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みんなのレビュー222件

みんなの評価4.1

評価内訳

222 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

小栗旬×星野源主演で映画化決定!

2019/08/07 13:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件をもとに書かれた小説。細やかで執拗な記者阿久津の取材に辟易したり唸ったりしながら、歪んだ絆が引き起こす負の連鎖とラストの許し救いあいたいとの真摯な心の機微の対象的組み立てに著者の筆力を感じる。1つの事件を多面的に捉えることの重みを改めて強く認識させられる作品。真相が徐々に明らかになる展開に合わせ事件関係者の心情やそれに関わる者たちの変化や成長が丁寧に描かれていて読み応え抜群。何もしていないのに許されない、強烈な枷で人生が縛られる。子供を犯罪に巻き込めば、その子供の一生を粉々にする。それだけに留まらず、この事件に携わった人達のそれぞれの人生が実にリアルに表現されていて胸が苦しくなった。

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紙の本

これは本物だ!

2019/07/10 09:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しおかぜ - この投稿者のレビュー一覧を見る

500ページを超える大部であるが、久しぶりに寝る時間を惜しんで読みふけった本である。これは、まさに本物のミステリーである。
ストーリーやモチーフは、完全にグリコ森永事件で、その知識があれば、そのほとんどは「あの話か!」と分かるほど、かなり忠実に基づいている。この点は、ノンフィクションに近いといってもいい。しかし、その登場人物を取り巻く物語や背景は、もしかして「真実」ではないかとさえ思えてしまう。小説ないしはフィクションだと分かっていても、極めてリアリティに満ちた記述が続く。作者は、元新聞記者らしく、文章も言葉も平易で、実に過不足ない。それがまたリアリティを増強する要因でもある。
私はグリコ森永事件の時は東京の小学生だったので、著者より少し年上である。しかし、菓子が店頭から消えたとか、関西弁の脅迫・挑戦状、犯人取り逃がしという警察の失態、キツネ目の男、ビデオの男、そしてあの電話の声…忘れることができない事件である。この事件を題材にしたストーリーに、まさに感服した。
映画化は当然、まさに本物のミステリーである。

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紙の本

ノンフィクションと思わせるほどのリアリティー!

2020/01/14 18:19

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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ森永事件を題材に、著者オリジナルのストーリーを重ねた小説です。
京都でテーラーを営む曽根俊也は、母親の部屋から古いカセットテープと黒革の手帳を見つけます。そのテープにはあの昭和の食品企業恐喝事件の犯人による警察への指示に用いられた子供の声が。そして、それは俊也自身の声でした。
なぜ自分の声があのテープに録音されているのかという疑問、身内があの事件に関わっていたのではとの疑念に揺れる俊也と、未解決事件を追う新聞記者の阿久津英士。二人は夫々が事件の真相を追っていることを知らないままに、わずかにつながる手がかりを手繰っていきます。そして物語後半で二人は出会い、なぜ俊也の声が犯行に使われたのかの真相を掴みかけるのですが…
実際のグリコ森永事件は、警察の大規模な捜査にもかかわらず未解決のままです。そこに著者オリジナルの展開を盛り込み、緻密な伏線の張り方や、複雑に絡む人間関係の描写などのリアリティの豊かさ、「実際の事件の真相はこうだったんじゃないのか?」と思わされるほどの完成度です。
お菓子に毒物を入れるという凶悪な犯罪をモチーフにしていますが、結末は非常に切ない展開で締めくくられ、フィクションではありますが、重厚なノンフィクションを読んだような印象でした。文庫本で500ページを超える大作ですが冗長な印象は全く無くて、グリコ森永事件を知っている方なら誰でも読んでいるうちに引き込まれて読み終えることができるのでは。最近読んだフィクションでは断トツの一番かなという気がします。

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紙の本

元になったグリコ・森永事件も深追いしてみたくなる。

2019/10/09 22:07

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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画化のニュースで知った一冊。うっすら記憶に残っているグリコ・森永事件をモチーフにしたミステリー。世間を騒がせるだけ騒がせ、忽然と消えた犯人たち。そして、けっきょくすべてが時効となったあの事件の意味ってこうゆうことだったのかもと、納得してしまった。もちろんフィクションだが、そう思ってしまうほどリアリティを感じる一冊。読み損なわなくてよかったと思うし、映画も必ず見たい。

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紙の本

よく取材された物語

2019/10/06 11:14

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投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る

時を同じくしてグリコ森永事件の証言をまとめた書籍を読んでいたのであるが、捜査員や企業の動きが現実の経緯と寸分たがわぬようなイメージで描かれている。企業名もなんとなく、寄せて描かれているので、構図が実にわかりやすい。そこにフィクションの登場人物たちの人生の歯車が絡み合っていく。もう本当にどこまでがフィクションでどこからがノンフィクションなのか分からなくなりそうな境界線上を進行しながら物語はクローズしていく。骨太の作品に感動した。是非映画版は劇場で観賞したいと思う。

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紙の本

映画化されるのですね

2019/08/12 16:05

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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

事件についてや、多くの推論は知っているので、どういう落としどころになるのかは興味がある。
映画を見てから読むか読んでから見るべきか、それを迷うことも含めて楽しみな小説だ。

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紙の本

名作です

2019/08/10 07:10

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投稿者:エヌ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「グリコ森永事件」の脅迫テープが自分の声だったら…
冒頭から、物語に引き込まれ、フィクションでありながら、
ノンフィクションのような感覚に陥ります。

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紙の本

ドラマティックな読書体験

2019/08/06 18:56

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投稿者:みよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

当時日本を震撼させた「グリコ森永事件」を題材に、この事件の真相を追うフィクション。フィクションと分かっていながらも、一つ一つ事実が明らかになる過程に鳥肌が立つ。「虚無」の中に「希望」が書かれていて、読後は爽やかである。

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紙の本

見えない被害者

2019/07/18 11:18

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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

一定の年齢以上の方には、言わずと知れた事件を下敷きににされていますが、自分の「声」を見つけたテーラーや、その伯父も一般的な被害者ではないけれど、やはり被害者なのでは?と思わせられました。

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紙の本

圧倒的なリアリティで真実を捉えた傑作です!

2019/06/24 12:23

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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、山田風太郎賞、本屋大賞等、各種の賞を受けた塩田武士氏の傑作です。ある日、自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、そこには幼い頃の自分の声が録音されてしました。そして、もっと驚くべきことに、その声は日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と同じものでした。一体、どういうことなのでしょうか。圧倒的なリアリティで真実を捉えた塩田氏の大傑作です。

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紙の本

記者の矜恃を示す作品

2020/07/03 19:58

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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名なグリコ森永事件。当時小学生だったため、キャラメルなどのお菓子にビニールが付いたのを覚えています。結構犯人に肉薄している場面が多々あり、あぁそんなことがあったんだと今更ながら思いました。犯人グループの一人の子供と新聞記者の二人の視点で進んでいき、それぞれが事件を調べていくというストーリー。核心に迫るごとに二人の距離が縮まっていく展開は読んでいてゾクゾクします。この手の本を読んで思うのは、どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのかということ。全てフィクションかと思うくらい臨場感のある作品でした。

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紙の本

罪の声は一人のものではない

2020/02/13 23:29

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投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る

罪の声はひとつではない───実際にあった未解決事件(私が生まれる前の)グリコ・森永事件を題材にした物語。曽根俊也が自宅で見つけた古いカセットテープは、日本中を震撼させた脅迫・殺人未遂事件に使われたものだった。テープに録音されていたのは、幼い頃の自分の声───被害者でありながら加害者の身内でもある曽根や、事件を追う記者・阿久津が真実に辿り着くまでの過程で向き合うことになる「罪の声」は重く、苦しく、切ない。あとがきを読んでますますミステリーと呼んで一括りに出来ない物語だと思った。これは買ってよかった。

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紙の本

リアルだね!!

2020/01/04 16:52

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投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は実際の「グリコ・森永事件」についてよくわかりませんが、ノンフィクションのようで、とてもリアルでした。

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紙の本

あの事件の真相は?

2019/07/19 15:30

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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る

グリコ・森永事件の発生当時、私は京都で浪人生活を送っていた。
しかも、犯人がコピー機を使ったとされる百万遍の近くで。
あの時、もしかしたら私も犯人とすれ違っていたかもしれないと思うと、改めてこの事件の真相を知りたくなる。

もちろん、この本はフィクションであるが、様々な推理(取材も?)を働かせて、本当に裏ではこんなことが起きていたんじゃないかと思わせるほどの説得力があった。

主人公は二人。
ある日、脅迫に使われたテープを見つけ、自分の子供の頃の声だと気づいたテーラーの曽根と、大日新聞の文化部記者・阿久津。

阿久津は、昭和・平成の未解決事件を特集するために、いやいや駆り出される。
バリバリの事件記者じゃない設定のおかげで、我々と同じくらいの目線で取材を開始するため、とても感情移入しやすい。

一方の曽根は、かなりセンセーショナルな設定。
あの声がもし自分だったら・・・なんて考えたこともなかったので、曽根がどう動くのかにとても興味が湧いた。
この本を読みたいと思ったのも、犯人側に近しい者の視点をどう描くかというところが気になったため。

しかし、物語は、曽根も阿久津と同様、謎を探るための調査をするばかり・・・。
二人の視点は違えど、行動は似たようなことをしているので、その部分では、もう少し曽根の物語を膨らませても良かったんじゃないか。

とはいえ、虚実ない交ぜにしながら、500ページ以上を、息も継がせぬ展開で一気に読ませる構成は素晴らしい。
今頃、犯人はどうしているんだろうと思わずにはいられない。


※ 文庫本の帯には、映画化の予告も。
阿久津を小栗旬、曽根を星野源・・・うーん、カッコよすぎじゃない?

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紙の本

未解決事件

2019/07/09 18:59

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投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

フィクションと分かってながらも、事件自体はホンモノで、事件の大部分もおそらく事実なんだと思うと、到底フィクションとして読むことは難しい。
加害者側に子供が絡んでいる事もあって、読んでいても、なかなか辛かった。
特に最終章は辛かった。

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