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紙の本
色々な部分を繋ぐ短編集。 なかなか興味深い内容でした。
2019/07/09 23:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二年半前に単行本を購入し、今また文庫版を購入し、文庫版の方を読了。
単行本は重くて携帯には向かなかった...
閑話休題。
奉太郎たちのあれこれを繋ぐ短編集。
生徒会選挙の話から始まり、タイトルのいまさら翼といわれてもで終わり。
あとがきから言わせれば、焼きそばから冷し中華で終わるとも言える?
今まで謎だった、摩耶花嬢が奉太郎を嫌っていた理由や、奉太郎の省エネ主義の理由。
摩耶花嬢と漫画研究会のその後などが綴られています。
なかなか興味深い内容でした。
そして、最後のタイトルは...
いまさら、ですか。 確かに。
しかし、それはそれで良いのかもしれません。 その後のことは気になりますが、それは次巻、綴られるのでしょうか?
もう二年半。 そろそろ続きを読みたいと思います。 実際、読み終わったのは今現在ですが。
今度はきちんと単行本を読もう。
電子書籍
青春
2021/01/08 06:43
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤さんは、大人の社会の中の物語も書けば、こういう青春小説も書くからすごい。シリーズものは自分は、なかなか続かないが、これは是非続けてシリーズで読みたい。
紙の本
味わい深いブラックコーヒーのような
2020/06/23 12:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
「古典部」シリーズの6作目。
発売時に購入していたのですが何故かほぼ1年積読でした。
長短ありますが6編で構成された連作短編集です。
一冊前に読んだ同じ米澤穂信氏の巴里マカロンの謎 が砂糖の入ったレモンティーのような甘くて爽やかな味わいだとするならば本作はミルクだけでなく砂糖も入れないブラックコーヒーでしょうか?
そう例えると苦味だけのように思われるかもしれませんが、実際にはコーヒー豆の種類のよって酸味や渋味にまれに仄かな甘味も感じられ私はどちらかと言えばこちらの方が好きなのでした。
主となる登場人物たちは本作では高校2年生になっていますが、どこかで自分の将来に諦念のような生き辛さのようなものの影を見つけてしまい、ただやたら無意味に明るいだけでも楽しいだけでもない学生生活を送っているように感じてしまうのは私の歪んだ感性がもたらす捉え方でしょうか。
年齢を重ね大人になっていく過程とはその深い浅いはあっても何らかの傷を心身に負っていくことと同義であると感じた一冊でした。
小説の登場人物の将来に思いを馳せるというのもおかしな事かもしれませんが、米澤穂信氏の作品では本シリーズの折木奉太郎と「ベルーフ」シリーズの太刀洗万智にはとても愛着を持ってしまうのでした。
電子書籍
今頃になってシリーズ6冊を一気読み
2020/06/18 21:49
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投稿者:Ton - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部シリーズ6冊を一気に読んでみて、個人的には本作が一番面白かった。 最初はこのシリーズを推理小説だと思っていて、なんとなくイマイチだなあという印象だったが、この本を読んでいたとき、やっとこのシリーズは本質的にはキャラクター小説なのだということが感覚的に理解でき、そのとたん面白く感じられるようになってきた。謎解きは話を進める起爆剤として必要だが、それより登場人物の過去の因縁や関係性の変化を読むのが面白い。
紙の本
アニメ版観た人からは想像できない程「重い」です。
2020/05/31 10:33
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投稿者:高遠康隆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ版ではマイルドに改変されているの話もあるので(手作りチョコレート事件)、アニメからこの本の話を読むとかなりの温度差を感じざるを得ません。この本はいつもの古典部4人が何かを解決すると言う展開はほとんどなく、4人個人個人の外伝と考えてもらった方がいいです。今までに提示された古典部メンバーのバックボーンが明らかになるのは非常に面白いです。個人的には表題作「いまさら翼といわれても」がオススメです。
紙の本
ホータローは、イイヤツだ
2019/09/08 16:12
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちに待った古典部の続き。
身のまわりの日常の中の謎解き、
という楽しさは、期待通りだが、
うん?
なんだ?
ホーターローは、こんなにイイヤツだったっけ?
過去においても、現在においても、
ホータローは、イイヤツだ。
彼のモットーは変わっていないから、本質が変化したわけではなかろうが。
そうか、長い休日が終わったのか。
終わりかけていたのが、はっきり終わったのかもしれない。
つぎは、ちーちゃんだ。
ふくちゃんは心配なかろう。
まやかも、定まったみたいだ。
いちばん不動の存在だったはずのちーちゃんが
これからどうするのか。
休日明けのホータローが大活躍するかもしれない続篇が、早くも楽しみだ。
紙の本
少しビターな味わい
2019/07/06 14:03
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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部の新作は少しビター。無意識の、あるいは無邪気な悪意がそこらに散らばる中で、頑張る若者たち。頑張れ。ともかく先を早く読みたい。