紙の本
類は友を呼ぶ。
2022/01/18 21:46
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽家たちはその鋭い感性で、お互いに引き寄せられて、広い地球のある一点において、出会ってしまう。そして、何より、恩田さんがそういう不思議な運命の導き合いを強く信じているまま、このスピンオフを書いていると思う。私も信じている。
紙の本
『蜜蜂と遠雷』の番外編短編集
2021/12/31 13:13
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蜜蜂と遠雷』を読んでから時間が経っていたので,「これ誰だっけ?」という人物もいましたが,軽やかに楽しめる短編ばかりでした。奏ちゃんが新しいヴィオラを手に入れた『鈴蘭と階段』が一番気に入りました。あとは,風間塵のお母さんが有名企業の経営者だというのには驚きました。色々規格外の子だなぁ。
電子書籍
「蜜蜂と遠雷」のアンコールのようなエピソード集
2021/09/05 18:16
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投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「蜜蜂と遠雷」の登場人物たちのエピソード集。
風間塵とホフマン先生の出会いや、奏のヴィオラ、課題曲だった「春と修羅」の由来など、本編で描かれたコンクールの前や後の6つのエピソードが語られる。
本編が好きだったので、再び登場人物たちに触れることができたことがうれしく、本編も再読してしまった。
とても楽しく読んだし、また読み返すとは思うけれど、本編のアンコールのようなものであって、単行本としてはちょっと物足りなさも残る。
紙の本
アゲイン
2021/01/19 17:05
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
塵君が元気そうで何より。あのコンテストの物語(蜜蜂と遠雷)の関係者のスピンオフものである本作で、再び一期一会で五感に訴える音楽を読んだ気に慣れた。
電子書籍
祝祭と予感
2020/06/25 13:00
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜜蜂と遠雷の番外編です
袈裟と鞦韆の話が良かったです
蜜蜂と遠雷に出てくる登場人物が出てきて面白かったです
電子書籍
蜜蜂と遠雷ロスの方用です。笑
2020/03/13 10:49
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投稿者:Bijou - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜜蜂と遠雷が秀作だったので期待しましたが、続編と言うより短編のサイドストーリーです。審査員とかお友達の話とか面白かったけど、やはり続編が読んでみたいです。3人のラブストーリーとか読んでみたいです。でも、当本は蜜蜂と遠雷ロスを埋めるには、十分な内容でした。「蜜蜂と遠雷」を、まず先に読んでから、これを読む方が面白いと思います。
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞と本屋大賞を獲り、映画化までされたヒット作「蜜蜂と遠雷」。これをもとにしたエピソードを6作あつめた短編集だが、あのベストセラーには到底、及ばない。二匹目のどじょうを狙ったのか、「蜜蜂」で書き切れなかった話を改めて綴ったのかはともかく、こうした企画は感心できない。筆力によりカバーは出来ているのだが……。
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あー、久しぶりの恩田陸の新刊!
最初の祝祭と掃苔は、映画の宣伝の為に書かれたのかと穿った見方をしてしまうほど、いまいちだったけど、残りの短編は全てとても良かった!
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色々もやもやしたものを抱えていたけれど、この本を読んでいる間はそのもやもやも忘れさせてくれるほどさわやかな小説でした。
読み終わったあとすっきりした気持ちになれました。
マサルとナサニエルのお話が好きです。
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直木賞・本屋大賞をダブル受賞した『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集。
『蜜蜂と遠雷』はひりひりするような緊張感とコンクールに賭ける熱量がページから立ち上るような大作だったが、本書はもっと落ち着いていて、気軽に読める短編集だった。但し、『蜜蜂と遠雷』を読んでいることを前提にしている構成なので、読む順番が逆だと何が何だか解らないかも……。
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『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編小説6編。
本編を読んでからかなり時間が経っているので、これ誰だったかなと思い出しながら読んだ。といってもよく思い出せない人達もいたので、本編をさらって置いた方が良かったかもしれない。
どの話も面白く読んだ。が、1ページの余白多過ぎるのが気になった。1冊のハードカバー本にするには仕方がないのかもしれないが、本編が濃厚なだけに落差が激しかった。
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“うまく書きとめられないんです。音ははっきり鳴ってるんですけど、音符にするとどこか違う。”
心が動いて、内で確かに何かをキャッチしてる時、それを言葉にしようとすると、感じたものとは違うものになっていたり、すごく時間がかかったり。
もどかしいなと思うけど、感じたことを言葉にしようとしてみることは、だいぶ自分に寄り添おうとしているんだな、と気づいた。
この道を楽しむ、ということだけは決めている。あわてる時も焦る時もあっていいよ。ゆっくり進むことでみつけられるものもあるんだと思う。一歩ずついこうね。
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続編ということで購入。
全6編からなる短編集で、コンクール後のエピソードや登場人物の過去編などがありました。
第1編 祝祭と掃苔
コンクール後に亜夜とマサルと塵が恩師・綿貫先生の墓参りをするということが描かれています。
第2編 獅子と芍薬
コンクールの審査員だったナサニエルと三枝子の最初の出会いが描かれています。
第3編 袈裟と鞦韆
コンクールの課題曲であった「春と修羅」の制作秘話を作曲家の視点で描かれています。
第4編 竪琴と葦笛
マサルと師匠であるナサニエルがどのようにして出会い、どのように師弟関係になったのか描かれています。
第5編 鈴蘭と階段
コンクール後の物語で、ヴィオラ奏者の奏が楽器選びに奔走している様子が描かれています。
第6編 ピアノの巨匠ホフマンとある少年との出会いが描かれています。
「蜜蜂と遠雷」を見ていない人には、本編を見てから、この本を読むことを強くお勧めします。なぜなら、ある程度の情報量がないと、楽しめないのではないかと思いました。特に登場人物の説明があまりないため、未読のの人には、奥行きだけ楽しめても核となる部分がわからないため、充分に味わえないなと思いました。
また、少々本編のネタバレも描かれていました。(コンクールの結果が書かれています)この本を読んでから、本編を読むと、面白さが半減するのではと思います。
結構前に読んだ人・記憶があいまいな人には、Wikipediaと並行して、読んだほうが良いかと思いました。あれ?この人誰だっけ?と思う人が個人的にいたので、ある程度、登場人物の経歴・どんな人物だったかを把握していると、より楽しめるかと思いました。
10ページぐらいのものから40ページくらいまで色々楽しめた短編集でした。個人的には、コンクールの出場者であった高島明石(映画版では松坂桃李さん)が登場しなかったのは、残念かなあと思いました。
本編では、恩田さん流の音の表現が素晴らしく、この本でも表現されていました。といっても思ったよりも登場場面が少なかったので、もう少しほしかったなと思いました。
また、グイグイ物語の世界観に引き込まれました。恩田陸マジックなのか、一つ一つの行動が滑らかな線のように表現されていて、短編なのにいつのまにかゾーンに入ってしまいました。一時間弱、電車の中で読んでいたのですが、いつのまにか周りの人の声が分からなくなるくらい集中していた自分がいました。それくらい想像しやすく、目の前でちゃんと滑らかに動いているなと思わせてくれました。
サクサク読めましたし、もうちょっとだけ「蜜蜂と遠雷」の世界観に浸りたい方には、おススメかと思いました。ただ、ちょっと物足りないなあという印象でした。
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「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編集。それゆえに人物と音楽に関わるエッセンスが抽出されている気がする。好きな音楽に対する時の自分が重なって身もだえしたくなるほど(電車内だったので我慢)。ジャンル問わず音楽好きな方におすすめしたい。
ただし、本編を先に読んでから…
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タイトルの付け方が秀逸。
蜜蜂と遠雷でも思ったけど、タイトルからはストーリーが全然想像できないのに、読み終わった後にもう一度確認するとこれ以外にないと思わせるタイトル。
どの話も原作に彩りを与えてくれる作品で、春と修羅の作曲の元になった「袈裟と鞦韆」とビオラを選ぶ奏を描いた「鈴蘭と階段」が特に好き。