紙の本
面白さノンストップ!
2018/10/15 15:16
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと言っても母親と女教師の組み合わせがいい。いやが上にも読む気が増してくる。ストーリーも無理のない運びで納得出来る。でも矢張り母は強い。
二人の追跡劇の中から日韓の政治状況が見えてきたり、警察内部の力関係や派閥が見えてくるのも興味をそそっている。
紙の本
荒唐無稽とリアリズムの同居
2018/11/11 05:42
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎町の中学校の体育教師・美晴はPTAからつるし上げされるのが日常茶飯事になっている<問題教師>だが、彼女には彼女の事情がある。
台風が通過した翌日、美晴の生徒が行方不明になって探しているというその母親・律子と行き会う。「そいつはいけない、一緒に探します!」と志願した美晴だが、見つけたのは死体の山。泡を食う美晴だが、律子はその現場から、韓国の要人が誘拐されてその場に居合わせた息子も誘拐犯(韓国の特殊部隊)に拉致されたことを悟る。それがわかるのは彼女にも彼女の事情があるから。いわば第二の金大中事件が勃発なのに、いやそれ故に外交案件、警察はあてにならないと考えた二人は、独力で特殊部隊を追いかける・・・という話。
もしかして、これラノベですか?、と思ったり(私にはラノベの適切な定義がわからない)。
美晴の喋りは30歳過ぎとは思えない、なんか大学生みたいだし。なんだかテンポすごくよすぎるし。
とか思っている間にあっさりハード路線に切り替わり、ありえない展開が次第にリアリティをともなう地に足ついたものになる。
それまで「お母さん」・「先生」と呼び合っていた二人が互いにファーストネームで呼ぶくだりは、わかっていてもちょっとじーんとしちゃうよ。
しかし、特殊部隊との最後の死闘の場が<みなかみ山の上温泉健康ランド>というのはちょっと間抜けすぎるよ・・・でもそれも、この国の地方のまごうことなき現実なんだけどさ。
見事に一気読み、面白かったです! 女同士のバディ、最高!
別に今度はテロリストを相手にしなくていいので、ちょっと続編読みたい。
だけど美晴の設定ですよ。かつてはインディーズロックバンドのヴォーカリスト、元カレは元公安だけどヤバい事件に足つっこんで今では新宿署の生活安全課でくすぶってる・・・って、それ『鮫』すか?! 元カレ、出てきてほしかったけどそれじゃ無理か・・・続編も、難しいか・・・。
よし、次は『槐』だ!
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【元公安の母親&女性教師VS韓国特務工作員!】韓国特務工作員に息子を拉致された元公安のシングルマザー・律子。息子を奪還すべくバディを組んだのは、訳ありの女性教師だった!
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文庫表紙のイラストが良く、思わずジャケ買いした。「機龍警察」シリーズ以外の月村作品ははじめて。
元公安のシングルマザーと元バンドマンの女体育教師が、群馬のど田舎で韓国の特殊部隊と戦う話(あらためて書くと、すごい設定だ……)。主婦と女教師によるバディ物は、斬新。ストーリーは金大中事件が下敷きでハードボイルド感が強いが、女教師のパートになるとコメディ色や馬鹿アクション感が強くなって、いい感じの緩急になっている。体育教師の武器が金属バットってのが、いいよね! 最終決戦となる舞台立ても、新鮮だった。
難を言えば、体育教師の元バンドマンという設定があまり活かされてなく、そこ周りの描写も弱いところかなあ。「マッドアリス」ってバンド名はダサいだろう……。
作中に登場していない重要人物がいたりと2作目を意識した話作りなので、次回作に期待!
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特殊部隊vs主婦、あまりに馬鹿馬鹿しい設定が逆に潔くて良かったです。思ったより内容もしっかりしていて一気に読んでしまいました。
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主人公の女性二人で、重苦しい展開とコミカルで荒唐無稽な部分を分担している感じであった。
最初はコミカルな部分は不要かなと感じたけど、重苦しい部分だけだと、超人たちのハードボイルドな展開をちょっと離れて眺めるだけになりそうだったけど、コミカルな展開を挟むことで、それぞれの人物の内面が少し見えていいアクセントになっていると思った。
描写が唐突に変わるので、ちょっと読みにくい感じがあるが、主語を読み間違えなければわかるようになっており、スピーディーな展開でどんどん読んでいける。
クライマックスがちょっとどうかなと思うとこもあるけど、後日談まで読むとまあいい終わり方かなとも思う。
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『槐』に引き続いて2作目。この2作品をまとめて読むと、この作者、「女教師」に対して偏見というか、特殊な性癖でも持ってるのかと疑いたくなる(笑)。
頭をからっぽにして楽しむべき、ストレス解消ミステリ。楽しませていただきました。あと、巻末の解説は、登場人物のモデルについて指摘していたりと、優れたものなんだけど、それだけに若干、内容に踏み込んでいるともいえるので、予備知識なしに楽しみたい方は、読後に読むことをお勧めします。
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何時もの月村さんのアクションエンターテイメントだけど、
今回は、ちょっと戦闘シーンが物足りない。
弱者が圧倒的な強者を倒す面白さが売りなので、その辺の勘所は間違いないけど、少しマンネリ気味なのは否めない。
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ギャグ漫画だと思えば楽しめる一冊か。所々で突っ込みを入れたくなるご都合主義な展開は、作者の他の作品と同列だと思って読むと期待外れ。
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この作品も帯に誘われて購入しました。
「敵は韓国特殊部隊!迎え撃つはシングルマザー&女性体育教師」この対戦カードは見逃せない!と…
続編が出ればまた読みたいです。
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土漠の花、機龍警察シリーズを読み終えて、ああ月村了衛作品にはまってしまうんだろうなあという予感がしたのでしばらく積ん読にしていたことを後悔(笑)それはちょっと現実離れしているだろう…というストーリーをリアリティと臨場感、ドキドキハラハラ感と独特のテンポで引きずりこむ。流石です。月村了衛作品を明日買いに行く予感がします。
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アラフォーおばさんとアラサーねーちゃんvs韓国特殊部隊。
設定から滅茶苦茶ですが、作者の高い技量のおかげでエンタメ小説として面白く読めました。
何も考えずに、ただスカッとしたい方にはオススメです。