紙の本
エッセー集
2021/12/05 15:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
物忘れするお母様の話や60代になって結婚なさった配偶者の呼び方問題、結婚に対する周囲の反応等が綴られているエッセー集。若いときの結婚と違ってお祝いの品としていただきたい物がないとか、しみじみ誰かそばにいてくれると安心よと声をかけられるとか、「へー、そういうものか」と興味深く読みました。
投稿元:
レビューを見る
父の葬式、認知症の母の介護、そして還暦過ぎての結婚……。じわじわ訪れる小さな老いを蹴散らして、挑戦し続ける激動の日々を綴る。
投稿元:
レビューを見る
タレント、小説家、女優として活躍している阿川佐和子さんのエッセイ。特に対談の名手としてTVや週刊誌でも有名。テレビで見る著者の人柄が、そのまま文章になっているようで、読みやすくて、あっという間に読了。厳しかった作家の父を看取り、認知症の母を介護し、さらに還暦過ぎてからの去年の結婚まで…。また女優としてTVドラマ[陸王]出演の裏話など…。エッセイには、書いた人の価値観が現れるし、その人の生活や素顔を垣間見ることができるのが面白い!歳をとるのもいいなあ、楽しそう!と思える本です。
投稿元:
レビューを見る
この本の中盤位でご結婚されます。いい歳のおばさんではあるのですが可愛いおばさん愛好家としては、喜ばしいながらも一抹の寂しさを憶えました。あの愛らしさはなんなんでしょうね。阿川さんにおだてられたら確かになんでもペラペラしゃべっちゃいそうな気がします。
エッセイとしては特になんら珍奇な部分もなく、予想通りであります。でもいいのです。息長く書き続けて頂きたい。ただそれだけです。
投稿元:
レビューを見る
最近のある日のこと、妻が「私はちいさいからカワイイだろう(^^♪」と言ってきた。
何を急に言い出すのかと思ったが、この本を先に読んでいたからと後で分かった。
阿川さんが図書館で働いていた時、大きな小学生に「君大きいね」と言ったらその子が、「女はちいさいほうが可愛い」と返してきたらしい。
150cmに満たない阿川さん、自分がコンプレックスだと思っていることを、さりげなく褒められたら、どんな女もイチコロだ。と綴っている。
阿川さんよりも小さい妻はここでグッと心を掴まれたようだ。
「ぶっ散らかしており」に関する話では人の種族として、床族、掛け族、積み重ね族がいると分類している。
何でも床に置いてしまう床族(阿川さん:背が低いから見やすいと言い訳している)
イスの背もたれに着ていた衣類を何枚も重ねてしまう掛け族(友達のダンフミ)
区別して別々に置いていたのに一か所にまとめて整理してくれる積み重ね族(阿川さんの母)
我が家の様子を眺めてみれば、ソファーは座れない程に物が置いてあり、背もたれには衣類やタオルが掛けてある。
窓台には雑誌類や使っていないお菓子の空き箱が積み重ねてある。
賞味期限・消費期限切れの食品をまだ大丈夫と捨てられない所も阿川さんと同じだ。
我が家の「いい女」もこの本を読んで共感し、随分と気持ちを楽にしたにちがいない。
投稿元:
レビューを見る
著者、日常を題材にしたエッセイ集。
著者と近い世代で「若い時代」を過ごし、そして「現代」を生きる私としては共感することが多い。
日常のありふれたことを題材にしながら、その鋭い観察眼、そしてどんな深刻なこともユーモア、ウィットで書きあらわす表現力はやはり「阿川佐和子」である。
さらりと読み通せるエッセイ集だ。
投稿元:
レビューを見る
婦人公論に連載されたものから選び書籍化されたもの。父を亡くしてから、葬儀のイロハを知らないので苦労した話。お母さんは認知症が進んで対応がタイヘン。というところに結婚。いろいろあった時期のエッセイで、比較的長いので読み応えがある。ちょっとした文章の表現がうまい。彼女の顔が浮かび彼女らしいとさらに相乗効果。落語で言うフラですね。片付け方法の床族、結婚相手をなんと呼ぶのか?、「みどりのゆび」、阪田寛夫氏との思い出、引っ越し、断捨離。
投稿元:
レビューを見る
父の葬式、認知症の母の介護、還暦過ぎての結婚…。じわじわ訪れる小さな老いを蹴散らして、挑戦し続けるアガワが、激動の日々を綴る。『婦人公論』連載を書籍化。
なんとなく爽快感。
投稿元:
レビューを見る
肩ひじ張らないで、すらっと読めるのが、良い。
作者 阿川佐和子氏の気取らない性格と文章に、共感を呼ぶ。
そして、記憶力の良さにも、、、、人の名前に其の時の会談様子、、、、昔の音楽から、本に至るまで、、、、良く記憶されている。
生前は 怒ってばかりの父と、言いつつも、良いDNAを引き継いでいるのでは、無いだろうか?
父親の葬儀の時のてんやわんやの日々。
著名人だけに、名簿作りも大変だったと、思う。
我父は、生前に、葬式への連絡の名簿を製作していたのだが、、、、余りの達筆(?)な昔ながらの楷書で、綴られて、そして、故人になった人や転居の人などで、結局は、電話を掛け回って、大変だった。
どんなにしても、葬儀は、大変な後始末もあり、アッというまに日にちが、過ぎてしまう。
認知症の母の介護もされて、それを独り言を言いながら家の中を掛け回っても、そんな顔一つ、皆の前で出さずに、毎日対談や執筆などされている著者は、凄いと、思う。
いい女の条件の所で、本題のブッ散らかしおりの事が書かれている。
私も同様である。散らかし方の事であるが・・・・
祖母も母も器用な人であったから、着物は鏡台のカバーになったり、古い子供服は、ピアノ本の袋になった。
阿川佐和子氏も、編み物を教えられる位上手なので、毛糸類も沢山あり、可愛い箱や空き缶など、小物入れに・・・と、つい思ってしまうのだろうと、想像できる。
そして、自分自身が満足している所、理解できる。
物を差し上げるのも、その人の欲しいを思われるを差し上げたいと、、、、、そして、その笑顔に満足出来たら一番いいと、思う。
散らかし魔の「床族」という分類の仕方に笑ってしまった。
魚屋さんの話にしても楽しい。
昔の魚屋さんは、生きの良い魚の見分け方まで教えてくれたりして、捌いてくれていた。
古き昭和の時代の話である。
父親には、見せられなかっただろうけど、還暦過ぎてからの結婚。
お互いの呼び名も、どうするか?と、悩まれる所も阿川さんらしい。
結婚してから、又、世界観が、広くなられることだと想像できる。
楽しい話満載の本を、期待している私である。
投稿元:
レビューを見る
結婚せずに4〜50代に突入すると変わらない日常が2〜30年繰り返されることになるというのは、頷けた。
相手を何と呼ぶか、お父さんと呼ぶらしいが、それはそれで紛らわしいな。
投稿元:
レビューを見る
阿川 佐和子さんの最新エッセイ。
42編収録。
歯切れの良い言葉と軽快なテンポで、ともすれば暗くなりがちな話題も鬱々とせず読みやすい。
「さようならのあとに」
94歳でご逝去された阿川さんのお父様、悲しみに浸る間なんか全くなく諸々の手続きに追われる様子がコメディーの様で笑いがこぼれ、また参考になる面もある。
「神様と友達」
阿川さんの性格と似ている所を感じ共感、そして私も「なんかこの人と今、出会ったぞ」と思える瞬間が稀にあり深く頷く。
ああ、でも整理整頓と収納が趣味でブッ散らかす事が出来ない私はいい女じゃないな、残念!
投稿元:
レビューを見る
飾らないところがアガワさんの素敵なところだよなあ。わたしも出産のない結婚ならしてみたい。結婚しないからこそできることを探し中。