投稿元:
レビューを見る
楽天でIR(投資家向け広報)担当を12年間つとめた著者の奮闘記。楽天の発展の経緯や、どのように機関投資家やアナリストなどに対峙してしてきたのかがわかる。
投稿元:
レビューを見る
おもしろいけど。
名前ふせずに出せばいいのに。経営企画執行役員とか書かずに。
まつーか、楽天の株価まったくのびてないけど、よくこの本出せるな。
P267 資本コストは何%か
楽天の株主資本コストは5-6%の間暗いと計算している
⇒インターネット企業
に期待するリターンは一桁後半から10%という期待値と違和感がある。
MAチームの担当者
・ある程度安定して成長しているインターネット企業なら10%前後
・ベンチャーで高成長なら20%ぐらい
・アーリーなら40-50%とか、
同規模同業種を参考に決めています。CAPMとか使わない
投稿元:
レビューを見る
楽天のIRを長年担当されてきた市川さんの著書。
おもしろかったです。
IR現場の緊迫感が伝わってきます。
コーポレートガバナンスに対する問題提起(社外取締役、社外監査役にストックオプションを付与するのは適切か? 業績予想の開示は必要か?など)もあり、要所要所でう~ん、と考えさせられます。
楽天って、すごい会社なんだな、と改めて感じました。
投稿元:
レビューを見る
なかなか本を読むだけでは実感の持てなかったIRについて、IR担当者目線で仕事の内容を書いているので専門用語も身近に思え実感が沸いてくるのが良かったです。投資は理詰めの世界というイメージをもっていましたが、実際に対面であってビジョンを聞いてと、人と人との対話で作られる部分も大きいというのが面白いと思いました。
投稿元:
レビューを見る
MBA的な「IR」ではなくて、リアルなケーススタディから見る世界は全然違う。
企業ごとに事情は違うだろうから、そのまま再現することは難しいだろうけど成長過程にある企業のIRってこういうことなんだな!というイメージを具体的に捉えることができたのは面白かった。
投稿元:
レビューを見る
実はこの本読む前まではあんまり楽天の印象は良くなかった。完全に個人的な印象だったが、ECサイトとしてはアマゾンしか使っていなかったし。
ただこの本は楽天がまだ成長期にあった時代からどのように会社を成長させてきたか、それをIRという観点から臨場感を持って見ることが出来る一冊だ。
特に自分のように普段から企業価値や経営といったものに興味があるならば読むことをお勧めする。
IRという活動を通して株式を買ってもらうことや、株主価値を上げること、資金調達の難しさ責任の重さを知ることが出来る。
ただ一点、今の楽天の株価が全盛期からかなり落ちてることは気になる…
投稿元:
レビューを見る
楽天のIR担当を長年務めた著者が、実体験に基づきIRの仕事を書いた本。
TBS買収、ライブドアショック、公募増資、東日本大震災など、様々な出来事にどう対応してきたかが詳細に語られる。読み物として面白いし、ふだん問い合わせをしている身としては裏側で起きていることがわかり興味深い。
日常的に機関投資家とミーティングし、既存株主、潜在株主とコミュニケーションし株式のフェアバリューを保とうとし続ける姿勢が頼もしく、こうした姿勢が他の日本企業にももっと広まるといいと思った。
投稿元:
レビューを見る
最適資本構成を検討するって言ってもアンコントローラブルじゃない?と思ってたけど、どの株主・投資家と対話して行くべきか、その内容はもっと買って欲しいのか去って欲しいのかどちらの方向か、そのために誰に話させるべきなのか、を考えれば、企業側が考える「最適」に近付けられるのかなと思った。
会うべき投資家=上位の株主+同業他社の大株主かつ自社株保有の少ない機関投資家、としてリストアップして、優先度を付けて予算策定時に年間訪問スケジュールと誰が会うべきかを決める。営業が取引先との取組の予定を立てるように、IR部門も資本市場を相手に同様の事をやる。ふむふむ。
社外取締役・監査役に対してストックオプションを付与すべきか、みたいな(ニッチな?)論点好き。この二役には付与すべきでないかな。事業の執行を監督する役割だから短期的なインセンティブに基づく指摘をして欲しくないから。なので固定報酬にすべき。
IRの仕事はあまり知らなかったけど、アニュアルレポート作成や決算説明会準備・運営、投資家対応はやるとして、社内IR週報(活動内容やアナリストレポート等)を役員等キーマンに送付して情報交換したり、機関投資家とのMtg履歴をDB化して、どの投資家に誰が会い何を話すか整理、とかもするんだね。
投稿元:
レビューを見る
「#楽天IR戦記 (「株を買ってもらえる会社」のつくり方)」日経BP、市川祐子著
ちょうど今日の日経でプロ野球の楽天創立話が載っていたが、「ITベンチャー」時代(若い人は実感ないかも?)から押しも押されぬ「優良企業」となった楽天の「裏方変遷記」。三谷幸喜さんあたりが映画化したらひじょうに面白そう!
IR情報は、企業が市場と対話する手段…ファイナンスを学んで、頭では理解していたつもりだが、「中の人」の実体験はこころに響く。
自分の仕事でも、もっともっと分かりやすい語りを実践したい。
著者は、本当に、市場にわかりやすく語りかけることを意識して来られたのだろう。とにかく文章がわかりやすく、さらにライブ感が半端でない。特に後半200ページあたりから気になった記述を幾つか。
IRのゴールは何か?をチームで議論する。時価総額の最大化…流動性、理論株価との乖離、長期保有株主比率、意見噴出。
それを支えるKPI(プロセス目標と言い換えて良いだろう)はIRミーティング件数、株主数、投資家評価の3点に絞ることで結論。
買収による成長戦略を進めるためのエクイティファイナンス、しかし日本の証券業界の慣行では僅か1年半の具体的な案件が見えているものでないと首を縦に振ってもらえない。緊迫する準備を経て公募増資を発表、あるアナリストから「キレイなファイナンス」との賛辞、図らずも前回の増資から9年、年間期待収益率8%を上回ったタイミングとの指摘。
いよいよ本番、三木谷氏がニューヨークに渡り、1日7件の「ロードショー」、1回のミーティングで最大20名を超えるプロの投資家達と英語で丁々発止やりあう様、ランチミーティング後の「食べ残し」の量にプレゼンの手応えを感じる。
山田CFOの締めの言葉、「俺たちが今までやってきた事は、表面上のROEやROAを上げることではなくて、リスク資産と資本と負債とのバランスをとりながら資金調達コストを最小化し、利益を最大化させることなんじゃないの?」
投稿元:
レビューを見る
読後はお疲れ様でしたとつい出てしまうくらいタイトル通りの戦記でした。
楽天のような多様な事業を抱える企業が、IR活動をすることの難しさや複雑さを知ることできました。
また巻末に用語も丁寧に記載されているので、わかりにくいといったこともほとんどなくIR活動が何たるかがよくわかる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
IR活動は、リスクを伴って新たなチャレンジを積極的に実施する企業には不可欠な行為だと理解した。(上場企業でも、安定成長に重きを置いている場合は、必ずしもIR活動は重要視されていない?ともとれる。)
会計基準に即した正確な財務諸表の開示は、上場企業にとって、活動実績に対する説明責任を果たす行為(守り)であるとすれば、IR活動は、上場企業にとってのチャレンジ(筆者の言う妄想)に対して説明責任を果たす行為(攻め)と理解できる。
会計監査も攻めの説明責任に対応できる柔軟さを兼ね備える必要があるとは思うが、決算説明会の直前にセグメント区分を変更する大胆さには、担当監査人の大変な苦労があったものと推測された。。
投稿元:
レビューを見る
楽天のIRをゼロから立ち上げた著者による、IRの業務を紹介した一冊。ルーティーンワークだけでなく、一部上場や公募増資にも関わった著者が、楽天での経験をケーススタディ的に臨場感をもって紹介している。
IRに関する業務を紹介している本が少ないため購入してみた。そもそもIRについてルーティーンワーク、受動的なイメージがあったため、著者のように攻めるIRの内容は新鮮だった。恥ずかしながら、IRがコーポレートファイナンスの観点から会社を支えていたことを初めて知った。マイナス面は、アナリスト個人に対する攻撃など、アグレッシブな姿勢が垣間見えた点。
個人的な反省点としては、留学以降ファイナンスから離れてしまっていたため、理解不足の箇所がある可能性がある点。直接関わりのない業界、ビジネスについてもバランスよく触れることの大切さを痛感した次第。
投稿元:
レビューを見る
企業IR担当の中の人がどのような行動をしていたのかが追えるようになっている。そこについて全く知らなかったこともあり、非常に面白い。
ではこうやって形成される株価とは何なのかという思いも抱くようになった。市場のコンセンサスの形成ってこうやって作られるんだという話は、個人投資家は本当になにも知らないでやるしか無いんだという感想になる。
投稿元:
レビューを見る
正味1時間ほどで読了。IRの内幕を平易に説明してるのは貴重。特に新たな気付きはなし。著者の退職の経緯とか苦労してそう。
投稿元:
レビューを見る
IRという仕事が非常に興味深いことがわかる本です。臨場感があって、公募増資のエピソードは痺れました。金融を志す人はぜひ読んでみてください。