投稿元:
レビューを見る
かなり読み応えがある分量と内容だった。内容は、タイトルにある通りAIに代表されるIT技術の話になるため、IT業界に属する、もしくは経営者でないと理解は難しいかなと感じた(特にブロックチェーン技術の項)。逆説的に、IT業界を志す人にはかなりの良書となる。
問題の捉え方と解決策が独特というか独自の見解を示していた。通り一遍でなく著者の経験に基づいたものでかなり面白かった。それに、まったくそのとおりだと感心し続けてた。
内容はタイトルに有るAI・ブロックチェーン技術の観点で書かれているので、未来予測という意味でかなり勉強になる。
IT業界の人は必読だと思う。今後のシンギュラリティを迎えるに当たって。
投稿元:
レビューを見る
スキルは希少価値がないと意味がない
年功序列に対抗
新しいテクノロジーが生まれると、それに適応するためにあたらしいそしきが発生して、そこのヘッドは優秀な若手が重用される
人生は有限の時間の中でいかに目的を最大化するかの勝負である
イノベーション 意外な組み合わせを発見することにある
YOLO ワシントン大学の大学生が発明 画像をリアルタイムで画像認識
ニューラルネットワークは「眼の技術」と呼ばれる
巨人の肩にのる TensorFlow,PyTorch
Word2vec 概念の算術演算ができる queen-woman+man=king
トルストイ 戦いにとって重要なのは、最後の戦いに勝つことである
アノテーション企業 AIの教師データを作る作業をメインとする企業 日本ではバオバブ
Kaggle 企業からの賞金付きコンペにより成立する商圏
第1章 大学受験のジレンマ
学歴よりキャリアパスを読め
受験勉強よりプログラミング プログラミングをしている高専卒業生が頭角を現す
第2章 コンサルタントがエンジニアより偉くなる
第3章 水平思考の重要性
第4、5章 ディープラーニング、AI20
グローバルな活躍を阻む言語と送金問題
松尾研 深層学習基礎講座 だれでも3ヶ月でAIを学べる
投稿元:
レビューを見る
今後は「プログラミング能力」よりも「AIに教える能力」が重要になる
もちろんプログラミングができるに越したことはないと思います。
ただ今後のAIはきっと人間の創造力や発想をダイレクトに受け止める発展をすると思います。
CUI(ドス)からGUI(ウインドウズ)に進化したように。
「データをどのように用意するか」
「学習環境をどのように用意するか」
AIに対するお膳立てをどのように行うか
ビジネスとしていかにキャッチアップするか
多分AIに仕事を奪われることはないんやと思います。
ただどうやってAIにアジャストしていくかなんやろうなあと思います。
「高等専門学校を通したキャリアパス」
これは目からウロコでした。
実際に調べました
大阪府立大学高等専門学校は偏差値64です。
大阪ではトップの文理10校の次つまり旧9つの学区の2番手レベルです。
本書にあげられてるように2番手高校から国公立受験を目指すのと府大高専から編入を目指すのでは労力が全然違います。
受験に労力を使わずAIやプログラミングやロボットを学んで研究して大学に3回生から編入する。
これは文理を目指すよりは遥かに効率が良いです。
ただ府大高専を受験すると公立が受験できませんorz
文理の保険で府大高専は選べないんです。
試験日程違うのになんでやねん
投稿元:
レビューを見る
AIで如何にしてGAFAに匹敵する企業を生み出すか。そもそも日本にGAFAが生まれないのは教育の問題であり文系や理系という概念で縛ることがおかしいという。また産業構造も海外と比較するとエンジニアの所属先はベンダーに8割ともいわれ、コンサルがお金を稼ぎ、エンジニアが稼げない構造になっていることも大きいという。
技術革新により、世界がより豊かになっていくのに、日本だけが取り残されている感じがするのは、ひたすら過去の成功体験を続けてきたからだと思う。それでも著者のような若い有能なひとが現れ、色々な既成概念を壊していってもらいたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
世の中って、こんなに変わってたんだ、と認識。自分も「学び直し」が必要だなぁ、とため息。でも、文系でもAI時代には必要と書いてあって希望あり。勿論、理科系の勉強を、しっかりしないといけませんけど。
投稿元:
レビューを見る
2019年現在最も旬な「Artificial Intelligence」をはじめとする情報処理系を専門分野とする東大最年少准教授の親書。
圧倒的学力を持ちながら将来像を考慮して進学校でなく高専を選択しているところがカッコいいなと思った。
著者の知性はGifted(天賦の才)なのか、それとも2歳でプログラムを始めたことで会得した圧倒的スキル、処理能力なのか、それとも表に出していない猛烈な努力なのか...。まあ人間、そんな能力より圧倒的に持つべき大事な能力こそ圧倒的に温かい心、個性、ユーモアそして優しさなんですけどね。
受験勉強が日本の知性を劣化させている意見には超同意!あれって若者の色々な可能性と発想を抹消する以外の何物でもないクソタスクだなとつくづく思います。
投稿元:
レビューを見る
日本の大学受験は自身の希少価値を高めることにはなりにくい。
日本人は英語により海外への進出に大きな障壁を持つが、AIはその壁がないので、海外へと展開しやすい分野になる。
投稿元:
レビューを見る
まず、私が個人的に学んだことをいくつか記します。(認識に差異があれば、ご指摘を頂けると幸いです。)
①日本の企業は「年功序列」であるという考えが広く浸透している。しかし、そのような社会において、若手は新しいテクノロジーを上司よりも早く身につけることで抜擢される可能性が高くなる。これは、卓越した技術を持っている者が、若ければ若いほど重宝されやすいという企業の心理に基づいている。
→若手のうちでも昇進出来る可能性はあり、そのような技術や機会を積極的に捉えることが大事だと感じた。
②日本企業は過度に情報の漏洩を恐れ、外部からの返報を受け入れるチャンスが減ってしまっている。そのため、日本ではGAFAに代表されるようなプラットフォームに匹敵する企業が存在しない。また、日本人はカネを集めるということに対し負の印象を持つ傾向があるが、カネは世界と企業比較をするのに客観的な評価軸であり、カネを集められないことは資本主義的に劣勢である。
→情報の重要度を踏まえた上で、その中から他者他人にも還元することで相互の発展に繋がる。
また、資本主義国家に生きる上ではお金に対して貪欲になることも必要なのではないかと感じた。、
③イノベーションを起こすためには水平思考が必要である。つまり、あらゆる前提を鵜呑みにするのではなく、事実(意外なファクト)をもとに新たな仮説を立証する思考が必要である。また、このような思考は頭の体操などのコンテンツで養うことも可能である。
→優秀な学歴を持つ人が多い企業などでは、水平思考を用いて様々な問題解決に取り組むことが、昇進や抜擢に必要なことなのではないかと感じた。
(簡単に出来ることだとは思いませんが。)
〈講評〉
①〜③で示したように、本書では資本主義国家における企業の発展の道筋や新たな改革法などが提示されています。
私は理学部の学生なので、経営戦略について考えることは少なかったのですが、非常に端的なコンテンツかつ構成であったので、大変興味深いと感じました。
ただし、深い知識もなく内容を鵜呑みにするのは薄氷を踏むようなので、参考程度にさせて頂きたいと思っています。
投稿元:
レビューを見る
多分この作者と同じように高専卒業して大学編入、院までやってかつSI以外に就職した人でないと共感は得られにくいなと思った。
そんな人物はほとんどいないから刺さらない人にはとことん刺さらない内容だなあと思う
投稿元:
レビューを見る
強気な文章であありますが、そうした主張をできる背景がある人だとは文章から読み取れました。
世界と比較した際の日本の企業衰退をいかにして改善していくのかについて、教育のあり方や技術の側面から説明されています。今の時代に何が求められているのかを自分なりに理解することが出来ました。また水平思考の考え方はなんとなくやっていることがあっても、体型的には学習したことのない内容だったので非常に勉強になりました。
投稿元:
レビューを見る
世界では若者が目覚ましい活躍をしている。一方日本の10代の過ごし方は、間違っていると感じざるを得ない。
まさに著者の指摘の通りである。
昔の自分を振り返ってみても、結局、高校受験、大学受験と約2年間を「受験を通るためだけの勉強」に明け暮れてしまった。
単純に「時間」というものがかけがえのない資源だとすれば、なんと勿体ないことをしていたのか。
特に10代を「限りある貴重な時間」と考えると、これほど勿体ないことはない。
「人生100年時代」は間違いない。
しかしながら、だからこそ10代の時間こそものすごく貴重な、希少性の塊ではないだろうか。
そう考えると、学校に入学するためだけを目的とした受検勉強は出来るだけ回避し、推薦などを早々に得て、この期間に別のことをした方がいい。
当時はそういう思考に至らなかった。
推薦を得るとしても普段から勉強をして好成績を収めてないとダメな訳で、2年生まで勉強以外のことをしていた訳だから3年生で受験勉強することになるのだが、ここは本当に難しいところだ。
著者が本書で語る通り「高専」という選択肢があることすら当時は知らなかった訳だから、今の10代の若者は本当に情報を巧みに取得して、自分の将来を考えてほしいと思う。
本書では文系・理系論も記載されているが、ここも日本は次のステージに行くべきと思う。
これからの時代は、絶対に数学は必要だし、さらに言うと文系的思考も絶対に必要。
理系も文系も区別なく、そもそも「リベラルアーツ」は重要。
「物事の背後に潜む真実を見つけ出し、それを分かりやすい言葉で表現し、相手の感情に訴えかける」
こういうことが出来れば最高な訳であるが、この能力は理系だろうか?文系だろうか?
答えは「両方」に決まっている。そう、当然に両方の能力を持っていないとこれからは相当に厳しい。
特にAIの進化が目覚ましいことは本書でも語られている通りであるが、我々はそれらを使うこなす側に回らないといけない。
AIに使われていては本末転倒で、人間だからできること、人間でしかできないことを追求していく必要性がある訳だ。
ここは個人的に「強烈なモチベーション」じゃないかと思っている。
どうしても解決したい社会課題があるとすれば、それを何とかしたいと考えるのは人間だからこその思考回路なのだろう。
貴重な10代の時間を受験勉強のような、暗記ゲームに費やしてはいけない。
本書ではその時間でプログラムなどを学ぶべきと記載しているが、他のことでもいいと思う。
「自分がどうしても解決しなければいけない」という使命感に駆られる何か。
それが見つけられればこれからも生き残っていけそうな気がする。
それこそ、その課題解決のための勉強をすることは、もっと年齢を重ねてからでも出来ることなのかもしれない。
本書で一番刺さったのは、これからの若者の生き方だ。
ここをどうするかで、今後の日本の未来が大きく変わってくるはずなのだ。
我々大人たちこそが、未来を真剣に考えなくてはいけない。
(2022/3/9)
投稿元:
レビューを見る
著者のキャリアや研究そしてビジネスの実績を語りつつ、急速に進化するディープラーニングやブロックチェーンなどの先端テクノロジーを活用と文系・理系の融合で日本経済「失われた30年」からの復権させよとを鼓舞します。
日本のIT業界を独自の進化を遂げたSIer大国で文系コンサルトと職人のIT土方ばかりでテクノロジストが不在、コンサルはぼったくりが上手い、どのように実現するかではなくなぜ必要かがそのカギであるの言説にとても納得しました。