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投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半へ行くに従って、何やら不思議な表現が多用されるが、これはどういうことなのだろうかと考えてしまう。心理描写なのか、あるいは形式への挑戦か。
いずれにせよ、最果タヒさんの原点。強烈な衝撃を受けた。
紙の本
現代詩はこんなにも自由なのか
2017/02/18 23:54
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が詩に慣れ親しんでいないのもありますが、こんなにも自由なのかと驚きました。
改行、カッコ、/の多用と、自由すぎる言語感覚にやられました(笑)
目で読むのではなく、肌で感じるタイプの文章なんだと思いました。
良いか悪いか、なんて野暮なことを言う前にとにかく読んでみてほしい一冊です。
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とにかく一言で言えば斬新だった。
種とか次元とか有機無機の壁をも取っ払って、感情や言葉を持ったらどうなるんだろう
どんな形態でも種の存続をかけて生存戦略は本能的に存在するとして、その上で何が残せるのだろうかと考えてみる
時間をかけて考えるものではない。
経験値を積めば答えが出るものではない。
もう刹那の感性としか言いようがないのか、才能とはこういうものなのか
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最果さんの紡ぐ言葉が大好きです。十代の頃に書かれた第一詩集ということで、今まで読んできた詩集よりも、ひとつひとつが傷のような気がしました。言葉の渦に圧倒されました。夜、眠る時に一旦死に、朝、蘇る、日々はその繰り返し。生きるはきたない。最果さんのように的確に言葉に出来ないですが、この衝動は私の中にもあります。改めて最果さんすごい。
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この人は詩もすごい。
うまくつかみきれないけど、何かの本質はきちんと掴んでいる。
鮮烈な色を浴びせる詩集。これが10代で書いたそうなのでびっくりする。
最後の「過去には、今より未来より、強くて残酷であってほしい」という言葉が突き刺さる。
生きた証を過去を否定しないでというのは著者の自分への戒めのうような言葉だが、私たちだって一緒だ。
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決められた型に嵌まらない表現は、さすがとしか言いようがない。
夜から朝にかけての不明瞭な時間は、だけど多くの大きかったり小さかったりする感情や記憶や価値観のかけらでできていて、朝焼けの眩しさとともに、夜明け前の自分が瓦解する。本当にそんな感じの一冊。
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自分を見ているようで気持ちが悪かった。
この著者の作品はいくつか読んでるけどやっぱり一番好きなのは 死んでしまう系のぼくらに かな。どの本も作品的には素晴らしいとは言えないんだけど突然目が醒めるような一文を入れてくるのがこの著者の見所である気がする。
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最果タヒさんの新聞連載「詩詩座流星群」が好きで、第一詩集を読んでみたんだけど、正直95パーセント何言ってるかさっぱりわからなかった。それでもいっき読みした感想は「なんだか好き」。彼女の作品は、文章として理解しようとするよりも、音楽を聴くように味わうのが合っているみたい。
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分かるような分からんようなライン。
年上とか年配の人から勧められて読んだらとりあえず絶賛しときそうで、中高生から勧められて読んだらケチをつけたくなる、そういう感じ。
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死ぬという言葉を惜しげもなく使うからすごい。表現者としてこれだけは最後まで使わんとこう、と思う言葉をひょいひょい使って、それでもまだ言葉が尽きない。震撼。
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言葉を噛み締めたくて、言葉を握りしめたくて、手に取る。
言葉の舌触り、言葉の手触り。なんとなく感じるそれらを味わいたくて。
装飾過多に思えたり、するりと逃げてしまったり。詩を読むとは何か。感じていたい味わいたい。そんな気持ちが静かに昂ぶった。
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何も考えずに書かれたであろう最果タヒさんの処女作
ことばのひとつひとつが綺麗 色に例えたらカラフル
子宮外の酸素は攻撃的で美味しくないけど綺麗だよねって感じました
473円です みんなお菓子我慢して読んでみてください
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日本語ではないと考えて、その音などを感じるのだろうか?どのように鑑賞したらよいのか?ただ、なんか心の中に渦巻くものであるというのは感じられる。この人にしかできない表現なのだろう。
三好達治はどう評価するんだろうか?とその評論を伺いたいところだ。
日本語の持つ表現の可能性を示したという点(どういう点かは具体的にはわかりませんが)は良いのかも。
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解釈を拒むかのように並ぶ言葉はたしかに日本語なんだけどそれは知らない言葉で
意味を捕まえかけたと思ったところで言葉は思わぬ方向に飛んでいく
詩は、言葉で表現できない何かを言葉で表現しようとする試みなのだと改めて
いつも通り、あとがきが最高です
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最近詩がわからない、悪いではなく良いがわからない。受賞すれば良い詩なのかそうとは思わない。
「わたしは散っていく自分の可能性、細胞、筋肉が/向こうの海でどうなったかをしりました/いつか/大海の真ん中朝を迎えて、そうね、もう一度/わたしと再会しましょう」
作品において過去は未来を脅かす存在でいい、そう教えてもらった、いつまでも共感に負けないで。