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1999年5月15日-穢れと衆道、そして心中。
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明示初めは男色が大流行、江戸時代は心中の死体見物が盛ん、などなど知られざる日本の歴史を垣間見れた気がする。
特に男色に関しては、戦国時代の武士間の男色については耳知識だけあったので、そのことについての背景が詳しく述べられていて興味深かった。もっと調べてみたいかも。笑
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江戸~近代の性風俗の本。川路聖謨を取り上げて考察することが多めとはいえ、近代文豪や植木枝盛らも登場。
昔の春画の使用法がすごい。
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[ 内容 ]
猥談に興じ春画を愉しむおおらかな性。
男色は輝きを失い恋は色へとうつろう。
性愛のかたちから江戸精神史を読みかえる。
[ 目次 ]
第1章 川路家の猥談
第2章 京都慕情-雅びとエロス
第3章 春画の効用
第4章 薬としての男と女
第5章 男色の変容
第6章 肌を許すということ
第7章 恋のゆくえ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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文献の裏付け数がかなりにのぼっており、新書にしては読むのに時間がかかった。それだけ充実した本と言える。
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タイトルから手に取りづらい本ではあるが、内容も構成も大変読みやすかった。
江戸時代の性・恋愛・結婚観について、当時の文献を参照しながら解説している。
当時の文献の引用とともに、その訳も掲載されており、ですます調でユーモアを交えながら書かれているので、専門知識がなくても理解しやすい。
文献の引用があることで、実際にその情報の元に当たりたいと思ったときに探す手がかりになるのでとても便利である。
殿様に恋する殿様の月を褒めるエピソードが印象に残った。
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巻末の「主要参考文献及び史料」が、しっかりしてる。
江戸時代のこの手の研究本はけっこう出版されているようです。
一言でいえるのは「おおらか」であった、ということでしょうか。
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[内容・感想]
下世話だが他人の秘め事の話は面白い。それが、ご先祖様のものなら尚のこと興味をそそられる。本書は、江戸時代に生きた我々のご先祖様の性事情を当時の資料を元に解説してくれる一冊である。
本書で解説されている江戸時代における性交や色事の位置づけ、男女観、衆道(男の同性愛)、貞操観念、春画(昔のエロ本)の効用などの学校では“なぜか”絶対に教えてくれないようなご先祖様の様々の性事情はどれもこれも驚くような内容ばかりだ。
考えてみると当たり前の話なのだが、価値観なんてものは時代ごとに、それも案外短いサイクルで移り変わっていくものなのだ。性という身近かつインパクトのある内容が書かれた本書を読んだことで感じたことである。
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この本を読んで「歪んだ性」とよく言われるけど、どう歪んでいるのだろうか?と疑問が湧いた。
「歪んでいる」というくらいだから、そういう人たちの頭の中には歪んでいない正しい性の形があるのだろうが、果たしてそのようなものがあるのだろうか?時代が違えば考え方のみならず、行動だって違ってくるだろう。性への取り組み方もそうではないのか。
結論めいたことは書かれていなくて、それでもいろいろ考えることのできる素材が十分に盛り込まれているのでいい本だと思った。特に、歳をとって精液を出し過ぎると寿命が縮むという説は実に身にしみた。気をつけよう。
Mahalo
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面白くて読み易かった。
気持ち悪いのが、江戸では汚れた下着や月経をお互いの薬として用いられていた、っという内容。
下着を煎じたり、焼粉にして飲んでたらしい。
心中はあの世で結ばれる。来世で夫婦になれると信じられていて、1700年前後は心中事件が流行っていたとか。
あと男色についても色々書かれていて面白かった。
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江戸の性風俗と題してはいるが、性風俗というよりは江戸の人々(主に武士と町人)の間における性愛の理解の形とその受容が読みやすい美文で綴られる。(もちろんここで言う性風俗は現代における性産業のことではない)
お堅いイメージで語られる武士階級においてさえ、家族間でも明け透けに性の話題をやり取りされ、(驚いたことに幕府の要職におる人間でさえ自らの母親に対して実に明け透けに自らの性生活を開陳する)、城の上層部では春画が贈答品として飛び交う。
我が国において江戸初期や明治中盤に衆道(現在言われるところの同性愛と重なる部分もあるが、洋式として異なる思想も強く、その区分けは少しデリケートである)が一般的だったことは有名だが、その命をかけた情の美意識を代替できないまま愛情の対象が異性に変わった不幸を指摘した部分が興味深かった。
江戸期における情死、性養生、肌を重ねるという文字感覚に対する意識の変遷、様々なトピックに飽きることなく読了した。