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紙の本
十字軍の起源
2019/05/24 08:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:デンジャーメロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今ひとつ馴染みのなかった十字軍まわりの人物、出来事が塩野節でわかりやすく把握できた、秀逸な著作。あいかわらず安定の語り口は安心して読めます。
やはり地中海が世界の中心だったんですねえ・・・
紙の本
中身が濃い
2019/01/25 22:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
十字軍というのは、学校の世界史の授業でさらりと触れられるので名前は知っていますが、具体的にどういう軍隊なのかは知りませんでした。名前だけ知っていても意味はなく、この本を読んで楽しみながら勉強すると身になります。
この本に限らず、塩野さんの著作は内容が濃くて素晴らしいと思います。それにしても、これだけのことをよく調べたなと感心します。
紙の本
今あらためて
2023/11/14 09:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラエルとはマスが激しく争っている今こそ、改めて読み返し考えるべき本である。現在とは比較にならないほど人々の心に占める信仰そして神の存在が大きかった千年前のヨーロッパと中近東、この当時でさえ折り合いをつけたイスラム教の信者とユダヤ教 キリスト教の信者である。現在のその子孫たちはどうなのか、本書によって考えさせられる。「信仰」というものから距離をおいている作者塩野七生だからこその説得力のある語りである。
紙の本
神の名の下に
2023/09/18 09:11
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史では必ず習う十字軍遠征。しかしその実態までは日本ではなかなか明らかにされ述べられることはなく、受験にもあまり出題されない。「ローマ人の物語」を読み、キリスト教が国教になってからの歴史も知りたいと思い読み始めた。そこに書かれているのは多神教信仰がある日本人には、ある面わかりずらい一神教の信仰に支えられた聖都解放の目的。しかしながらその基には宗教者の権威回復と東ローマ帝国皇帝の野心があった。純粋に聖都で祈りを奉げたい騎士や妻に尻を叩かれて参加した貴族など。第一回十字軍の諸侯達の物語が書かれてある。戦いだけを取り上げてはいないので当時の情勢もよく分かる。
紙の本
塩野七生による歴史物語
2023/09/11 09:20
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「十字軍」という言葉は歴史を習っていると必ず出てくる名称だ。
キリスト教徒にとっては聖地奪還という使命の元、イスラム教徒との戦いだが、イスラム教徒から見ればいろいろ話が変わってくる。
とりあえず、当時のヨーロッパキリスト教徒たちには正義に思えた行動が幕を上げる
紙の本
例によっておもしろい
2022/07/30 10:50
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、日本では1974年以降十字軍の歴史全史について取り上げられた著作はなかったとし、その理由を推測している。一つは第2次世界大戦の敗北体験からの嫌悪感があり、さらにその時期に、ローマ法王が昔の十字軍を侵略戦争だったとイスラム側に謝罪したことで、ヨーロッパでは十字軍という言葉さえ口にしなくなり、十字軍史を書く欧米の学者たちのためらいが日本の学者達にも波及影響したのではないかと想像している。
しかし、著者は言う。戦争はほとんどが侵略戦争であり、歴史とは良くも悪くも戦争の歴史なのだと。十字軍の時代、日本は激動の時代で、院政時代が終わり、平家、源氏、北条と変わり、最後にはモンゴルの来襲にまで及んでいる。この戦争の時代が日本史なのだから、西洋史で十字軍を取り上げないのはおかしい。日本でも多くの魅力ある男たちが生き、死んでいったが、ヨーロッパ、中東などでも同様だったと述べている。
そして、本書を読むに当たって、200年の十字軍戦争の勝者はイスラム側なのに、その後両者の立場は逆転してキリスト側が最終的勝者になぜなったのか、そして、イスラムとキリスト教では解決できたパレスティナ問題が現代のイスラムとユダヤ間ではなぜ解決できないのか、を念頭に置いて欲しいと注文する。
文庫本で4分冊という文量だが、十字軍の歴史、そこに登場する双方の側の人物など、物語として興味深くまた面白く読んだ。久し振りの読後感だ。
ロシアのウクライナ侵攻も今後の展開如何では十字軍と同様の歴史になるのだろうか。
紙の本
初期の十字軍
2019/01/17 11:00
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
十字軍と言うと、リチャード獅子心王とか、有名どころしか思い浮かばなかったけれど、第一次の十字軍はそんな華やかなものではなかったにもかかわらず、着実な足場がためをした人々を詳しく知ることができます。早く続きを読まなきゃって感じ。
電子書籍
十字軍物語 第一巻
2021/09/08 10:45
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投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中にありそうでなさそうな十字軍の本だったので塩野七生著のこの本を読んだ。まずは、第一巻を読んだ感想。面白い。カノッサの屈辱の話を始め中世の歴史の名シーンが続々と。皇帝がローマ法王に破門を解くために大雪の日に土下座して許しを乞うシーンが目に焼きつていたカノッサの屈辱だが、後日談として、皇帝の大逆襲が。皇帝が法王を虐め、結局、十字軍の遠因の一つになっており興味深い。反目し合ったキリスト教社会が小異をすて、キリスト世界に浸食の激しいイスラム世界を駆逐して聖地エルサレムを奪回しようとの大きな宗教的運動。
世界史で著名な有名人からこの物語で初めて知る人物が星の数の如くいて、結構、複雑に絡みあって、大変面白い。第一巻は、十字軍結成にいたる歴史的な背景から、十字軍の派遣、第一次十字軍の成功まで。余程の歴史好きでも恐らく8割以上は初めて聞く人物の多数が登場。名前も似たり寄ったりで、先を進むうちに『こいつは誰や』との事で数ページ前に戻る。登場人物が頭の中で整理できるまでは、読み続けるのが結構、シンドイ!
ただ、多数いる英雄やショーモナイ輩が織りなす物語が結構、面白い。例えば、ここに出てくるビザンツ帝国のオレクシオス皇帝。オレクシオス皇帝がイスラムの脅威に耐えきれなく、キリスト勢にHelpをして十字軍が始まるが、このオレクシオス皇帝がショーモナイ!こんな奴が現代にいれば、間違いなく友達になりたくたい。凄いヤツとショーモナイ奴が入り乱れての戦乱記。