紙の本
普通のライトノベルだと思います。
2012/02/03 14:38
11人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桜李 - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直なところ、どうしてこんなに人気があるのかわからない。
古書をモチーフにした作品としては「文学少女」の二番煎じが否めないし、ミステリーとしては弱い(というかご都合主義的)。
犯人を走って追いかけ、振り切られそうなところで知り合いが通りかかって~とか、バス停に降り立った人がもしかしたら!?と電話で判断すること、燃やすことで未練を断ち切り~とか。
実は目が・・・?なところは洞察力というより、書店員はそんな疑心暗鬼な目でお客を見てるの?など色々都合が良すぎるからか、否定的に見えてしまう。
古書に対する薀蓄も少ない。
昨年本屋大賞を受賞した謎解きと同じ安楽椅子探偵スタイル。読みやすさと、本をモチーフにしていることが決め手だろうか?・・・と否定はするものの、面白くないわけでは決して無い。
ただ、ごく普通のライトノベルだと思う。
本屋大賞候補ということで期待しすぎたのもあるかもしれない。
さっくり読むには丁度良い。表紙もきれい。
栞子さんと、大輔くんの微笑ましい関係や、古書店にまつわる日常の出来事をゆるりと楽しめる一冊。
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すごい面白かった。
古書店の店主栞子とバイト君の大輔が、古書店にくる様々な人との物語を紡いでいくもの。
途中途中に出てくる、古書の紹介も詳しく、読んでみたい気にさせてくれる。
また、栞子と大輔の掛け合いや鎌倉の描写も、知っているからもあるだろうが、イメージしやすく、楽しく読めた。
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噂になってて気になってたのをようやく読破!
主人公の設定のおかげで栞子さんからわかりやすい感じで本の内容教えてもらえるのいいね。
読んでる本に出てくるタイトルって普段読まないやつでもちょっと読みたくなるのずるいなぁ。
本好きだけど、たかが本っておもうよなぁ…。
ミステリほど固くないし、ラノベほど軽すぎないから読んでてちょうどよかったかな。
続きも早く読もうって気になった。
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古書と古書にまつわるストーリーを題材にしたミステリー。併せてビブリオマニアの生き様を描いている作品でもある。
設定を含めてややできすぎな印象はぬぐえないですが、本読みとしては純粋に楽しめる本でした。読了後は古本屋巡りをしたくなること請け合いです。
連作短編の形で1冊で完結してますが、続編を期待します。
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表紙買いですが買って正解でした。
主人公と古書屋の美人店主の関係が初々しくて、ニヤニヤしながら読み進めてしまいました(笑)
ミステリーが苦手だったのですが、続きが気になって途中でやめられないかも。
でも短編だから大丈夫かな。
ほのぼの、ドキドキ、両方ある小説でした。
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2011.04.01
表紙が綺麗で、なんとなく惹かれ衝動買い。日本文学も外国文学も読まないのですが、これを読んで、読みたくなりました。
最初のおばあちゃんの話から常連さんの話になり、過去を言い出せない夫、そして太宰治の「晩年」。1話完結だと思ってたけど、全部繋がってました。
最後の最後に驚きました。
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栞子さんが好み。
タイトル事件手帖だけどどこかほんわり。
事件も気になるが大輔君と栞子さんの関係も気になってしょうがないぞ!(笑
越島はぐさんのイラストも綺麗でお話のほんわりないメージを増幅させてくれました。
本屋さんでかけてもらったカバーに目次ページ巻き込まれてて気付かなかったんだけど、大輔君けっこうイケメンじゃないか!(笑
マサくんとしのぶさんのお話がすごく好き。にやにやしながら読んでしまった。
ラストの感じもすごく好き。仲直りできて良かった。
続巻も出るのかな?読みたいです。
でもそれまでに作中に出てきた本を読んでおこうかなと思いました。
昔の本て難しいイメージが勝手に出来上がってたのでこういうのをきっかけに読んでみようかなぁと思ってみたり。
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基本(それがどんな感情であれ)楽しめればよしとする私のスタンスからすれば、この本は好きだ。
ともすればマニアックすぎてついていけなくなる古書・文学ミステリーだが、読みやすく、多くの人に受け入れやすいだろうと思う。
一方で、本好きが本に抱く感情
ー蠱惑的で、時に官能的ですらあるー
その悩ましさもよく出ていて、
ただ本好き、真面目そうなというだけでない探偵役の栞子の雰囲気が良い。
ホームズ、エラリィー、明智。
ミステリーの探偵役は、潔癖そうなのにどこか色気があるくらいがいいと思うのは私だけだろうか。
(ところで月9でドラマ化するらしいね…
まあ、本とドラマはまた別だよね…)
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鎌倉を舞台にした古書店と周りの人が起こす事件の謎を解く話。私の好きな鎌倉と本がテーマという事で即買い。内容もすごく面白かった!続編があったら読みたいな。こういう事件簿的なものって解決する探偵役と助手役がいてだいたい助手が語りですよね。
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ペーパーナイフで切りながら読むなんてオ・サ・レ!
古書いいですね。余り詳しくないけれど。
続いてくれると嬉しいなあ。
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面白かった。古書がたくさん出てくるところも、それにまつわる人々の物語も。ここに出てくる人たちほどではないけれど、わたしも本の虫です。本を守りたい、燃やすなんて決してしない。その気持ちは痛いほどわかる。栞子さんは、ミス・マープルを連想させました。
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生前に祖母が大切にしていた「漱石全集」その中でも、第八巻「それから」に書かれた夏目漱石によるサインの真偽を知るため、古書店に持ち込んだ大輔。こそで知り合ったのは、非常に内気で可憐、しかし書物に関しては驚愕するほどの知識を持った、栞子店主だった。古書に秘められた謎は、やがて大輔の出生の秘密にもかかわり…。
空気を吸うように書物をむさぼる本の虫・栞子と、本が好きなのに活字が苦手で、本の話に飢えている大輔のでこぼこコンビによる古本事件簿です。作中に登場する、小山清の「落穂拾ひ・聖アンデルセン」は読んでみたいです。栞子さんと大輔のその後が気になってしかたありません。ぜひ続きを描いてほしいです。
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少しのヒントでどんどん謎が解けちゃうのは爽快感があります。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-764.html
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本が大好きな人、特に古書が好きな人なら楽しんで読める一冊。人よりも本が主人公だと言っていいかもしれない。それくらい本の話がたくさん出てくる。
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本の虫で「日常の謎」系ミステリィも美味しく頂ける方には堪らない作品^^
私の場合、日常の謎系は「ミステリィ読むぞ!」な前提ではなく、「ちょっと軽い本読むべ」な気持ちで読んだ方が楽しめるんだなと思い知りました。
メディアワークス初挑戦だったのですが、「ラノベってだけで敬遠してちゃいけないな…」と反省。
何か、この手の小説の楽しみ方を開眼できた気がする(笑)。
短編集なのでサクサク読めるし、お約束な話間のリンクもしっかり無理なく読ませます。
栞子さんのキャラが若干狙ってる感もあってそれほど入れ込めないのですが、古書店を訪れる客達が個性的なので、キャラクタで減点ー、とはなりませんでした。
何より、話の中に出てくる本を読みたくなった(特に小山清と論理学入門!)ので、きっかけを作ってくれた点だけでも評価したい作品です。…煽り文は、もちょっとどうにかした方がいいと思いますが。