学び続ける力 みんなのレビュー

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題名の通り、学習についての大切さを説いた本。
以下印象に残った言葉

・すぐ役に立つことはすぐに役に立たなくなる。すぐ役に立たないことはいつか役に立つ。それが教養
・ノートは左のページに殴り書き。後で見返して、右のページに自分の考えをまとめる
・知識を組み合わせる能力が大切。ミャンマー、南アフリカの独裁から民主化のプロセスが似ていることを例にして、「独裁国家でもいつか革命は起きる」ことを示している
・紙の新聞を読もう。他のニュースが目に入るから ・本を読んだ後、余韻に浸るのが大切
・ビジネス小説で自分が体験できないことを追体験できる
・これからの教養はエンゲージメント、コミットメントといった実践的な能力を含む
・過去の優秀な人とは決められた枠組みの中で優秀な人、これからは枠組み自体を作るのが優秀。それに必要な学問がリベラルアーツ

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「教養」とは。

印象的だったのは、
「すぐに役に立つ事は、すぐに役に立たなくなる。」

家庭教師をしていた頃、やっぱりよく生徒さんに聞かれました。
「学校で勉強した事は将来どんな役に立つのか？」
「大人になっても役に立たない事が多いんでしょ？」と。

その人が今後、どのように生きていくのか分からないので、何がどこでどんな風に役に立つのかなど、だれにも分かるはずがないのです。(笑)
その質問を受けるたび、「何てつまらない事を聴くんだろう。」と思っていました。
いえ、今でも思ってます(笑)
今度聞かれたら、上のように答えようかな？

ノートの取り方も参考になりました。
今度、話を聴く機会があったら、試してみよう！

一番面白かったのは、「第4章の読書の楽しさ」
「読書はザルでの水汲みのようなもの」肝に銘じます。
ちょっと、ビジネス小説を読んでみたくなりました。
やっぱり、職業の裏話は面白そうです。

追記
池上さんの本をよく読みますが、一番好きな本かもと最近思っています。
序章の池上さんのお父様のエピソードは本当に素晴らしく、池上さんが今もなお知識欲が衰えないのはお父様ゆずりなのがよく分かります。

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本書はフリージャーナリストとして活躍を続け、現在では東工大教授も務める池上彰氏の『教養』についての考え方を知ることのできる一冊である。

第一章では池上氏自身の『学ぶこと』に対する姿勢が綴られ、氏の勤勉さを窺い知ることができる。
第二章では東工大教授として学生に問うてきたこととその目的・理念を述べる。
第三章では、読者にとって実践的なハウツーや、気づきを提供する。池上氏流のノートの取り方や、相手に『伝える』方法など、すぐにでも実践したい内容だ。
第四章は、池上氏の『読書論』。氏の人生に影響を与えた本やオススメ本などが紹介されている。
第五章では、本書のテーマである『教養』について、アメリカと日本の大学の教養に対する姿勢の違い、東工大教授との鼎談の内容を取り上げ氏なりの答えを提示する。

本書を読んで私が強く惹かれた点は以下の二点である。
まず一つ目は池上氏が第四章で取り上げた、ショーペンハウエルの読書論。これは私にとって衝撃的であった。ここでは取り上げられた内容は書かないが、本は『読みっぱなしではダメ』ということを改めて考えさせられた。
読んだ内容を自分なりに咀嚼して、腹に落とさなければそれは自分の糧とはならない。
二つ目は、『すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる』ということ。これも池上氏の教養に対する考え方の一つであろう。私もすぐに役に立つ知識を求めて、長期的な視野から物事を考えたり、そのための読書をしたりということをしなくなっていた。いつ役に立つか分からないけれど、でも興味がある、知りたい、そう思えるものに出会おうとしてこなかった。

自分の幅を広げるためにも、様々な『教養』わ身につけていこう、そう決心させてくれた本であった。

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学びについて、考えさせてくれる良い本です。
池上さんの本はよく読ませてもらっていますが、池上さんの話を聞いてると、学ぶことが楽しくなるし、その学びが新しい学びを産んでくれます。

さらに、教養とはなんだろうか、ということもこの本では考えさせてくれます。ただ知識を持ってるだけではだめなんだなぁと思いました^^;

池上さんは知識もあるし、記者時代の経験がすごく大きいと思う。自分も今は教師をしているが、若いうちに記者をやるのもすごくいいなと思いました。

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池上彰さんの本はとてもわかりやすく、読みやすい。
すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる。自分が自分を客観視できてないと気付かせてくれる本。

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池上彰氏が東工大で一般教養＝リベラルアーツの授業を担当したことを通じて感じたこと等をまとめた本。
ノウハウ本ではないが、人が学ぶこと、真の教養とは何かを考えさせられるいい本だ。
「教養を持つということは「よりよく生きる」ということではないか」
「自分の存在が社会の中でどんな意味を持つのか、客観視できる力を身につけること」
等の言葉にはっとさせられた。
また、ショーペンハウエルを引用して、読書そのものは他人にものを考えてもらっている状態で、読んでからいかに自分で考えるかが重要だとも。
池上彰氏が、学生、社会人での経験の中で、いろいろと考えながら、学びながら、成長してきたことがわかった。共感できる部分もあり、あれほどの人でも自分と同じようなことを考えたり迷ったりしていたことがあることがわかり、なんだか少しほっとした。

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池上さんの知識欲の凄さに圧倒される。
あんなに話が上手なのも、幅広い知識をつけ続けているからだろう。
人を納得させるには、右脳と左脳の両方にうったえるため、論理性と視覚によるアピールが大事なこと。時代の空気を伝えるのが歴史において大事なこと。

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いつもながらの軽い読み口で読めるので一気に読めた。
前半は池上さんの勉強歴というか読書歴というかの紹介で、自分もこれくらいやっとけばよかったなぁ・・・と思い知らされるばかりである。
東工大で教鞭をとり始めてからの授業の内容や教養についての考え方はとても興味深かった。
「ぼくらの頭脳の鍛え方」（立花隆・佐藤優）よりもずっとわかりやすくとっつきやすいがその分掘り下げも浅く感じた。でも、それは本をもっと読んだ人間が言うことかもしれない(汗)