紙の本
ミュシャ
2019/09/28 22:34
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
おなじみのミュシャの作品世界が、アーティストたちにどのような影響を与えたのか、というのが面白かったです。ファンの方、どうぞ。
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借りたもの。
展覧会『みんなのミュシャ』の見どころ紹介本。同番組( https://www.bs4.jp/burabi/articles/g5e6bqmi32i4mhl1.html )の内容とも少し被る。本としては薄く、入門的な情報をまとめてある。
今回の展覧会が興味深いのは、ミュシャが後世に与えた影響について考察をしていること。
60年代カウンター・カルチャーでロック音楽LPのジャケットにミュシャ様式が用いられていたことを紹介。その楽曲について、またその時代の音楽やカルチャーの背景もさらっと解説。番組でも山田五郎氏が指摘していたが「ミュシャを原色にするとサイケになる」すなわち、ジャケットと同じになる。
そして日本のマンガ――主に少女漫画――への影響も紹介。
中には直接ミュシャの影響とは言い難い――むしろビアズリー――ものもあるが、柔らかな色味や曲線美はミュシャによってもたらされたと言って良いのだろう。
女性漫画家に限らず、天野喜孝氏、出渕裕など。
商業的なコラボレーションについてもまとめている。記録として興味深い……私も食べに行きたかったorz
他、ミュシャの出身地チェコの紹介と見どころ、日本でチェコを知ることが出来る場所を紹介。
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2019年に「みんなのミュシャ」展があったのだが、東京ではやったのに、名古屋はコロナで中止になってしまった。前売り券まで買っていたのだが。コロナなんかで中止にするなよな。テレビのぶらぶら美術館とこの本で無念を晴らした。その再読。上手にミュシャの芸術の概観と作品が載せられている。さすがに眼福眼福。1970年代のカウンターカルチャーや日本の漫画家・イラストレーターに与えた影響にスポットを当て、その作品も掲載されていて興味深い。山岸涼子や天野喜孝も影響を受けているのははっきりわかるな。しかし、ミュシャの勤勉さには驚くよ。