桃源 みんなのレビュー

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こういうのを書かせたらこの著者しかいない。
物語にずっぽりハマってしまう。
大阪に土地勘あったら更に楽しめるのだろう。
550ページもあって読み応えあった。寝ながら読んでると本が重くて手が疲れた。

作品紹介・あらすじ
沖縄の互助組織、模合。
グループで毎月集まって金を出し合い、欲しい人間から順に落札するこの制度で集めた、仲間の金六百万円を持ち逃げした比嘉の行方を追うこととなった大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。
どうやら比嘉は沖縄に向かったらしいという情報をつかんだ二人が辿り着いたのは、沖縄近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった――。
遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。様々な情報と思惑が錯綜するなか、真実はどこに向かうのか。著者過去作の『落英』に登場した上坂が新たに組んだ相方は沖縄出身の色男・新垣。新結成の警察コンビが事件の謎に迫る!
「黒豆コンビ」、「ブンと総長」など初期警察小説から三十余年、黒川博行の新たな正統警察捜査小説シリーズ、ここに誕生。刑事・新垣遼太郎×上坂勤が南西諸島を舞台とするトレジャーハント事件に挑む。

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東京人が想い描く関西人、会社でのよくある上司同僚が描かれていて思わず笑いながら共感できます。コルトンブルー、ラフロイグとお酒の話題やラウンジからの色男、そしてヤクザと黒川著作に必要不可欠な装置はもれなく登場。
細かい描写があるのもいつもながら見所です。逮捕状を請求するまでの流れ、宮古島での捕り物、レンタカーなどなど。
本が分厚く読み進めていくうちに残りページ少なくなるもののストーリーは二転三転。どうやって終わるのかと思ったら急転直下、そしてシェークスピアのような後味を残してエンドロール。じっくり余韻に浸れます。

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大阪府警の映画好き痛風持ちの上坂勤と沖縄出身の新垣遼太郎のコンビ刑事の活躍を描く。
頼母子講、無尽等呼名がある互助会での持逃げ事件を担当して南西諸島(沖縄本島、石垣島、奄美大島等)日記犯人を追うと事件がトレジャーハント詐欺へと展開する。黒川氏得意の大阪刑事物で腐れ刑事では無く面白味に欠ける。やはり、桑原/二宮コンビの極道関連目線の内容の方が面白い。

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本の表紙に騙された。
琉球美女に景徳鎮（？）のつぼ。
沖縄での面白いストーリーを期待して読んだが、沖縄では面白い話は一切なく、真面目な刑事な二人。
一方で大阪では面白いストーリーが挟まれてなかなか読ませる。
ということで沖縄を期待して読んだら裏切られますが、いつもの黒川さんとして読んだらその通りです。

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大阪府警の新垣・上坂コンビの大捜査。

大阪府警泉尾署捜査二係の巡査部長の新垣と上坂は、相互扶助の模合の金を持ち逃げした比嘉を追うことに。

捜査を進めていくと、比嘉が沈船詐欺の片棒を担いでいる可能性が高まり、2人は那覇、石垣島、宮古島、奄美大島と比嘉たちの後を追う。

沈船詐欺などの詐欺師である河本、兎子組のヤクザなどが絡み、詐欺の全貌と欲にまみれた人間関係が暴かれる。


ほとんどが新垣と上坂のコントみたいな軽快なやりとりで、550ｐも苦も無く読了。

軽快なトークに紛れて、泥臭い部長刑事の推理と勘が事件を解決していく。

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登場人物は変われど、軽口の応酬などは相変わらず面白い。沖縄、南西諸島グルメ満喫の捜査旅行や女たちの扱いなど、パターンの繰り返しを楽しむ段階に入ってきているのかな。

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那覇出身　新垣刑事
映画マニア　上坂刑事
麻薬捜査で殺人事件で利用した拳銃発見その後囮捜査で左遷
上司　宇佐美警部補　警部に昇進
沈船詐欺グループ代表河本
シャブ中ヤクザ美濃
比嘉が荒井の死体を移動と穴を掘っているのを見ているヤクザ米田
荒井とシャブのシノギで競合していた
闇金から月1割で350万借金している
解体業の比嘉　頼母子たのもし講　模合の金を競り落とし
750万円をカイタイ拐帯して疾走
告訴状がでている
闇金取り立てヤクザ荒井と疾走
比嘉の故郷石垣島ではなく宮古島に飛んでいたクルーザーをチャーターした奄美大島
浅瀬に陶器の破片をばら撒き詐欺の準備をしていた
新垣と上坂が足取りを追うが大阪に飛んでいた
美濃が比嘉の口座から出金
詐欺会社のビルで待ち伏せ
美濃がきた。尾行開始、駐車場で職質
薬物の前科があり逮捕
比嘉の潜伏先ウィーリーマンションから飛んだ
今度は宮古島で死体を別の場所に移動すると推理して上客名簿から河本と比嘉を発見
ホテルを探すが見つからない
レンタカーでトラックを借りるのでは
大型なバンを借りていた
地元警察が車を、発見

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大阪の刑事新垣と上坂は、金持ち逃げ事件の捜査の過程で大掛かりな詐欺事件にぶち当たり、沖縄へ石垣島へ。

かなり面白かった。

新垣には二人恋人がいたり、上坂は食べるのが好きで痛風持ち。食べ物や映画の蘊蓄が楽しい。

事件の真相に迫っていく過程もスリリングで、悪徳刑事ものかと思っていたら本格的刑事ものだった。

しかし沈没船詐欺とは、色々思いつくものだ。

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著者の新たな警察小説のシリーズ。大阪府警の二人のコンビ。これだけで面白いのは決まったようなもの。二人が沖縄へ飛びトレジャーハントを騙る沈船詐欺の捜査。その手口の周到さや周りに集まってくる人の欲深さ。そういうところもきっちり描かれているのも面白い。捜査の緊張感の中にある二人の会話の空気が良くて緊張と緩和があって面白い。この先長く続くシリーズになってくれると嬉しい。

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久々の黒川博行。アクの強いねっとりした刑事ものを期待しすぎました。次作はドロドロした刑事もの期待します。

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沖縄の互助組織、模合で集めた金を持ち逃げした男・比嘉の行方を追う大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。2人が辿り着いたのは、トレジャーハントへの出資詐欺で…。警察捜査小説。

疫病神シーズとは違った警察バディもの。２人の刑事のキャラがしっかり立っている。犯罪自体はダイナミックさに欠けるものの、黒川博行らしい軽快なタッチで進むので読みやすかった。
（Ｂ）

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単なる詐欺の話かと思ったが、殺人事件に発展するとは…
沖縄料理の描写が所々に散りばめられ、沖縄旅行に行ってみたくなりました。
本作はとても面白かったが、少し長すぎました。

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購入済み
2023.02.09.読了
遼さん、勤ちゃん、新コンビで新シリーズ開幕。
579ページの長編。
トレジャーハンティング。沈船詐欺。

すっごくおもしろかった。とはならなかったが興味深い内容ではあった。
結末のインパクトは弱い。
勤ちゃんと遼さんの掛け合いを楽しむ本。