電子書籍
こんなときだからこそ
2020/03/15 21:59
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
小松左京の名作『復活の日』を読む。インフルエンザのような生物兵器で人類が1万人に激減してしまう未来を描いた小説。今読んでもリアル。
紙の本
コロナ禍
2022/01/31 23:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ再拡大の中でこの作品を読んでコロナでの死亡者が少ないことをあらためてよかったと思えている。昨年の今頃では感染が怖く、この復活の日のように感染すると死を考えざるを得なかったことを思い出した。コロナ慣れもあるけれどもこの復活の日のような事態にならないことを祈るばかりである。
電子書籍
まさかの二部構成
2021/01/01 00:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森羅万象 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルしか知らず、こういう時期だからこそ、年末に読んでみた。
二部構成とは、知らなかった。
南極以外が全滅するまでの描写、SFだとは思えない。
モデル小説みたいだった。
発表当時に読んでいたら、エンターテイメントのSFだと思えただろう。
今、再読するには勇気がいる。
紙の本
今の時代を予言したような
2020/05/11 13:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
パンデミックの脅威にさらされた、世界の混乱ぶりがリアルです。科学の発達と人類愛を信じた、著者からのメッセージに勇気をもらえます。
投稿元:
レビューを見る
映画の主題歌が切なく美しくドラマチックな感じがして好きだったが物語自体は知らなかった。
壮大なドラマなんだけど、個としての人間ではなく集合体としての人類に深く訴えかける愛、理解、哲学、
決して知識やアイディア・空想にとどまらないSF
核戦争や巨大隕石や未知の知的生命体の襲来でもなく、人類が滅亡していく、それも何が起こっているのかも分らぬまま日常の中で、ちょっとしたなんでもないことを
いつもどおり乗り越えたら、明日は必ず来るはずだと、
それすら考えることない中で、急激な加速を伴い、
どうしようもないままで、という描写がとても切ない。
それをもたらしたのが国家という人類の分断であり、世界の幸福に資するべきはずの人間の知的探求心と科学の不幸な行く末だったことも。
自身の人類の最後(最期)の時を迎えて後悔を吐露する姿、自らの死は避けられないものと直視しながらも、ゼロではない可能性にかけ、後世に、自らの名声ではなく何かを残そうとする姿にも、集団を助けるために犠牲になるものを送ることに、外に知らせることなく賭けではなく、自らの命を静かに捧げる艦長・乗組員も。
情報が世界を駆け巡る現在の世界では異なった展開も考えられるが、いまでも・いまだからこそ、ともいえる。
2018年現在の米国大統領の威勢が、本書の前大統領と
同じでないことを祈る。
投稿元:
レビューを見る
極秘裡に開発が進んでいた細菌兵器が外にもれ、雪解けとともに爆発的に増加、人類を蝕んでいく・・・。
人が滅んでいくさまは寒気がするほどのリアリティー。
知性は争いと平和を生む。未来はどうだろう。
投稿元:
レビューを見る
50年以上前にこの本が執筆されたと思うと恐ろしい。
パンデミックを通じて文明の発達と人間の理性を超えた倫理観が詳細に書かれている。
コロナ禍で読むのにはぴったりな本
自然には打ち勝てないし、もっと言うと人間が倫理観を捨てて行動すると非自然が生まれ世界が崩壊することが分かる
投稿元:
レビューを見る
熱血小松SF祭り続行中。
細菌兵器といして開発されたウィルス(正しくはウィルスでもない)が冷戦下に事故で漏出してしまう。風邪そっくりの症状であることと、その特性のために存在が特定できないため治療薬が開発できないという恐ろしいウィルス。ウィルスで人類は事実上滅び、生き残った人々にも数年後さらに追い討ちをかける問題が・・・
世の中のこのタイミングとも相まってゾッとする。
もう何度読んだだろうか。熱い人類愛あふれる小松SFの傑作。吉住の南極からの旅立ち前夜のシーンは泣いたな。
投稿元:
レビューを見る
絶賛コロナ拡大なこのご時世が、まるでこの本を髣髴とさせるとTwitterで回ってきたので、読んでみた。
作中の時代は1960年代。
だけど今まさにこの瞬間に、地球のどこかで繰り広げられていることをそのまま書き写してるのではないかと思うほど、現実との境が感じられなかった。
他の作品も面白そうだから読んでみようと思う。
投稿元:
レビューを見る
MM‐八八菌―実験では、摂氏五度で異常な増殖をみせ、感染後五時間で九十八%のハツカネズミが死滅!生物化学兵器として開発されたこの菌を搭載した小型機が冬のアルプス山中に墜落する。やがて春を迎え、爆発的な勢いで世界各地を襲い始めた菌の前に、人類はなすすべもなく滅亡する…南極に一万人たらずの人々を残して。人類滅亡の恐怖と、再生への模索という壮大なテーマを描き切る感動のドラマ。
投稿元:
レビューを見る
昭和50年初版。平成30年の改版初版発行は、新型コロナウイルスを予期した訳はないが、奇妙な偶然かも。作者の談は、細菌戦ものの、破局テーマ。
改版のあとがきにあるが、この作品が著された当時はインターネットもない中、この物語のアイディアの細菌兵器について綿密に調査して、リアリティのある物語に仕立てた作者の力はすごい。
ウイルスによって世界人口35億人が3ヶ月ほどで、ほぼ全滅してしまう。その描写は、新型コロナが猛威を振るう中で読むには、少々辛いものがある。
投稿元:
レビューを見る
いやこれ。日本沈没より面白いでしょ。
と思ったら映画化もされてる模様。
ただ、SFの映画化はどうしても作中の世界をサイズダウンさせてしまいます。
新型コロナウイルスの時代に改めて読むべき1冊です!
投稿元:
レビューを見る
1964年に発表されたとは思えない、リアル。未知のウィルスによって人類はたったの数カ月で滅亡する。南極に残された1万人足らずを残して。
まるで今、小松左京は世界を転々としてこのコロナ禍を「報道」しているかのように、リアルである。50年以上前の予言の書か?
文学者ってすごいな。
投稿元:
レビューを見る
大SF作家小松左京によるパンデミックを題材にした話。
専門的な話とかWHOの話とかかなりリアル。米ソ冷戦の時代に書かれたものなのに。
COVID-19がこんなもので済んでいるのが幸運だと感じれたので読んで良かった。
一昔前の文調やはり読みにくい。
投稿元:
レビューを見る
コロナ騒動で多くの人に読み直されている小松左京さんの古典的SF作品(1964年に出版)。致死率高く、感染後70時間以内のスピードで人体を死に至らしめるMM菌の脅威を受ける人類の存亡を描いた作品で、菌がじわじわ世界中に蔓延していく様は、今リアル社会で発生しているコロナウィルス拡散を思わせる内容となっている。ソ連とアメリカの冷戦期に書かれたSFらしく、「菌」とともに後半では「核」がキーワードになってくる。草刈正雄さん出演で映画化もされており、アマプラでは現在(2020/4)無料で見れる。