紙の本
堂シリーズの締めくくり
2019/02/23 00:21
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずの数学ばっかりで
藤衛が理屈っぽくて
あちこちでうんざりしますw
でも、さすがですね!
読むほどに解が明確になって
すごくすっきり!面白い!
旅はなんとなく想像できましたが…
それでも(それを使ってでも)殺人を行う
藤衛の執念が怖い。気持ち悪い。
まさに狂気。。
ラストの報復は個人的に大好きですw
…で、神はどうして急に体力落ちたの?
描写あったかな(´・ω・`)
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堂シリーズがとうとう完結。
近年のメフィスト賞受賞作の中では頭ひとつ抜けている印象が強かったが、完結までその勢いが衰えなかったのが凄い。
シリーズが巻を重ねるにつれ、スケールが大きくなっていくところも好きだった。
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シリーズを通して、そしてこの作品単体としてもとても面白かった。伽藍堂のときもそうだったけど、大胆過ぎる仕掛けに驚いた。ミステリというエンターテイメントだから得られる真相が解明されたときの高揚感を最大限感じさせていただきました。
ちょっとだけ気になったことを備忘として書いておく。以下ネタバレ
凍死した死体を発見したときの、焼死死体の状況については言及があったかどうか。大聖堂の断熱膨張と断熱圧縮によるトリックなら、あらかじめあった焼死死体のほうも凍ってると思ったんだけど、そこについて言及あったかな。あったからどうとか、なかったからどうこうということはないんだけども。
もう1つは大聖堂の仕掛けを起動させるスイッチについては、アトリウムには音声認識システムがなかったってことでいいのかね。まあ確かにそこかしこにマイクがあったら何回もスイッチ入ってしまう可能性あるし、多分ないって話なんだろうけども。
あまりに楽しくてかなりスピード感持って読んでしまったので見落とし、読んだけど忘れた等が考えられる。また見返して疑問解決したい。
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【あらすじ】
すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。
大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了!
【感想】
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2019年45冊目。シリーズ完結作。思うところはあるけれど、シリーズらしいトリック等、集大成感は出ていた。描ききったことに敬意を表したい。
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ラスボスとの最終決戦。
とうとう読み終わってしまった……。
いやもうさっぱり皆目見当もつかなかったが、暴かれたトリック。 唖然呆然開いた口が塞がらないとはこのこと。
はぁ……凄い。 凄かった……。
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「堂」シリーズ7巻目、五年を経てようやく最終巻。
巻を重ねるごとに主役が代わっていくシリーズだった。
初めは十和田、宮司司、そして最後には妹の百合子。
彼らが挑んだのは天皇と呼ばれる数学者、藤衛。
最終巻は彼らと藤との闘いだった。
北海道、襟裳岬から100kmを隔てた絶海の孤島に最後の堂、大聖堂があった。
ここは二十四年前、四人の数学者を巻き込み崩壊した事件が彼ら因縁の原点でもあった。
一人は撲殺、一人は刺殺、一人は焼死、一人は凍死。
その迷宮入りの事件が再現される。
100km先の襟裳岬で講演している藤衛が、ワープしたかのように大聖堂で殺人する。
現在と過去がリンクした、その謎に善知鳥神と宮司百合子の姉妹が天皇に挑む。
シリーズがあまりに長すぎて最初あたりのストーリーあまり覚えてないのだな。
毎回、トリックは堂の構造にある。
最終巻の大聖堂は最後の堂だけあり、そうはならんやろというものだったが、最後だしな。
藤衛のワープのトリックがあるせいで、ラストはそうはならんやろとも思ったのだが、そこは物語の最後を飾る演出が必要なわけで。
周木律という作者は誰かというのを小説に盛り込んだことによって、この作者は今後何を書こうとも「堂」シリーズが原点0である。
シリーズ、ここに証明終了。証明のための余白は使い切った。
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ー 人類が有史以来続けてきた営みは、まさしく還元の一言に尽きるのだ。生活、争い、そして俗に愛と呼ばれるものに至るまで、これを理解するため人類はあらゆる還元を行った。
例えば生活とは、人間の生命に対する必要条件を要素に分解し充足する営みのことと還元される。争いも、資源や富の合理的または利己的配分に向けた暴力による解決手段のことと還元される。愛もまた、生殖活動とDNA保存という単純な要素に還元され、容易に説明される。
人類は、事象を還元作用により単純なものに定義し直し理解を進めてきたのだ ー
期待を裏切らないフィナーレ。
衆人環視の中で講義を行いながら、160キロも離れた孤島でいかに事件を起こしたのか。
閉ざされた孤島、「リーマン予想」講義、想像を絶するトリック、シリーズもの特有の伏線回収、とにかく素晴らしい出来栄え。
もちろんトリックは分かりっこなく、前代未聞。もはやSFミステリー。
トリックはあまりにもぶっ飛んでるけど、ここまで7冊読んできたからこそ味わえる余韻は奥深い。
面白かったなぁ〜。
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堂シリーズの7巻目であり最終巻。メフィスト賞の受賞作を7巻ものシリーズにした人はいなかったし、壮大なスケールを持続していた事には敬意を表したい(個人的には5巻は嫌いですが)。
トリックが実現可能か不可能かを語るレベルでは無くなっているし、登場人物が悉く無防備なのも不満だし、数学のシグマとか出てくると頭が痛くなっちゃうのだけど、取り敢えず面白いシリーズだった。次作は凡人にも分かるミステリを書いて欲しいね(^-^)。
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堂シリーズ最終巻。
登場人物の立ち位置が巻を追うごとに変わっていき、正直これは終わらせられないのではないだろうか、とも思ったので、無事に完結を迎えられたのは喜ばしい限り。
ただ、最後の辺りの流れを良しとするかは結構賛否両論あるんじゃないかと思うんだけど、どうだろう…。散々数学的な流れできて、ここでスピリチュアルかよとか思わなくもない。物理的な現象を伴うと尚更。そんなこと言ったら、お話にはならないのだけど。
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■解は示された。大人気シリーズ、ついに終幕!
天才数学者が館に隠した時と距離を超える最後の謎。
すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了!
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堂シリーズ、第7弾。
完結らしい。
天皇には勝って、十和田さんは生き残ってるっぽい。
すみません、シリーズ通して、基本ストーリーは全く追えませんでした…。
ミステリーの部分はそれなりに楽しんだ。
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壮大すぎる館ミステリーでした。
絶対に実行不可能だけど、よくこんな舞台を思いつくものだと。思いの外、最後の対決はあっけなかったし、神ちゃんまで…という寂しさはあるけど、とりあえずシリーズ全部読み終えることができて良かったです。
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○ 総合評価
永らく続いた「堂」シリーズのトリを飾る作品。黒幕的存在である藤衛と善知鳥神,宮司百合子の対決が描かれる。
大きなテーマになっているのは「リーマン予想」。リーマン予想が数学上の重要な未解決問題であることは間違いないが,このシリーズの中では,リーマン予想の解を知ることが神に近い存在になることであり,藤衛はその解を知っている。藤衛は,リーマン予想の解に近づく数学者を殺害しており,十和田只人は,藤衛からリーマン予想の解を聞くために,シリーズにおける「探偵役」の地位を捨て,藤衛側に付いて藤衛の犯罪に手を貸している。
ということなのだが,リーマン予想の解を知れば神に近い存在になるという点や,藤衛がリーマン予想の解を独占しているという点にリアリティがない。よって,この作品の底辺にある藤衛の殺人の動機にも共感できないし,十和田只人のキャラクターの変化も受け入れがたいものになっている。
藤衛は、24年前にも大聖堂がある島に4人の天才数学者を集めて殺害している。4人の死因は焼死,凍死,刺殺,撲殺の4種類。そのときに,宮司司の両親や善知鳥神の母親も死亡している。
24年が立った後,藤衛は再び4人の天才数学者を集め,24年前と同じ方法で殺害する。その後,襟裳岬で講演をしていた藤衛が大聖堂を訪れる。
大聖堂ではあり得ないと考えられていた焼死と凍死のトリックは水。水を一気に投入して気圧の変化で過熱し焼死させ,水を一気に出すことで同様に冷却し,凍死させた。もう一つ,襟裳岬で講演をしていた藤衛が,休憩時間に殺人をすることができたのは,大聖堂がある島が動くというトリックだった。24年前はこれに加え,当時のソ連と結託して,潜水艦を用意させてアリバイを作った。
藤衛は,十和田只人に命じて,全ての謎を解いた善知鳥神と宮司百合子を殺害しようとするが,百合子の説得を受けた十和田只人に殺害される。大聖堂は火山の噴火で壊滅。善知鳥神は自分が藤衛の子ではなく,沼四郎の子であることを告白して,冷めることのない眠りにつく。
エピローグでは百合子が数学者として成功し,リーマン予想に挑戦する傍ら,周木律名義で小説を書いていることが示される。十和田只人に再会するために。最後は,百合子が十和田只人に再会する直前で終わる。
というわけでシリーズが終わり。この作品を単体で見たときの感想は冗長であるということ。24年前の事件と同じトリックで,4人の殺害のうち,2人は撲殺と視察でありトリックなし。焼死と凍死については,水を利用した気圧の変化で断熱膨張と断熱圧縮を利用していたという館の構造を利用した物理トリック。これと大聖堂る島が移動するというアリバイトリック。この2つのバカミス的トリックだけ。この2つで600ページ以上の小説を書いている。
必然的に中だるみをする。特に藤衛による講演の描写がひどい。リーマン予想を解いた天才的数学者の講演とのことだが,さっぱりそのように感じない。それでいて,物語では,これも天才的な数学者達が「素晴らしい講演だ。」と褒め称えるので,白けてしまう。
最後は十和田只人があっさり藤衛を裏���り,藤衛も死亡。ここまで引っ張ってこのラストもひどい。十和田只人はリーマン予想の解を知るために殺人の協力までしたのに,宮司百合子に説得されて藤衛を殺害してしまうという。最後までそのキャラクターがブレている。
エピローグでは伏線もなく善知鳥神がずっと眠り続けて,宮司百合子は小説家,周木律になってこのシリーズ書いていたというオチ。このオチも取って付けたように感じる。そもそも十和田只人がさっぱり魅力的でないので,最後になぜ宮司百合子が十和田只人にそこまで会いたいと感じたのかも分からない。
トータルの評価としては★3としておく。2つのバカミス的トリックは面白くないわけではない。もっと短く,シンプルに使っていれば,バカミスとしては良作になっていたと思う。シリーズの途中から藤衛の小物感は感じていたし,十和田只人のキャラクターはぶれていた。言ってみれば想定内のラスト。高い評価はできないが,全く面白くなかったわけではない。もう少しスジが整っていれば,もっと面白いシリーズになっていたと思う。
○ サプライズ ★☆☆☆☆
善知鳥神が実は沼四郎の子だったとか,眠り続ける病気になるとかサプライズっぽいオチはあるが伏線がないのでさっぱり驚けない。ハウダニットの小説だし,サプライズはない。
○ 熱中度 ★★☆☆☆
シリーズの最後で,どういう終わり方をするかは気になった。しかし,冗長過ぎる。
○ インパクト ★★☆☆☆
島が移動するというトリックや,気圧を利用した焼死・凍死のトリックはインパクトがないわけではないのだが…。話のスジとしてはインパクトが薄い。特に藤衛が小物過ぎる。
○ キャラクター ★★☆☆☆
少なくとも,最初は十和田只人はそれなりに魅力のあるキャラクターだったのだが,その魅力はすっかり薄れた。善知鳥神も同様。すっかりただのいい人になっている。かといって宮司百合子が魅力的というわけでもなく,藤衛も小物過ぎる。キャラクターの魅力は薄い。
○ 読後感 ★★★☆☆
実は宮司百合子が周木律でしたという取って付けたようなオチ。十和田只人がさっぱり魅力を失っているので,宮司百合子が十和田只人と再会できたことを匂わせるラストもなんとも感じない。良くも悪くもない読後感
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すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。
そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。
災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。
しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。
大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了!
(アマゾンより引用)
いや、面白くはあったんだけど、シリーズ最終巻から読むという暴挙に出たのがそもそもの間違いで…(笑)
人物相関図が???
過去、何があったのかも???
で、お姉ちゃんは結局何であんな状態に??