紙の本
著者の活力を感じられる1冊
2019/08/16 14:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「不登校・ひきこもりの子どもを社会復帰させたい!」
そんな著者の活力が、十二分に伝わってくる内容の1冊です。
著者は不登校・ひきこもりの子どもがいる保護者に著書を読んでほしい、と文中で力説しています。確かに、大きな参考になる1冊と私も思います。
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身近にいないと分からないが、実はかなりの数がいる。不登校やひきこもりもその一種ではないかと思う。うつ病が「こころの風邪」と言われるように、不登校やひきこもりも、誰もがふとしたきっかけでなるかもしれないもの、特別ではないものとして認知されつつあるように思う。その一方で、そこから立ち直って学校・社会生活を送れるようにする方策も大事で、本書は、その実践により一定の成果を挙げてきた一種のプロが書くものだけに、リアリティとなるほどと思わせる説得力がある。この問題に関する早期発見、早期対応の重要性を痛感した。
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不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ。杉浦孝宣先生の著書。教育者として不登校問題やひきこもり問題に長年向き合ってきた杉浦孝宣先生だからこその内容がたくさん詰まった良書。不登校・ひきこもりの子供を無理やり登校させるのではなく、どのように不登校・ひきこもりの子どもの心に寄り添うのかについてを具体的に紹介しています。杉浦孝宣先生のような方こそが真の教育者なのでしょうね。
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出てくる事例は自分も聞いたことがあるようなよくある話でしたが、立ち直らせるための3つのステップというのがとてもよかったです。カウンセリングをしている人はついつい自信をつけさせるを優先にしますが、まずは生活習慣を整えるというところにとても共感しました。確かに不登校や引きこもりの入り口は生活リズムの乱れなのでまずはそこから直すというのはとても理にかなっています。9割は治せると言う事は1割は治せないということです。最後の章に載っていた失敗例もとても衝撃的でしたが、そこも含めてとても良い内容だったかと思います。
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個人的にひきこもり問題に非常に関心がある。
その理由は2つある。1つ目は、ひきこもりを、他人事とは思えないから。ある条件が整えば、この日本では、誰にだってひきこもりになると思っているからだ。不登校、イジメをキッカケに、また、失業や転職、慣れない職場でのストレス、家庭不和、病気、事故でも、簡単にひきこもりになると思う。
日本人は、異様に所属先にこだわる。教育制度自体が、いかに良い所属先に入るかの競争とも言える。所属先を失ったら、どうなるか?不安になる、そのこと、自体が恐怖と思っている。また日本社会は、100点満点で70ぐらいの人間じゃないと、弾かれる社会である。人の見方は、加点方式ではなく、減点方式である。70を下回れば、まず良い職場から、漏れる。だから、必死になって70を下回らないように頑張るが、その過程で心身に不調を来たし、社会から脱落する。今社会は、80点以上を求めつつある、いったいどれだけの人を脱落させれば、気が済むんだろうか。
2つ目の理由は、私の友人が20年ひきこもっているからだ。もちろん仕事経験は、ゼロ。ただ、割と楽しく暮らしている。ただタイム期限があって、両親が亡くなった、全ての問題が噴出するだろうと思う。こんな状態に陥っている人は、何十万いるんだろうが、根本的な解決策は、ないと思う。それだけ、ひきこもりの問題は、ややこしい。著者は、対策には、早ければ早いほど良いというが、ある一定の年齢では、かなり厳しいと思う。
今、当たり前に働いて、家族がいる人も、
ひきこもりになる可能性は、十分だと思う。
日本社会が、ひきこもり増加に加担していることと、教育制度を、社会環境も、あまりに、ひきこもりになる親和性が高くなっている。
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高校生位からの少し年齢高めの不登校について、多く事例が取り上げられている。効果的なのは、年齢が近く、似たような問題を抱えていた同世代からの働きかけ。どうもタイトルが誇大広告過ぎる感が否めないが、それなりには役に立つ本。
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https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334044244 ,
https://kousotsu.jp/
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2020年11月30日読了。ひきこもりを立ち直らせ社会復帰させる方法について、自らの実績・経験から著者が語る本。1. 生活習慣を正す、2. 自律して自信をつける、3 社会貢献する、の3ステップについて読むと妥当性についてよく理解できる。両親の元でひきこもりになってしまった子どもを両親だけで解決することは不可能(で、ないにしても非常に困難)であり第三者の支援が必要であること、大人に絶望している当事者にとって同世代のインターンの働きかけが非常に重要であること、子どもに遠慮して放任してもひきこもりは解決しないこと、医療機関で向精神薬を投与しても解決にはならないこと、など…。いざとなると肉親なだけにショックから行動が支離滅裂になる危険性がある気もする、事前に知識を身につけられてよかった。とはいえ実際に子どもが引きこもりになってしまった場合は、周囲の支援を受けつつ、子どもを信頼しつつ、両親が「全力で子どもを支援する」ことを示すことが必要、なのだな。
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「規則正しい生活」が不登校やひきこもりから復帰するための全ての土台
おっしゃる通りやと思います。
ただこれほど難しいことはないです。
働けるのに生活保護を受給している「その他世帯」で一番難しいのは朝起きて仕事に行くことです。
それができるようになるのは早い方が良いです。
大人になってからでは遅いとまでは言わないですがかなり困難になることは実体験上わかります。
「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち自律し、社会に貢献する未来を実現する。」
本書を読んでたくさんの子供たちが頑張ってひきこもりから脱却していったんやなあと思います。
規則正しい生活は会社に行ってる大人でも難しいです。
それを一度崩れたところから立て直していくのは至難の業やと思います。
ただ何かのきっかけで自信を持って自律することができたら元に戻ることができるんやなと思います。
最後に社会貢献で自尊心を持つというところはなるほどと思いました。
このステップはさまざまな教育現場で実践する必要があると思います。