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ドラマ化されるということで、その前に購入。
「下町ロケット」に似た展開で、今回は陸上競技編。
小さな老舗の足袋屋が大手のシューズメーカーに対抗するべく、様々な取り組みをしています。
池井戸さんの作品は、エンターテイメント性の作品が多く、読んでいてスカッとします。池井戸作品を多く読んで人には、おなじみの展開ですが、新しく出る度に新鮮味があります。次々と課題が出される度に次はどうなっていくんだろうと気にさせてくれ、一気によんでしまいました。
「下町ロケット」と比較すると、親と子の関係や会社の団結力など要素は似ていますが、本作品の方が「人との絆」がより強調されているように感じました。人との繋がりは大切だなと感じさせてくれます。ロケットよりも、より身近に感じる靴なので、想像しやすいのではないかと思います。
近年ある程度パターンはしていますが、全然飽きさせないのは、さすがだなと思いました。
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埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足―。従業員20名の地方零細企業が、一世一代の大勝負に打って出る! ドラマ化もされた熱き企業小説の傑作!
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だんだん仕事が目的化してるよね。
これを読むと職務と仕事の話がよくわかる。
日本人は企業に入社することがゴールになってる。
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これまで読んできた池井戸潤さんの作品の中で一番好きな作品です。
歴史を持つ中小・零細企業がこれから生き残り、成長するための奮闘が描かれています。もがき、話し、考え、行動することで少しずつ前に進む姿に感動し、応援したくなる気持ちになりました。
逆に言えば、零細企業が成長するのは、作中のような奇跡的なめぐりあわせと企業内の固い結束が欠かせないと感じました。
社長の息子・大地の作中での成長と考え方の変化も読んでいてとても面白く、人間は短い時間でも熱心に取り組むことで変わることができるのではないかと思わせてくれます。
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足袋作り百年の老舗がランニングシューズに挑み、一世一代の勝負に打って出る。
700ページを超える大作でしたが、次々と起こる難題を乗り越えていく展開にずっと引き込まれっぱなしでした。
会社経営を縦軸に、ランニングレースを横軸に進んでいく展開に夢中になりました。
また、会社とは無縁の自分にとって、会社を経営することの難しさと同時に達成感も味わうことができました。
小説としての面白さと経営者の理想像、そして走ることからは生き方についても感じました。
さらに、違う視点を持つこととある物とある物を結びつける発想力が大切だと考えさせられました。
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文庫化されているのを本屋で発見してすぐに購入。安定の池井戸小説、読む手が止まらないクオリティは健在だった。
こういった専門的な話(しかも今回では専門的な繊維の話)、どこで取材してくるんだろう。事実を元にした話なのか、作者の発想を元に技術指導をお願いしているのか。改めて凄いと感じた。
個人的には銀行の位置づけが今までとちょっと違うのが気になった。これまでの池井戸小説では悪者役一辺倒であったイメージだけど、今回はちょっと違う。最初の担当の坂本は、これまでの銀行イメージとは一線を画しているし(結局辞めてしまうが)、次の担当の大橋は、坂本とはタイプが違うながらも取引先を紹介してあげて、しかも契約が実現するという成果まで見せていた。それだけに、タチバナが裏切る結果になってしまったのは、ちょっと可哀想と思ってしまった。
それと解説を読みながら、個人からチームに池井戸小説の軸が変わってきているというのも、なるほどと共感。銀行役のイメージも変わってくると言いんだが。もちろん、銀行の社会的役割がしっかり実態的に変わった後である必要があるとは思うけど。
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ドラマ見てなかったので読んでみた。
めっちゃおもしろい。あいかわらず銀行員をいい感じに嫌味っぽく書いてる。
自分の仕事にプライド持って臨もうと改めて思わされるそんな本でした。
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文庫本の良さのひとつにポータビリティーがあると思うのだけど、それからするとこの本はちょっとね(コスパはいいんだろうけどさ)。
通勤で持ち運ぶのにはちと厄介なので、盆休み中に読み終えることを目指す。
時代から取り残されようとする足袋屋さんが、新規事業として足袋をベースにしたランニングシューズの製造販売に乗り出す物語。
結構な分厚さだが、中身は軽く、スイスイと読める。
零細企業(お金はないが志は熱い)が業界大手(いけ好かない人ばかり)に挑む筋立ては、「下町ロケット」と似たような構図。
こちらがこの作者のこのような筋書きに慣れたこともあり、結末がそうなるであろうことも見えていることもあって、安心して読めるが、同じような山あり谷ありだとすれば、山も谷もどちらもイマイチ低いような感じ。
多分に登場人物が型にはまっていたことに加え、社長はもう少し経営者として苦労した方が良いな。
駅伝やマラソンは好きなのでまあまあ楽しく読めたけど、寝っ転がって読んでいて、本を支える手が疲れてきちゃったな。
盆休み中に読み切れたので良かったよ。
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初めて読む作家さんでした。どこかで似たような書き方をする作家さんの本を読んだことがあるなあと思いながら読了しました。これが今のベストセラー作家なんだと。あと、雑誌の連載小説だったとのことでしたので、それもなるほどなあと。ちなみにドラマは未見です。
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細々と足袋を作っている“こばせ屋“というちっぽな会社がランニングシューズに挑戦する物語。
700ページ越えで分厚かったけど、
わかったのは、人の心と仕事への熱意が
人を会社を動かす。
最後は正義が勝つ!
マラソンの応援シーンで胸を焦がし、
大きな力にただ巻かれようとせず、抵抗、工夫する会社(社長)の姿にグッと来た。
こばせ屋はいい会社!
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ありゃー。
空いてるし、はじっこで目立たないからって、気づけば3時間もスタバで本読んでた。。。
中盤から、どうなるのか...と手が止まらない。
陸王
よきよき。
会社の行く末、息子の就活、選手の復活に向けた闘い。
入り交じって、読みごたえのある一冊でした。
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面白かった!
ドラマを先に見てたけど、なかなか文庫化されず、やっと書籍版を。
読んでみて、ドラマのキャストが書籍のイメージ通りだったことを実感。
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今回も間違いなくおもしろかった、池井戸潤。良くも悪くも絶対にハズさない安定感。
ただ、個人的にはちょっと食傷気味というか、ミもフタもない言い方をすれば少々飽きてしまった。ので、池井戸作品はそろそろ卒業というか、しばらく池井戸さんとは距離を置こう思いました。
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ドラマ化していたので、
名前と陸上のドラマというのは知っていたが、
足袋屋が新規事業でランニングシューズをつくる物語
とは知らなかった。
ストーリーもキャストも知らなかったため、
先入観なく気持ち良く読み進めることができた。
最後がハッピーエンドになることは
物語の展開から分かっていたが、
ちょうどよく課題や困難と、解決策や打開策が出てきて、
試行錯誤の具合も面白く読める程度である。
振り返ってみれば、
ハラハラドキドキもし過ぎず、停滞もし過ぎず、
解説ではないが、本当にマラソンで走っているような
物語であった。
池井戸作品なので、
やはり銀行マンが出てきて、
物語の進展に欠かせないキーマンとなっている。
また、金融機関の良い面と悪い面を
しっかりと描いてくれている。
過去ドラマとなるとなかなか見る機会はなさそうだが、
読み終わったあとに気になってキャストを検索した。
あまりイメージとは違うが、
このキャストでどんなドラマになっているのか
少し気になるので、
いつか機会があれば見てみたい。
以上
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熱い物語だった。
のれんはあるが、ジリ貧の零細企業。
それが新規事業のシューズ業界に打って出る。
山あり谷ありの展開。
随所に仕事観が述べられる。
最後の茂木のレース。
茂木とこはぜ屋との関係。
マラソン。
ドラマの方が感動的に描かれてきたように思う。