紙の本
きほんは10品だけど応用が広がっている
2020/09/28 21:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:arara - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日の食事を簡単においしく食べたいので、ヒントがいっぱいありました。
細かな分量が書いてあるわけではないのですが、調理の工程(例えば塩をふるタイミングなど)が記載されているのは役に立ちました。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
献立を考えるのが苦痛な人におすすめの本。
出てくるレシピは10品ですが、献立の立て方がわかりやすく書かれています。
投稿元:
レビューを見る
食生活をちゃんとしたいという気持ちは常にある。でも外食も好きだ。最近のコンビニ飯もかなり美味しいし健康志向だと思う。外食ばかりでも健康を害すとは全く思ってない。でもなんだろう、「買ったものを食う」というのは単に食欲を満たしてるだけなのかもなと、コロナ自粛生活の中で思うようになった。自分で料理をして食べる。それこそが心身を穏やかに保つ「食生活」なのかもなと。我がゴッド土井善晴に染められているという説もある。
いずれにしても「ちゃんと料理をする生活をしたい」と思った時に、レシピを見れば見るほどどれもハードルが高すぎる。休日の一発芸ならまだいい。でも日々続けるとなると、え、そんなに食材買うんスか?炒めるだけって、オレそんな調味料持ってないんスけど…と憂鬱な下っ端気分になる。一方でレンチンで簡単!というのもなんだか料理欲が満たされなくてつまらなく感じてしまう。何より美味しそうな気がしない。つまるところ、わがままなのだ。
その点、前に購入したロー・タチバナの「悪魔のレシピ」は最高だった。使ってる食材や調味料は少ない。調理も極めてシンプル。なのに食材の組み合わせがトリッキーで、面白そうかつ美味しそうなのだ。すげえ。これこそアイデアだ。悪魔のレシピとはまさに。と感動しすぎて母親にも勧めたぐらいだ。(ちなみにリュウジという人が書いた全く同じ名前のレシピ本もあるがそっちはつまらなかった)
ただ悪魔のレシピには唯一欠点があった。栄養面においてもその名の通り悪魔なのである。カロリー無視。バランス無視。だからこそ簡単で面白くて美味しい。
悪魔のレシピは間違いなく、退屈な胃袋に一泡吹かせたい時の裏メニューだ。そう思うほど、胃袋に静寂と安心をもたらす「定番」がない。ああそうか、自分に必要なのは単発のレシピではなく「型」だったんだ。そのことに気づかせてくれたのが、この本だった。今覚えば「一汁一菜」を読んだ時の嬉しさも「型」に出会えた喜びだったんだな。
ここに書いてある「きほんの10品」とは、つまりは10の型。それぞれの名前も良い。「名もなき20秒卵」「牛皿のような」「ほったらかし野菜炒め」。特に野菜炒めには「ただし具材は二種類まで」と書かれているのもすごく救われた。「買っておくと便利な食材」も10個に絞られているのも嬉しい。「今日は○○が食べたい!」と思った瞬間から料理をするまでに生じる様々な迷いを最大限減らそうという意志がビシバシと伝わってくる。
よかったな、明日から楽しい自炊ライフだな!というと、まあそんなことはないわけで。でも、料理しよっかなと思った時はこの本か「悪魔のレシピ」のどっちかを開きたいと思う。もしくは一汁一菜にするかな。まあいーんだよ、少しずつで。少なくとも素敵な型は見つかったんだ。その安心感だけでもきっと明日は充実してるだろう。
投稿元:
レビューを見る
レシピ本ではなく、著者の食・料理に関するスタンスや現在に至るまでの生活上の変化もとらえつつ、最終的に行き着いた”きほんの10品”とそこから派生させた品々を紹介した本です。
この本を読むと、料理とは生き様やその人の生活スタイルを表すものであるな、ということに改めて気づかされます。
紹介されている料理は、詳しいレシピが書かれているわけではありませんが、複雑な調味料を駆使したり長い時間をかけて作るという類のものではなく、普段使いのもので時間をかけずに作ることを信条としているものばかりですので、真似してみよう、作ってみようと思わせてくれます。
料理を紹介した各キャプションには、そんな考え方でもいいんだ、と気づかせてくれ、肩の力を抜いて料理に臨めるちょっとしたヒントも散りばめられています。
自分のために、家族のために、決して豪勢ではなくても健やかに暮らすための料理を作りたいと考えている人にぜひ読んで欲しい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
料理好きな人が行き着いたシンプルなメニュー。
レシピもそこに至った話も書かれてて読み物としても面白かった。
私は料理好きじゃないからすごいなぁと感心。
投稿元:
レビューを見る
時短家事的な本かと思ったが、どちらかというと「ていねい」路線の本だった。子どもがこの食事を食べてるのだろうか…
投稿元:
レビューを見る
10品のレパートリーと組み合わせについて参考になった。それぞれに詳細なレシピがあればもっと良かった。
投稿元:
レビューを見る
文体がどんどん沢村貞子に似てきているなと思った。意識して近づけているのか、主婦が思いのまま書くとこうなるのかはわからないが。
これを知識として持たないと、この本の意味はないんだろうなと思う。何を作ろうかな、と開く類いの本ではない。
投稿元:
レビューを見る
基本の10レシピを活用した献立を提案されている。卵、牛肉、鶏もも肉、魚などを使用したレシピは、本当に簡単で美味しそう。筆者はTwitterで140字ごはんを発信していたとのこと。すごくアレンジされた料理が多いと感じたい。気になったレシピがあったため、作ってみたい。
投稿元:
レビューを見る
最近、料理がもっとできるようになりたいなぁと思っていて、積読してあったものを手に取った。
私は母ではないけど、毎日料理にたっぷり時間をかけられるわけでもないので、きほんの10品が作れるようになれば色々できるようになる、という考え方はとてもいいなぁと思った。
料理のパートもよいし、好きなのはエッセイのパートだ。寿木さんの考えていることが率直に飾らない言葉で書いてあって、その「飾り気がないにも関わらずちゃんとしてる感」に少し前の自分なら意識低い人がこれ読んだらどう思うだろう、とかどこにいるんだか分からない他人に変なおもねり方をしたと思うけど、自分でも料理ができるようになりたいと思っている今は、寿木さんの書いていることが「ほんとう」のことなのだとわかる気がした。
ほんの少し歳上の、こんな先輩が、SNSや本の中にいてくれることは、頼もしい。