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里中 哲彦 (著)
日本人にはなかなかピンとこない、ネイティヴ・スピーカーの感覚。本書では、英文法についての105の質問・疑問を、6つのカテゴリーに分けて回答。文法の秘密をひもとけば、奥深い英語の文化が見えてくる。
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文法そのものの解説ではなくQ&A形式の解答が文法を軸にしたものになっているというものであるが、残念ながら本書からは英文法の魅力は伝わって来なかった。
語義や語源は英英辞書の引用を基に解説するのが常識であると思っていたのだが、この本にはそういったものは見当たらない。新聞連載当時であれば、英英辞書の引用の省略も仕方がないかもしれないが、書籍化に当たり加筆したのであれば英英辞書の引用を加筆するのは当然であると思うし、少なくとも参考文献として挙がっていなければならないがそれも見当たらない。フレーズ集であれば別に構わないのだが”文法”に軸を置いているのであればどんな辞書を参考にしたのかぐらいは示して欲しかった。
解答については、唐突な文章展開で日本語の文章として問題がありそちらのほうが気になったり、質問意図と異なるのではないかと思うものが散見された。さらに著者が主張したいことのダシに質問を利用しているような印象を受けたり、出典が示されていないこともあって著者の勝手な解釈ではないのか?と感じた項目もあった。全体を通して著者の言いたいことだけを言ったという印象が先に立ち、Q&A形式ではなくエッセイにしたほうが良かったのではないかと感じた。少なくともエッセイであればここまでネガティブな印象とはならなかったはずである。
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東京新聞および中日新聞に掲載された「英語の質問箱」というコラム(2010年11月23日〜2012年1月10日)に加筆をしてまとめた書。
見開き2ページで1つの文法が解説されていて、105のコラム(つまり210ページ分)それぞれに「語源(Etymology)」「語彙(Vocabulary)」「語感(Nuance)」「語法(Idiom)」「語義(Word)」「誤解(Misunderstanding)」のタグ付けがされている。
高校で習うレベルの内容の英文法で、様々な質問に答える形での解説は非常に分かりやすかった。
著者は、冒頭に『文法の魅力やおもしろさがわかってもらえたら、これにまさる喜びはありません』と書かれているが、楽しめながら興味を持って学ぶことができた。
お堅い解説書ではなくて、日常の会話や文章に文法という眼差しを通して慣れ親しむような書なので、気楽にもう一度文法を学び直すことができると思う。
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英文法に限らず、日本人が英語に関して、「そういえばなんでだろう?」と思いがちなところを解説してくれている本。蟹座のCancerと癌のcancerの関係やなぜMr.にピリオドががつくのか?など。マークピーターセンの日本人の英語にも似たところがあるけど、こちらは見開き2ページで一つのないようなので、非常に読みやすい。
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5年前に転職をしてから英語を使った仕事をしていますが、業界に特有の単語や言い回しを覚えてしまうと、同じような内容の英語を使っている自分に気づきます。
その時に私が重要と認識しているのは、高校の時に習った「英文法」です。文法がしっかりした文章が書けていると誤解を招くことも少ないと思っています。
この本は日本人が知っておくべき英文法の105のコツを里中氏が解説してくれています。この本で書かれたことは、あまり気を使わずに英語を書いている私にとっては良い気づきとなりました。
以下は気になったポイントです。
・注文したコーヒーが来たときに、I am the coffee=I am the person who ordered the coffeeということができる(p5)
・a fewは「少しある、少数はいる」といった相対的な意味合いを持つのに対して、severalは、常に、3から10という実数(manyよりも少ない数)と認識している(p9)
・willは、いまここにいる表現者が、未来のことを思い描いて「こうしたい」という現在の意志、「こうなるだろう」という現在の推量をあらわす現在形(p13)
・物を置き忘れたのは、I forgot my car key.と過去形を使う、場所を示す語句を伴うときは、leaveを用いて、I left my umbrella in the train.となる(p17)
・有名人を知っている(知り合いではない)と尋ねるときは、Have you ever heard of Tom Cruise?のように尋ねる(p21)
・モーニングサービスは朝の礼拝のこと、Breakfast specialsという(p41)
・Unlessの節の中には、例外事項が述べられるので、If notとは同じでない(p49)
・2つめの広島をつくってはいけないという意味から、No more Hiroshimas.となる(p53)
・I regretや、I am sorryの後には、過去の事実を書く必要がある(p61)
・被害を受けた状態を述べるには、I had my wallet stolen.のように使う(p70)
・ラテン語では文末に前置詞を置かないので、文を前置詞で終わるべきではないとされた、What are you here for?の代わりに、For what are you here?(p73)
・Talkは自動詞なので、Talk bigとすると尊大に話す、目的語として名詞をとる場合は、talk about Aとなる(p74)
・アンコールを連呼するときは、We want more!、ノッテル?は Feeling good?(p85)
・現在を起点とした「いまから~後」は、I will be back in two hours. 過去の一時点を起点とする場合は、afterを使う(p86)
・Actuallyを使うときは、相手の予想に反することを言う前(p95)
・decideは自動詞なので、~することに決めると言う場合は、decide to do(p97)
・リスニング能力を高めるのは、口を鍛えること、自分で発音できない音は聞き取れない(p116)
・度付きサングラスは、prescription sunglasses、老眼鏡は、reading glasses(p132)
・招待を断るのは、I am sorry, but I already have plans.のように理由を述べる(p143)
・否定の接頭辞において、un-は英語本来のもの、in-,im,ir,il,はラテン語を起源にしている(p152)
・職業を聞きた���れば、What do yo do in Japan?(p154)
・子音で終わる練習を意識してやれば、英語らしい発音になる(p163)
・物が故障しているのは、be broken, 公共物や機械の場合は、be out of order, somethingやwhatと一緒に使われる場合は、be wrong,be matterを使う(p179)
・状態になる場合は、become、自然にするようになる場合は、come to, get to、学習してなる場合には、learn to(p183)
・learnは結果に重点を置く、studyは過程に意識が向けられる(p192)
・手紙、本、ラベルからの情報は、sayを使う(p197)
・会話で話題になる人の名前を聞きそびれた時は、what's-his-nameを名前の代わりに使う(p206)
・killは「ひどく痛めつける、苦痛を与える」という意味で日常会話で多用される(p209)
2012年8月13日作成
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この本のタイトルは文法を表すgrammarと魅力を表すglamourの語源が共通だということに由来する.本書は新聞のコラムをまとめたもので読者の質問に答えるという様式になっている.堅苦しい説明ではなく,ストレートでわかりやすい解説になっているので暇つぶしの読み物としても楽しめる.たとえば,
unlessとif notの違いは?
willは現在形?未来形?
play guitarは間違いじゃない?
よろしくお願いしますは英語で何という?
なぜウィリアムをビルと呼ぶの?
といった質問にわかりやすく答えている.
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英文法の魅力、という題名だけど、文法書ではなく、英語に関する質問に答えた新聞のコラムをまとめたもの。
単語や熟語、文法に関する、あれ?これはどーして?に答えてくれる英語雑学的な一冊。
面白いけど、文法を学ぼうと思って読むとアテが外れる。
ちなみにこの本の題名は、ダジャレ的になっていて、それは中身を読むと気づく…と思う。気づかない人もいるかも。(笑)
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前置詞のニュアンスとか、仮定法のイメージとか、授業で聴くと眠くなりそうなトピックをコラム形式で面白く語っている。受験生にも良いかも
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受験で勉強したような内容のこともあったが、普通に教科書で勉強しただけでは知り得ないようなことも書かれており、楽しんで読めた。
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気楽に読めて様々な知識が身につく好著だ.日本語では感覚的に単数と複数の区別をしないが、英語は厳密に取り扱う.No More Hiroshimasのs に気がつかないのだ.
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シリーズ第2作も各項目とも面白くわかりやすい。
見開き2ページでまとめられたレイアウトも読みやすく、また堅苦しくない読み物で、通勤の電車の中でも読みやすい本であると思う。
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[要約]新聞に掲載された、著者への英語についての質問文と回答をまとめたもの。
[感想]文法書というよりは英語についての雑学本な感じ。その中でも、名前のわからない人の事を言い表すwhat's -his-nameという言い回しが新鮮!
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日経新聞に紹介されたいたのを見て購入。日本人が誤解している、あるいは使いこなせていない単語やイディオムについて、ネイティブならどう使うか、105の事例を紹介している。なるほどと思う事例も多く良かったが、自分にとって、今必要な英語の学習では無い気がする。この夏は英語の論文&本を読むこと、留学生相手に英語でディスカッションすることに注力しよう。
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ほとんど格変化のない言語は、単語の意味を覚えても意味がなく、熟語で知っていなければならないことを再認識させてくれた良書である。英語を文法から教えるのは遠回りであり、時間の無駄である。
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http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB09185777