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見慣れないデータレバレッジという言葉が気になり読んでみました。
データ活用という古くて旬なテーマを様々な角度から掘り下げていて、興味深かったです。特に第2章のデータ神話の視点と展開は面白く、自社のことを言い当てられている気がしてドキリとすると共に、文章にひき込まれました。
本書で提示されているデータレバレッジという考え方。単なるデータ活用との違いはなんとなくわかったような、わからないような感じでしたが、発展性ある概念だと感じました。
コンサルの本にありがちな事例集ではなく、データをどう捉えて活用するか独自の考えを展開している点はすごく良かったです。CXにデータ収集パスを埋め込むという考え方は、特に参考になりました。
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デジタルによる事業構造の変革、従来の効率化のためのシステム導入に止まらない。
デジタルパッチ・・・部分的なデジタル適用(ex.RPA)
デジタルインテグレーション・・・ビジネスモデルの高度化や拡張(BPRとデータ流通)
デジタルトランスフォーメーション・・・事業構造そのものを変える(ビジネスモデル)
データを分析することで、何を実現したいのか。顧客にどのような価値を、いつ、どのタイミングで提供していくのか。そうした目的を明確に設定して取り組まなければ、データが真の価値を発揮することはない。
活用とは「目的を定めること」と「データに従う選択」
ーベゾスの意思決定ー
1つ目、意思決定を2つに分類する。取り返しがつかないものと、引き返すことができるもの。引き返すことができるものは、失敗の可能性を織り込んでどんどん決定する。2つ目、70%の情報から意思決定する。軌道修正を前提とすれば、間違えることよりも遅いことの方が問題である。3つ目、反対していてもコミットする。一度決まったことには全面的にコミットする。
リスクデザイン・・・意図的要因と非意図的要因に分ける。どうしようもないやつとどうにかなるやつ。
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・感想
1908に読み、今回2002に読み、2回目。
思っていたよりも理解度が上がっていてサッと見直し程度という感じ。
コンサルらしく、何事にもステップやキーワードを置いて理解させやすくする点は、模倣させてもらう。
専門的な用語は少なく、時代背景や事例も必要十分にあるので、データ活用について、ビジネス側の人が流れを掴むのには、やはりかなり良書なんじゃないかなと思う。あんまり評判聞かないけれど。
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『データレバレッジ経営』株式会社ベイカレント・コンサルティング(凸版印刷, 2019)
【感想】
・各社の事例が載っている教科書のような本でした
・「DX」についてのインプットには向いていると思います
【メモ】
・DX(=デジタルトランスフォーメーション)は現在「デジタルによる事業構造の変革」という意味合いで使われている
・DXには3つのステップがある
①デジタルパッチ:部分的にデジタル適用をすすめる
②デジタルインテグレーション:既存ビジネスモデルの高度化や拡張を図る
③デジタルトランスフォーメーション:事業構造そのものを変革する
・そこで、データがDX推進の要になる
・データレバレッジを機能させる要素の一つにCXがある
・CXをデジタルで研ぎ澄ます
└提供価値
└タッチポイント
→メルカリの例)出品などの操作は1タップを追求。利用者の感情を追求したUIを実装
・CXにデータ収集パスを組み込んでおく
→メルカリの例)取引成立と取引未成立の商品、買い手、売り手のデータを収集する
・データをレバレッジしフィードバックループを回す
→メルカリの例)商品、買い手、売り手のデータを分析して機能拡張へ繋げる
・CXの4類型
日常:「だよね」「あれ?」
非日常:「さすが」「まさか」
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データ、データと騒ぐ上司に疲れている人におすすめかな?
レバレッジという単語も昨今の経営者・上司の人が好きです。
データ*レバレッジの考え方を構造化し、簡単に説明があるので全体像を掴むのに適した書籍でした。
価値のレバレッジのヒントはあるが、お金をどうやって稼ぐかまでは論じていないので、お金儲けの答えが欲しい人には物足りないと思う。
しかし価値のレバレッジの先にあるビジネスモデルは本で見つけるよりも各社が工夫すべきで良い。
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テーマとなっている「データレバレッジ」とは「自社のデータに外部のデータを加えて分析し、テコを効かせて価値を最大化する」という意味。DXを扱った”著社”の前著が2冊あり、続きで読んだ方がよいのだと思うが、本書だけでも十分理解できた。具体的なソリューション事例はそれほど豊富ではないが、体系的で用語解説も丁寧である。”DX初心者”の自分にも十分役に立った。「データ神話の崩壊」を昔話をたとえに改変して解説してくれているが、あまりに当を得ていて思わず笑ってしまった。
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DXの中でもデータレバレッジに関して書かれた本。
昨今だいぶ企業側の意識も変わってきたと思うが、データが全てではありながら、全てのデータを保管しておくことは、情報流出等の観点からリスクであり、また大きなコストとなる。
ある調査によると世界のデータは1%も活用されていない(逆に1%のデータはとてつもなく活用されている)と言われるように、目的を持ったデータ管理が必要。
本書ではCX、顧客体験を変えるものに活用すべきと書かれており、一定の納得感はあった。