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葉っぱはなぜこんな形なのか?
2022/02/12 18:41
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投稿者:mahiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉っぱからだんだん自然の循環をみていく内容になっています。尊さを考える機会を作ってくれます。大人だけでなく、学生の方にも是非、勧めたい。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の「咲くやこの花館」の年間パスを作っていたので、いろんな植物にふれあえた。
しかし、なんでこんな形?という事までは、考えていなかったので、この本を読んで、また「咲くやこの花館」に通いたいなぁ。
紙の本
「なぜこうなった?」と考えるのは楽しい。
2019/07/21 08:53
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉っぱのスキャン画像を使った樹木図鑑を多数著している著者。本書でも「基本は初心者代表」と書いている著者の図鑑はわかりやすくて愛用しているが、本書もとりつきやすく、楽しく樹木について考えさせてくれた。
葉っぱの縁がギザギザになっているのはどんな利点があるのか?同じ種類の木でも日当たりの悪いところと良いところで大きさが違うのはなぜか?これまでの樹木図鑑に使った写真データなどを「分裂葉の比率」などのようにまとめて使った考察も多い。見方を変えてみると新たな疑問も出てくるものだな、とそれも興味深かった。
ひとつひとつの疑問は素朴な感じがするのだけれど、考えていくと生きるための工夫なんだと感心するところがたくさんある。こういうところから研究して「思わぬ真理」が発見されるかも。いや、そこまでいかなくても「自分で」なぜこうなるのか、と考えていくのは楽しい。それを改めて感じさせてくれただけでも本書を読んでよかったと思う。
著者は樹木専門とのことだが、草本では著者の考えたことは適用できないだろうか。木本・草本の境界もあいまいなところがあるので、ぜひ一度考察してみてほしい。
後半は環境との関係や自然保護の考えなどに重心が移る。前半の「観察して考えるって楽しい」から少しトーンが重くなるが、それはそれで大事なのことだと思って読んだ。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物ってすごいです。環境に完璧に対応されているので、知ってから植物を見ると感動します。生命力が凄いです。
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なぜ葉っぱはこんな形なのか?というタイトルに惹かれ、読み始めること……2か月くらい。内容に興味はあるんだけど、なぜか進まないという苦労を経て読了しました笑
まず始めはタイトルそのまま、葉っぱについて様々な切り口で葉を比べ、その例となる樹を示しています。
はああ、なるほど~!!っていうことがたくさん。お散歩しながら気を眺めるのが楽しくなりました!
半分ほど読むと、今度は葉っぱの構造から広げて、植物と虫の関係について。
更に読み進めると、植物の繁殖の観点からクマ問題・シカ問題・オオカミ問題へと話が発展。
最後は動物と植物の関係という前述された話から、効用についてのお話を経て、人間と植物・自然について。
いやぁ、話が広がる広がる。
けれども興味深いお話だったので、(歩みは鈍かったけれど)最後まで読みたい気持ちでいっぱい。
「エッセイ」とのことなので、もちろん植物について、動物について、環境について、たくさんのことを改めて考えさせられるきっかけにはなったけれど、それ以上に奥様の「人間は宇宙からやってきた生命体とのハイブリッドだよ」発言がゆるくて好きです。それまでのまじめな話をいい感じに息抜きさせてくれるところが笑
個人的に植物のいいように人間も使われている説(本文との誤差・語弊は認めます)、好きだし納得できるなっておもいました。
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園池公毅の『植物の形には意味がある』は大変面白かったのだが、裸子植物の葉っぱについては書かれておらず、裸子植物の葉っぱがなぜあんな特殊な形なのか書いてある本はないかなあ(一般書で)と思っていたら、これには書いてあるようなので喜んで読んだ。
『植物の形には‥‥』はいかにも学者らしく、仮説を立て、観察・実験を重ねて、こうではないかという真実に近づいて行くところが(読み手にも考えさせるところが)、本当に面白かったのだが、こちらは(植物図鑑を作る)専門家ではあるが、実踏を重ねた現場の人なので、経験と観察においては上かもしれない。
葉っぱの形に関しては、園池本と同様の推理ではあったが、大変わかりやすく、普通の中高生にはこちらがいいのかもと思った。(研究者を目指すなら園池本がいいけど。)この仕事をするまでの経緯も将来を考える若い人の参考になると思う。
(私にとって)肝心の裸子植物の葉の形については、裸子植物だからというより、冷涼な高地に生える針葉樹として書かれており、それはそれで納得したのだが、なぜ被子植物より原始的な裸子植物がそういう植生や形状を選択したのかはよく分からなかった。
私のような素人には葉っぱの形が幼木と若木と成木で全く違う木がある(P64ヤマグワ)、一つの枝についている葉でも場所によって形が違う(P85コウヤミズキ)というだけでもビックリだが(図鑑を作る大変さがちょっとわかった)、ウツギは一つの植物を指すのではなく、枝の中に空洞がある植物の総称とか(「空木」ってこと)、木の洞はクマが樹皮を剥いだあと、時間経過で作られるとか、知らないことばかりだった。
ときどき自然や植物を人間に喩えるところがあり、わかりやすくはあるが、そこはちょっと安易かな、と思った。(松浦健二『シロアリ』を自然科学本の最高峰だと思っているので。)
しかし、植物だけではなく、そこに暮らす人間を含めた動物の問題(熊が人間の暮らす場所まで降りてくる、鹿の食害と異常な増加)も考察しているところも良かった。
文一総合出版の「ハンドブック」シリーズの著者の対象への愛にはいつも驚嘆しているが、こういう方が作っていたのか!と喜び、かつ安心したのだった。
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この本を読んでしまうと、著者の樹木図鑑(複数ある)を読んでみたくなる事間違いなし。
個人的な希望として、北半球・南半球それぞれの針葉樹・広葉樹の歴史的変遷・勢力についても触れてもらいたいと思っている。
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図鑑を編集されてる方の豊富なフィールドワークから得られた鋭い観察眼と考え方は大変興味深かったが、「僕はこう考える、科学的にどうなってるかは知らない」というスタンスで本が進むことに違和感を感じた。
著者曰く、科学的知見とは異なることや間違ってることが含まれてるかもしれないが、本書は論文でも知識紹介本でもなく、僕の考えを紹介するエッセイだからその点はご容赦いただきたいとのこと。(あとがきより)
タイトルと内容紹介からすっかり科学的な知見も踏まえた読み物だと思い込んで読んでいたので、あとがきをみて納得したものの物足りなさを拭いきれなかった。惜しい本だった。
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タイトル通り「葉っぱはなぜこんな形なのか?」という考察も面白かったが、樹木に魅せられた人の、人生、就職や仕事としても面白かった(『バッタを倒しにアフリカへ』を読んで面白かった人はこの本も楽しめると思う)。
葉っぱの「ぎざぎざ」がないツルッとした葉は温かい地域に多く、沖縄と北海道の人だと、どちらが見慣れた葉か違う、など、へー、と関心をもって読めた。
「平均気温=0.306×全縁(つるつるの葉)率+1.141」など、式にできるそう。
そしてなぜそうなのか理由がわかっていないこの現象を筆者は考察していく。
全体的に学術的に正しいことの羅列ではなく、筆者の考察が多く、それがまた楽しい。