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読み終えた瞬間、思わずノーリーっっ!!!」と叫びそうになりましたよ。もう、完全なるノーリーロス。
ノーリーが私の中を「大丈夫」でいっぱいにしてくれていたから、これで終わりなんて思いたくない。ノーリーカムバック!!
玉瀬家はちょっとダメな家族なんだけど、そのダメさがとても心地よくて。なんだろな、家族ってやっぱいいなって思った。血が繋がっていたって結局別の人間なんだし、好きだろうと嫌いだろうと家族であることは変わりないし、変わる必要も変える必要もないし、一緒に暮らそうが離れて暮らそうが、それはもうどういう形でも家族は家族のままだしね。
なんだか明日明後日も私はきっと大丈夫ってそんな気持ちになっちゃいました。そうそう、「大丈夫」という言葉がこんなにも素敵に思えたのは初めてかも。
玉瀬家はノーリーがこの家族の真ん中にいてお母さんも香波さんも澪子も「家族」でいられるんだな。
あぁ、いや、どうしてもノーリーに目が行ってしまうのだけど、実はこの家族が家族でいられるのはお母さんのおかげかも。いろんなことをすべて飲み込んでそして息を吐くように大声で笑い飛ばす、しかもそれを「家族のため」とか「苦労してきた」とか全く思わせずに。そうだそうだ、玉瀬家が今日も平和なのはお母さんのおかげだ。みんな幸せになってほしいけど、とりあえず大門くんお母さんをよろしく。そして玉瀬家に幸あれ!
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澪子は41歳、バツイチ。"人並み”の幸せを夢見ていただけなのに、もろく崩れる。家財道具は旦那に持っていかれ、お金もない。そんな中、姉の香波が金の無心にやってくる。香波は澪子の状況を知り、久しぶりに実家で暮らすことを提案する。そして10年ぶりに母親が一人で住む家に戻ったのはいいのだが、娘たちの出戻りを笑い飛ばす始末。がさつな母に傷つく澪子。そしてある日、家で怪しい人影を発見するのだが?!
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41歳にして自分探しの澪子である。一度人生設計につまずいた後は、すべてを失い、未来さえも失くしたような気になっていた。自分には何もない。何もできない。そうやって日々を無為に過ごし、ほかのだれかの自分よりもわずかに劣るところを見つけては、わずかに自分を慰めるのだった。だが、がさつで人の気持ちをわからないと思っていた母にも、いつも尖って自分勝手だと思っていた姉にも、引きこもりでどうしようもない兄にも、それぞれの人生があって、自分よりもはるかに充実していると知り、ますます鬱々とするのである。家族の知らなかった一面を知るうちに、少しずつ視点が変わってきて、なんだか馬鹿らしく思われてくるにつれ、縛られていたものが少しずつ緩み始める。少しずつでも未来のことを考えられるようになった澪子には、きっとこれまで見えていなかったものがどんどん見えるようになってくるのだろう。家族との関係も、きっと少しずつ変わってきて、玉瀬家もいつか休業中ではなくなるのだろう。前半は、いろんな意味でイライラさせられもしたが、次第に応援したくなってくる一冊だった。
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離婚した澪子はパニック障害を発症し闘病中の姉香波と一緒に母が一人暮らしをする実家に帰った。
時を同じくして、行方不明だった兄も帰ってきて、引きこもっていた。
40代、妙齢の兄妹と母の4人暮らしが始まった。
不思議な話。
でも、こういう家族はきっといると思わせるリアル感もある。
澪子のウジウジした感じは好きになれないけれど、家族の元で少しずつ再生していく様に、期待が持てそうな予感を感じた。
青空を見上げて、素直に気持ちいいと思える人で私はいたいと思う。
それにしても、ノーリー、話し方バカボンのパパみたいだった…
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家族のあり方を独特の視点で描いていた。家族だからとわかり合えるとは限らない。家族だからとはいえ、所詮は他人。何を考えているのかなんて本当はわからない、確かにその通りだなぁと思った。
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離婚してバツイチ無職になってしまった澪子に元に突然やってきた姉の香波。
パニック障害で働けない姉と一緒に、あんなに嫌だった北海道の実家に転がり込んでの日々。
あけすけな物言いをするデリカシーのない母、息するのがめんどくさいと言っていた兄のノーリー
気の強い姉の香波とネガティブな私。
ただ家族というだけでまったく気の合わない人たち
人生から逃げかけていたけれど、徐々に働き口を探すようになる澪子。
最後がノーリーのことでぐだぐだしたような気も。
自分の意見をはっきりと言える強さ。
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0163
2019/12/03読了
表紙に惹かれて読む。
個性の強い家族の話。
家族でも知らないことや分からないことは多いよなあ。むしろ家族が一番分からないのかも。
働くことや幸せは人それぞれだなと思った。
終わり方にびっくり。最後まで気になるノーリー…。
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バラバラな家族なのに、なんか憎めないそんな面々の物語。
シングルマザーの家庭に育ち、夫の浮気を機に離婚し、上京し病んだ姉・香波さんと札幌の実家に出戻りした澪子。
母は強烈なキャラで、人の気持ちなど汲むようなことはなく、ズバズバとものを言う性格に、耐えられず出て行った澪子としては、不安の日々が始まる。
しかし長年行方知れずだった兄・ノーリーが帰ってきて、彼の自由な生き方に触れる度に、澪子は変わっていく。
「家族なんて所詮他人の集まり、個人」という独特な母の考えが、生きる力を呼び覚まし、また家族である以上に絆を感じさせてくれる。
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人間なんてそんなもんなんだろうけど、あまりにもみんながみんな勝手すぎてどうしても感情移入出来なかった。…って思ってしまうのは、私がまだ恵まれた生活をしてるからなんだろうなぁ。
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いいよ。
そんな親がいてもいい‼️
兄がいてもいい‼️
今を生きるは、普通に社会的に生きることが難しい人の方がじょうずなのかな。
今楽しんで生きていたいね!
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図書館で借りました。読み終えて、今すぐにでも実家に帰りたくなった。煩わしくても、隠しておきたいことも、全てをひっくるめて家族だ。澪子も、香波も、ノーリーも、お母さんも、みんな、大好きになった、【自分のことしか考えていない、といつもわたしは、わたし以外の人に不満を抱いていた。実家にいたころには家族に、結婚してからは夫に。】【わたし、嫌なことしか見てなかった。】澪子がノーリーに自分の心の内を開きだしてどんどん〈大丈夫〉に向かっていく様子はとってもよかったな。ノーリー、実は(失礼(笑))とっても頼りになるじゃん!【そんなふうに焦るからいけないんでしょや。人生は駆けっこじゃないんだよ。速けりゃ勝ちってわけじゃないっしょや!】そして何よりお母さん。あなたはとっても偉大でした。やっぱり、母は大きいなぁ。【あははははは!】豪快に笑って子どもたちをきっと今日も護っているんだな。
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玉瀬家には72歳になる母、41歳の澪子、46歳の香波、47歳のノーリーこと典史、4人が暮らしている。
離婚が珍しくなくなった昨今、出戻りの娘達と一緒に生活する家族も増えて来ているのかも知れない。
しかしながら、個性強めの登場人物達、惰性で生きているネガティブな澪子、怒りっぽくてプライドの強い香波、独特な話し方をするドルオタの典史、繊細な面を感じつつも人生ガハハと笑ってやり過ごす母親。
共感出来る人物はいないが、時々ハッとする言葉が登場する。
>自分のことも考えられない人間が、他人のこと考えられるわけがない
>家族だからつながってるような気になってるけど別々の人間
確かに、良く知っているつもりになっているけれど、本当のところ、他人に比べれば少しだけ多く知っているだけで、その内面なんて解らない。
知ったかぶりになっていたかもと我が身を振り返る読書時間だった。
まさきさんの作品にしては毒少な目、インパクト弱めではあったが家族を考える作品となりました。
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まさきとしか祭り開催中w
これもまた…www
え?なんか印象変わっちゃうなぁw
いやー、玉瀬家サイコー!面白過ぎるw
お母さん、いいキャラしてるなぁ、好きだなぁ!
でも、家族だったら、ちょっと嫌かも?www
そして、ノーリーみたいに楽しく生きたいな!
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離婚して実家に戻った主人公。母とバツ2の姉、そして引きこもりの兄との4人の暮らしが始まる。登場人物みんなキャラが濃いです。兄のノーリーのように、今を楽しみながら生きるって贅沢なことですよね。主人公がいろんな意味で再生できますように。
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夫と離婚し、北海道の実家に戻ってきたら澪子。
実家で、母、兄のノーリー、姉の香波と4人で暮らすことになった。
澪子の虚無な日々が、コミカルながら(コミカルだからこそ)切なく感じた。私も歳をとったのだ。若い時なら他人事として読んでいただろうに。妙に迫る現実感。人生折り返し地点あたりで、私のこれまでの人生ってなんだったんだ?と思うのは、つらいよなぁ。
できることも、やりたいことも、なにもない・・・という澪子の現実が、自分のもののように感じた。
私自身は、趣味もあり友達も少しだけどいて仕事もして子どももいるけど、それでも澪子のこの状況にとてつもない共感を覚えた。私自身の根本は虚無感溢れる人なのだと実感。結局、人間が何に共感するかっていうのは、「状況」ではなく「性格や人間性」ってことなのだろう。
ビストロを数日でクビになることも、応募先すべてで落ちて就職が決まらないことも、ささいなことのように感じるものの、こんなことが永遠に続くのかなと思うと絶望するだろう。成功体験のない人は、なんだこんなことー、いくらでも仕事なんてあるーって、なかなか前向きにはなれないものだ。
家族の中で、恥ずかしい存在、ふれてはいけない存在だと思っていたノーリーの前向きさや幼さに救われるのが、良かったよ。
ノーリーは謎だらけで、本人自身もきっとよくわかってないけど、わかんないことに全くこだわってない。こんな人めったにいないけど、もしいたら天然記念物として保護してほしいな。
苦手だった母、わがままで奔放な姉、はずかしいと思っていた兄と過ごしながら、澪子はエネルギーチャージされて、嫌なことや間違っていることに拒否感を示せるまでになった。これってすごい進歩。
家族のもちつもたれつ感、いいよね。