紙の本
人生は困難の連続。 戦った分しか成長しない。 マコトたちは今日も池袋で生き抜いていく。
2021/12/02 10:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
池袋西口商店街の果物屋の倅マコトのもとに、今日も人がやってくる。
誰にも相談できない難問を抱えて。
金もない。
学歴もない。
彼女もいない。
だが彼には仲間がいる。
困難に立ち向かう胆力がある。
そして温かいハートがある。
街を歩き、仲間と語り、音楽に耳を傾け、知恵と勇気を振り絞っていく。
救いようのないように見えるトラブルに取り組む青年たちを描いた第14弾。
スキャンダルにハメられた人気若手俳優。
我々はいつまで人のスキャンダルで楽しめばいいのか--「泥だらけの星」
(BGMは、オネゲルの「ヴィオラ・ソナタ」)
救いようのない格差社会と貧困。抜けられない負の連鎖。
今、出来ることとは?--「鏡の向こうのストラングラー」
(シューマンのピアノ曲「クライスレリアーナ」)
見えないはずの闇を照らしてみればそこには。
心こそ大切なれ。--「幽霊ペイントハウス」
(ベートーヴェンのピアノトリオ「幽霊」)
「いいね」が人を殺す。
「いいね」によって、人が死ぬ。
21世紀のハーメルンの笛吹き男--「七つの試練」
(モーツアルトの交響曲第39番。フランシス・ブーランクの「フルート・ソナタ」。ベートーヴェンの交響曲第4番)
「誰に報告することもなく、自分なりの考えと勘で動く。つかえるのは池袋の街に広がる人のネットワーク。トラブルを抱えていないときは、おれは半分しか生きていないのかもしれない」(P166)
人生は困難の連続。
戦った分しか成長しない。
マコトたちは今日も池袋で生き抜いていく。
紙の本
安定のおもしろさ
2018/09/22 22:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RIN07 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ全部読んでますが、安定の面白さで今回も一気に読んでしまいました。
エピソードの長さも、問題の深刻さも、ひねりのきかせ方も、ちょうど良い感じで、ある意味安心して楽しめます。
紙の本
シリーズ14作目。ここまで続くってのもすごいと思う。
2019/11/19 23:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ一作目から欠かさず読んでいるけど、ホントにロングランになったなぁと感慨深い。読み手としては、最初の頃のインパクトこそ感じなくなったけれど、面白さは安定的。事件が起こり⇒池袋のトラブルシューターたる主人公マコトが解決に導いてゆくという、ワンパターンだからこそ、そこにリアルな世界で起こっている問題をテーマにしたエピソードをのせる面白さがある。
投稿元:
レビューを見る
現代を映した4編の短編からなるIWGPの第14弾
今回もトラブルシューターとして、マコトが相変わらずの活躍ぶり。
毎回そうだが、読んでいるときは池袋ウエストゲートパークの新作読んでいるというワクワク感を得られ、読後は清々しい気持ちになる。
以下、作中の文で惹かれたマコトの言葉。
「俺がどんな気分で生きるかは、毎日俺自身が決める問題。何があっても上機嫌で生きる。そいつはこういう時代には悪くない心がけだ」
投稿元:
レビューを見る
SNSの「いいね」、週刊誌のゴシップ争い、出会い系など時代背景にあったネタが散りばめられている。
ただ、もう話はいつもの通り。盛り上がりやオチのインパクトには欠ける。軽く読めるエッセイのような小説。
投稿元:
レビューを見る
池袋ウエストゲートパーク(IWGP)最新刊
でも、池袋西口公園がなくなったらこの小説も完結するのかな?笑
投稿元:
レビューを見る
なんだろうか。
ページをめくる手は止まらなかったし、おもしろかったとは思う。
けど、印象に残るものがあったかというと、そうでもない。
なんとなく、ぬるっと読み終えてしまった感じ。
なんだろう。
ことばにするのが難しい。
トラブルがそれほど大きくなく、ピンチを感じないからかな。
もしくは、あまりにハッピーな終わり方が多く
一抹の寂しさみたいなものがないように感じるからか。
そういう、日常に近いものを切り取った物語の集まり、て位置づけなのか。
いやどうなんだろう…。
投稿元:
レビューを見る
マンネリは否めないのだけれど、このシリーズは出れば必ず読まずにいられない優しいドラックなのだ。
最近、昔からの先輩のフェイスブックの投稿で池袋の『36面』がなくなっているのを知った…とても大切な場所がまた一つ。
この週末は久しぶりに池袋に繰り出そうかな。
投稿元:
レビューを見る
トラブルとしては軽めだけど、
その分、わかり易くて読み易い。
新たなキャラ(マユキばあちゃん、ヤミオ)も登場して、
楽しめた巻でした♪
投稿元:
レビューを見る
現代の社会問題を映すシリーズ、14巻目。4編。いつもの誠と王様のやりとり、誠の語り口調、今回も楽しめた。風俗に潜む変態、芸能人のトラブル、金持ちマンションの話があるが、4編の中で印象的なのがやはり最後の『最後の試練』。ネット上で課題を出す発信者不明の謎の犯人、「いいね」を獲得するために危険なミッションに挑む若者たち。最後のミッションは飛び降りろといったもの。いいねに踊らされる人、悲しい。これほど過激なものでないにしても、これもまた現代の問題か。
あ、今回は、崇が誠に頼むだけであまり出てこなかったのは残念!
投稿元:
レビューを見る
IWGPシリーズの第14作。
いつもは文庫版が出るまで待つんだけど、今回は待ちきれずに電子書籍で購入。
その時期その時期のトピックを石田さんが取り上げて料理してくれているので、タイムリーに読むと更に楽しめる。
今回も時間を忘れて読ませてもらいました♪
投稿元:
レビューを見る
テンポよく展開するストーリーと勧善懲悪な結末はお約束。気持ちよく読み進められた。最近は短編集が多くなっているので主人公たちが絶体絶命になるくらいの長編もそろそろ期待したい。
投稿元:
レビューを見る
大好きなシリーズ♥
でも今回はわりとサラッとしてたかな?
キングもマコトもゼロワンも、みんなカワイイのよね…w
投稿元:
レビューを見る
心待ちにしていたシリーズ! 『池袋ウエストゲートパーク』14作目。今回も現実の事件をモチーフとして、被害者からの依頼に応えて事件を解決していく。「芸能人のスキャンダル」「出会い系カフェと沖縄の貧困」「病んだ身内を隠す親族監禁」「SNSで「いいね」をエサに危険なことをさせるゲームの管理人」等々…、主人公マコトとGボーイズを率いるキング、タカシが軽やかに事件を解決する。時事ネタ満載で安定の面白さ! 何年たっても、マコトもタカシも年をとりません。
羨ましい!!
投稿元:
レビューを見る
子供達を自殺行為に追い込むネットのデスゲームをマコトとタカシは阻止できるのか? SNSに煽られる若者達、出会いカフェ、親族監禁…。現代を色濃く映す全4話を収録。
いま社会で起きている問題を取り上げるのはいつもの通りで、この作風はもはや名人芸のよう。たださすがに今回はやや誇張しすぎかもと思う。それでもマコト、タカシらのいつもの活躍は心地よく、スイスイ読めた。タカシの職業は?という作者の自虐的な突っ込みも。
(B)