正をしないという厳格な側面から雄が現れている。相手は、主人公の「雄」の部分に完全に惚れていて、雌にさせるために粘り強く何度でも攻略に挑んで行く。
言葉の駆け引きでは互いに負けず嫌いなふたりではあるが、性慾には率直なのは雄の本能そのままで、わりと早めに事に至るのはむしろ清々しい。
なかなか面白かったと思う。
ただ、挿絵の男が二人とも、雄らしさよりはキレイな男なんで、テーマに全く合っていないと思った。
電子書籍
過不足なく満足
2018/09/04 15:46
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投稿者:こうべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前別の作品を1つ読んだことがある作家さん。丁寧でおもしろい作品を生み出す素敵な作家さん。この作品は試し読みしてて電子になるのを待ってました。スパダリ同士っていいですね。私もハイスペックな受け大好きです。攻めの傲慢に見えながらも受けに執着にも似た恋情を持ってるところや受けの煩悶がよかったです。もうちょっと読みたいなってとこにおまけのようなSSもよかった。表紙の絵は好き。扉絵は微妙です。
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