- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |
紙の本
「You have arrived here as boys, you leave as men.」(214頁)
2022/04/10 16:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
直近で池田潔『自由と規律』を読みましたが、さすがに旧著であり、パブリック・スクールの現在の姿や具体的な教育内容の一層の詳細等について知りたく本書を一読。実際にパブリック・スクールで教えた経験(ハーロウ校)に基づき、わかりやすい記述と分析で有益でした。この手の本があまり見つからないので、助かりました。
「この学校は、偏差値の高い学校とスポーツで有名な学校と芸術学校が合わさったような中高一貫校です。」(114頁)
「明確な表彰制度や習熟度別クラス制度のもとで私にとって印象深かったことは、優秀な生徒ほど謙虚であるということだった。」(132頁)
「同年齢と異年齢の生徒が混在するハウスという集団にて、生徒たちはそこに同化し埋没していくのではなく、それぞれが集団と協調しつつ個の役割を認識して個を生かしている。」(150頁)
「逆説的だが、全員へ同等に課される厳しい規則に従い耐えることにより、個性は結晶していく。」(162頁)
「幼少時に身につけたその習慣は忘れ去られることなく、同じようなしつけを受けてきた者同士と行動を共にする相乗効果によって、ますます磨き上げられていくように感じた。」(167頁)
「「自信はあるが傲慢にならない」のは生徒が己を知っているからに他ならない。同校の教育は「同じ条件で生活している生徒に数限りない機会を平等に与え、様々な体験をさせ、生徒が出した結果を公正に区別する」という方法である。勉強でも課外活動でも日常生活でも、自分への、そして周囲の生徒への評価を見ながら自己の弱さと強さを知る。日常生活でも規則を守りハウスメートと協調していく中で自らを律することを覚える。」(212頁)
一方で、記載ぶりはやや単調というか、ぐいぐい読めるという感じではなかったので(端的にいうと退屈)、そこはちょっと物足りなかったかも。(私見です。)
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |