紙の本
今でも十分に通じる内容
2023/08/29 08:59
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の発行は2019年で、コロナも2022年のロシアのウクライナ侵攻もまだなく、生成AIのブームもまだだったころですが、語られている内容は、現在でも十分に考えさせるものになっていると思います。ブルシットジョブの部分を読みたくて読み始めましたが、その他の識者の記述も分かりやすくて刺激になりました。同じ識者の人たちのアップデート版のような本も読みたいと思いました。
紙の本
資本主義の行方
2019/09/24 08:50
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の資本主義は、完成されたものではないということが、よくわかりました。未来の形に興味を持ちながら読めました。
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資本主義の未来について、現代を代表する学者の見解を知ることができました。
ただ、内容が浅いため、理論的な話が少なかったのご残念です。
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著名人のインタビュースタイルだが、あまり入ってこないのはなぜだろう。数値に乏しく意見という形だからかな?
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「経済は批判されたがっている」
大きな意志の塊を擬人化してその特性を
捉えるって感覚はとても使えそう。
さまざまな学者の主張が手軽に読める良書
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この価格で今現在の経済学者たちの現代の諸問題に対して見解を知れるいい内容だった。
個人的にメディアが煽るAI脅威論には反対なので、そこを補完してくれるような内容もあり参考になった。
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面白くて一気に読んでしまった。
当世きっての論客七人を少しずつ楽しめるとは、贅沢な。と思って後書きみたら、一部はNewsPicksでの連載記事だったようで、なるほど納得。うまいわけだ。
あくまでもエッセンスでしかないので、それぞれの著書をしっかり読み込みたい。
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インタビュー形式でエッセイみたいに読めた。
ただ7人にインタビューしたので
浅く広い感じ。
できればなぜ共産主義の中国が世界を制覇しよう
かとする程になったのか、説明して欲しかった。
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色んな視点があって面白い。
現代社会を憂えている点では一緒。
個人的には、フリードマン、グレーバー、ブレグマン、ショーンベルガーの思想にかなり共感を覚えた。それぞれの著書を読んで、より詳しく勉強しようと思う。
以下、個人的なメモ(ネタバレ?)
ポール・クルーグマン
富の集中は防がなければならない。
資本主義による経済不平等をどこまで是正するか。政治の話。
トーマス・フリードマン
「Average is Over」格差拡大で、平均的では不十分で、常に平均以上になることを志向しなければならない。
「creativity,collaboration,comunity,coding」が必須スキルになる。
加速化する時代に生き残るには「生涯学習者」になる能力が、最も重要。
デヴィッド・グレーバー
「Bullshit Jobs」意味のない仕事をしていると実感している人が多い。
仕事が社会に貢献している割合と、貰ってる報酬が逆相関になっている。
トーマス・セドラチェク
経済学の誤り。数字で計算出来るものだけを考えていること。
長期的な成長が前提であること。意思あるものが多くを取り、意志のないものは少なく取る傾向を前提にしていること。
タイラー・コーエン
中間層の凋落の原因は孤独。人と触れ合うコミュニティが減っている。
ルドガー・ブレグマン
歴史の中で何度もユートピアを現実となっている。奴隷制の廃止、民主主義、男女の権利平等、福祉国家の権利。
GDPの成長は必ずしも幸福を意味しない。この富をどう活用するか?
テレビの視聴時間が長いのは労働時間の長い国。本当に疲れてる時に余った時間を使えるのはテレビぐらい。
より多くの人がボランティア活動に従事し、子供やお年寄りの世話、作曲や芸術活動に携わるのは、労働時間が短い国。
働く時間を短くするべき=ベーシックインカム。
高給の仕事は、富を動かしているだけで、新しい価値はほとんど生み出さない。銀行業、シリコンバレー、管理職。
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー
データ納税。
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大丈夫、資本主義は終わってない。完成が見えないからこそ、最善のシステムだ。これからはデータを納税だ!!
「資本主義の終わり」とか「資本主義の限界」とか「ポスト資本主義」とかって言葉が本屋に並ぶけれど、どうもうさん臭くて。で、これを読んで、ほっとした。まだ資本主義は限界なんてほど遠い未完の位置にいる。まだフロンティアがある、というか終わりのない感じが見えてすごくよかった。進化とか成長じゃなくて、変化があり続けるのが資本主義だから。
近年の資本主義の停滞は、変化の停滞のせいだと分かってとてもよかった。少子化で若者が減ったから、変化も減ったのかな。やーなの。
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<目次>
プロローグ 未完のその先を求めて
C1ポール・グルーマン
C2トーマス・フリードマン
C3デビット・グレーバー
C4トーマス・セドラチェク
C5タイラー・コーエン
C6ルトー・ブレグマン
C7ビクター・マイヤー・ショーンベルガー
エピローグ 加速する世界の中で
P69(フリードマン)このフラットな世界では、だれもが自分
以外の人の状況を見ることができる。そして人間はおし なべて自分の全能力を発揮しHたいと思っている。
P172(ブレグマン)人生の意味とは何か、意味のある仕事 は、社会に何か価値を生みだすような仕事です。(略)
成長するのは、ヘルスケア、教育。
P178(ブレグマン)ホモサピエンスはホモルーデンスであり
遊ぶことこそ本質である。そこで物語をつくり、
文化をつくる。
P184(ショーンベルガー)自分で収集した情報を元に意思決定
をする。情報のひとつが価格である。
このシリーズお難点は、各人のストーリーの短さ。
倍~3倍くらいのボリュームがあればもっと深く
知れるのに。
富の際配分、→データーの再配分
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インタビュー書籍であることに買ってから気づく。主張への根拠が希薄で、、インタビュー書籍だから仕方ないか。
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最悪のシステムの中の最善のシステムである、資本主義について、情報技術によってますます加速し、変容をしていく先に何が待っているのか。2019年の断面で7名の経済学者が未来を予測した書
キーワードは以下です。
米中の対立
資本主義の修正と変容
富の再配分
人工知能の発達と普及、そして雇用への影響
目次
プロローグ 「未完」のその先を求めて
Chapter1 ポール・クルグマン 我々は大きな分岐点の前に立っている
Chapter2 トーマス・フリードマン 雇用の完新世が終わり、人新世がはじまる
Chapter3 デヴィッド・グレーバー 職業の半分がなくなり、どうでもいい仕事が急増する
Chapter4 トーマス・セドラチェク 成長を追い求める経済学が世界を破壊する
Chapter5 タイラー・コーエン テクノロジーは働く人の格差をますます広げていく
Chapter6 ルトガー・ブレグマン ベーシックインカムと1日3時間労働が社会を救う
Chapter7 ビクターマイヤー=ショーンベルガー データ資本主義が激変させる未来
エピローグ 加速する世界の中で
ISBN:9784569843728
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:204ページ
定価:900円(本体)
発売日:2019年09月27日