紙の本
こういうお医者さんと巡り合いたい
2019/02/25 21:56
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投稿者:KENGM - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療の本は色々あるけれど、この本は優しい!!!
一気に読み進んでしまった。
紙の本
病気は患者を選ばない。涙なしには読めない話。
2019/10/27 00:05
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投稿者:ノッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
命と向き合う仕事ってとても難しいし責任も重いと思うけど、どんな状況でも患者さんに真剣に向き合っていく姿は本当にかっこいい。大学病院の役割と患者のQOLを守るため板挟みになってしまう。「私は患者の話しをしているのです」涙がとまりません。患者さんに寄り添う姿は感動ものです。
電子書籍
初心に帰って
2019/07/19 13:20
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学病院と言う大きな組織の中に居ると、長い物には巻かれろ!的な暗黙のルールが多々あって…
流されそうになりながら一生懸命に自分の理念を貫こうと奮闘する先生方が凄く好きです!!
自分も日々の生活の中で、いちさんやハルさんのように芯の通った!!生きてる事を実感しながらしっかり生きたいと、読んでて自分にエールを送るような感覚で一気に読みますた。
紙の本
先生の良心に心が洗われます
2019/05/04 18:34
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投稿者:一人のFAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
救急病院のお話から大学病院へ移りましたが、いつも患者さんの立場(気持ち)を考えて行動するお医者様には頭が下がります。
いつも診察でお世話になっている神戸市の医療センター中央市民病院が救急受け入れ4年間全国一位になっていました。
スタッフの方々も親切な病院ですが、救急スタッフの方々はきっと休みもなく大変なのでしょうね。
診察の待ち時間が多少長くても、これからは我慢しようと思います。
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おーいつのまにか一止先生が父親になってたり、砂山先生が結婚だなんて月日は物語上にも経ってるのだなぁ。
大学病院という独自のルールや常識で回る世界の中で、一止たち三班が懸命に、患者に向き合い、もがきながら救おうとしている姿に胸を打たれた。
この物語にはありがちな「奇跡」はない。
ある意味順当に命が消えていく。
それでも、生きる意味を見出し患者に寄り添う一止に泣きそうになった。
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相変わらず栗原一止先生は素敵だ。大学の医局に移り、色々ありながらも患者と向き合っている。
夏川さんの文章文体も相変わらず好みですごく良いが、ハルさんが完璧すぎて理想高すぎなのではないかと思わざるを得ない。
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待ちに待った!!新章!!
大学病院では今までの人間関係が出てこないのか心配になったけど、そんな事はなかった♪
出だしの一止家族の話と最後のタツ家族の話に
ニヤニヤが止まらなかった。
大学病院という大きな組織の中で、一止が自分の信念をどう貫くか・・・。
動きずらい大きな組織だけど、大学病院だからこそ出来る事がある。
若い研修生と共に、その組織の中で医師として
患者側に立ち続ける。
今回からの新しいキャラの面々も、とても魅力的!!
特に北条先生は際立ちます✩.*˚
ハルと友人達、一止の独特の毒舌が健在でした。
帰る場所があるんだ!!と両手を広げて待っていてくれる友人達。
早く次が読みたいです。
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第1作目から涙なくしては読めない作品。きれいごととばかりでなく、命と向き合う大切さ、しんどさ、不条理さが伝わるからかもしれません。
最近、新聞で大学病院で働く医師の重労働が取り上げられていました。この本を読む限りでも大学病院に限らずとも医療現場で働く医師たちの労働基準法など存在しないかのような過酷な労働は見えてきます。
本条病院から信州大学病院へと職場を移した一止。引きの栗原は大学病院でも健在なのに、加えて大学院の研究、研修医の指導とさらに過酷になってきてます。
中間管理職のつらさも味わってます。
得てして患者に好かれる医師は組織では倦厭されがち。そんな一止が研修医、若手、先輩や教授たちに囲まれてどう生きていくのか興味がありましたが、やっぱり真面目さは変わらずでした。
医学生や医師による犯罪の報道が以前に比べて増えてきている中、それでも願わずにはいられません。“純粋に患者の話”をする医師が減らないことを。
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相変わらず無茶するユーモアたっぷりのイチさん、一巻を手にした十年前からずっと大好きです。
なけなしのお小遣いを奮発して単行本で買った神様のカルテ一巻に勇気付けられたあの頃からもう十年も経ったのか……と意味もなく感慨深くなってしまいました。
ああ、本当に新刊、嬉しいです……!!
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我らがイチさんが大学院生という身分で大学病院勤務医として帰ってきた。
地域医療を支える病院と大学病院との大きな違い。そこには「医療」への認識や姿勢や業務の大きな違いがある。それはわかる、理解もする、けれど、どうしても納得はできないことがある。
目の前にいる患者にどう対応するか、その納得のできない壁にイチや利休たちは真正面からぶつかり悩み怒り、そして乗り越えるべくあがく。その姿に、心を強く揺さぶられる。
病院とは、医者とは、たんに病気を治してくれるだけの存在ではない。そこにはゆるぎない信頼とそして文字通り命をかけるべき勇気が必要となる。
イチの人間としての成長は愛娘小春の存在が大きい。そしていつもそばにいてくれるハルの笑顔。大丈夫です、とほほ笑むその一言でどれほどイチが救われているか。
私はイチさんにはなれないけれど、何かに一生懸命向き合う誰かのそばでその支えとなることはできるかもしれない。人生に、仕事に、大きな悩みを抱き、乗り越えられない壁にぶつかっている誰かに「大丈夫です」と笑顔で言える、そんな存在になれたら…そんな気持ちになる。
『神様のカルテ』シリーズを読むと、信州に行きたくなる。信州の春を、夏を、秋を、冬を、その大きな懐の中で生きてみたくなる。
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相変わらず、どこへ行ってもイチさん節は変わらない。
「患者の話をしているんだ!」
古狐先生の時も、同じ事を言っていた。何年たっても、その部分はイチさんの芯なのだろう。
そして、相手が誰であろうとそこだけは曲げない。
理想と現実の矛盾にままならぬ虚無感を抱きつつも、それでも、突き進めるのは、イチさんの芯と、先人の遺した名言を、大切にしているからだろう。
いちいち心に響いて、イチさんが引用する言葉を私もノートに留め置きたい。
特に、年を重ねて、組織に生きる現状では、どれほど支えになるかしれない。
今回の大筋は漱石先生の
「真面目とはね、真剣勝負ということだよ」
でしょうね。
さて、私は真剣勝負をしているか。勇気を持っているか。生きることをちゃんと考えているか。
まったく、読むごとに考えされられる逸品である。
「生きることは権利ではない。義務である。」
この言葉の重みを大切にしたい。
信念を貫くとき、敵も増えるが、少なからず理解を示してくれる人がいる。
誠実に実直に青臭くもがきながら、進む。生きることとはなにか。いろんなメッセージが込められていると、思うと、何度も読み返したくなる。
特に、イチさんのイチさん節は、何度でも繰り返し読むだろう。
そうして、私の糧になるのだ。
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新幹線の中で涙した。大学病院に行った帰りだったが、そんなことは関係なく涙した。以前のシリーズもよかったが、さらに筆がさえている。泣かせる。「新章」と着くだけあり、以前の病院から大学病院に移り、子供もでき、以前と生活が変わっているが、相変わらずの忙しさ。あとは本書を読んでみて欲しい。著者の成長とともに、物語も成長していくのだろう。次の作品が楽しみ。
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損得勘定や打算・しがらみで生きている人達には分かるまい。仕事をする本質を見極められる人が今の世の中、どれだけいるだろうか?
きっと彼等は奇異の目で見られ、偉くなる事も無いのだと思うと果たしてそれで良いのかとつくづく思ってしまう。
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全シリーズを読んで4年ぶりということで手に取りました。
研修医から大学病院の内科医になった一斗。
以前も患者側の立場に立って治療などに
携わっていましたが、今回も更に患者側の立場、
患者の家族に寄り添いながら奮闘しているのがとても良かったです。
とかく大学病院というと論文、教授争い、医局内の対立などと
患者の気持ちなどをないがしろにしがちなイメージが強く
それを中心に描かれている小説が多いですが、
今回は多少これらの要素も入り込んできますが、
重要な患者三名を中心にし、
治療方法を進めながら物語が展開されていきます。
特に若くしてからの29歳の患者の場合は
一分一秒の時間も無駄にはしてはいけない状態だったので読んでいてハラハラとさせられ最後に辿り着くまで
心が落ち着きませんでした。
いくら優秀な医者であっても最新の医療があっても
必ずその病気が治せるという確実性はなく、
難しい病気の患者さんほど医者であってもたじろいてしまうという現実が
この作品ではよく伺えました。
けれどそれにも負けずに、立ち向かう一止を中心とするチームのスタッフの対応には心打たれます。
自分の命があとわずかだとしても、
人間には生きるということは権利ではない、義務です。
という言葉は印象的です。
生きている限り懸命に生きるというのが誰にでも
与えられたものだと確信できます。
そして大学病院でのルールがあったとしても、
患者さんの心の声に答えながら、地域の病院などにも
協力を得るという型破りなやり方であっても
患者側に喜ばれることならばこんなに良いことだと思います。
良い環境での医療現場、スタッフ、研究などと
大学病院は医師にとっても患者にとっても最高の医療現場かと思います。
これをただの白い巨塔だけではなく、最高の治療が出来るように
医師達がそれぞれ手を組んでもれたら更に医療が高まるかと思います。
四季を感じながら自然に月日の流れを感じさせ、
緊迫した医療現場との対比になってこの作品らしいなと思いました。
一止さんのような患者側に立った医療と治療を進めていくのはとても難しいと思いますが、
作品のような環境が少しでも多く増えれば
良いなと心から思えました。
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「神様のカルテ」シリーズ、“新章”。ということで、本庄病院から大学病院での勤務に移動後の栗原一止先生の話。
もう、文句なく素敵な作品です。
このシリーズは、読むたび毎回心が洗われていますが、今回もいいです!
大学病院の沢山のしがらみの中で、患者と寄り添う姿勢を貫く一止先生。そして相変わらず“引きの栗原”っぷりを発揮しています。
“命”の話なのでテーマは重く、現代医療の問題も絡んでくるので非常に考えさせられます。
29歳の癌患者さんが、入院拒否する姿がありました。人によってはゴネている風に見えてしまうかもしれないですが、「残り少ない“自分の人生”をどう生きたいか」と、自分事として考えると、彼女の気持ちはすごくわかります。先生たちに迷惑をかけているのは重々承知でも、自分の命がもし残り少なかったら・・。
勿論、訪問看護の方々の意見もごもっともで、誰も悪くないのですよね。
そして、「私は患者の話をしているのです」という、一止先生の台詞にはグッときました。
小春ちゃんという娘さんも生まれ、父親としても奮闘する一止先生と彼を支えるハルさん。そしてその友人たちと、皆さん素敵な人たちばかり。
松本の四季が美しく描写されているのも良いですね。
今回も爽やかな読後感でした。心温まる作品をありがとうございました。