紙の本
上品な「プリズンホテル」
2020/03/28 12:31
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて懐かしさを感じた。有名になる前(直木賞受賞前)の浅田次郎の作品(たとえば「きんぴか」や「プリズンホテル」)に似ているのだ。荒唐無稽で楽しい。最近の作品はまじめに書いていて面白みに欠けていたのだ。本人も楽しんで書いている(のだろう)様子が目に浮かぶ。娯楽小説の決定版です。死神のセリフは「プリズンホテル」の女編集者のセリフそのままだし…。笑えて,ほろりとさせて,後味がよい。文学賞は取れないだろうが(もう取る必要もないだろうし),こういうまじめにおちゃらけた小説は浅田次郎にしか書けない。こういう作品を書いてほしい。
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面白すぎ
2020/01/27 06:08
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投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻に引き続き、すぐ読み終わってしまいました。
色々な神様が奔走しています。
人も神様もみんな面白い。
鮭が食べたくなりました。
槍をつけられる貧乏神と、鮭に取り憑かれる越中守が特に面白かったです。
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どうなる若き大名当主
2023/05/22 14:44
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
天文学的負債を抱え込んでしまっているお家の経営状態を回復できるのか?仏様・神様方も加わり、ヒヤヒヤドキドキのお国入り。
この本を読んでいて、やっぱり、真面目に生きていくことに間違いはない、と確信しました。
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【笑って泣いて、江戸の経済エンターテイメント!】計画倒産を企む先代に借金を背負わされた若き大名。御家と故郷を守ろうと必死に足掻く健気な姿に、人だけでなく七福神も手助けを!?
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丹生山松平家の先代の殿様の計画倒産を阻止すべく奔走する四男の現殿様小四郎の立て直し。 ただそこに貧乏神や、七福神なのの神様達がその苦労に手を貸すところが面白い。まあお話なので、サラッと読めるが貧乏神が薬師如来に助けられて七福神の助けをだすところなんぞ、笑えます。
何もない御領地で、育ての親が同じように丹精込めて育てた鮭が川に戻って来てそれが東回りの千石船で江戸で高値で売れるとは商売も考えるところが寺子屋でそろばん庶民の生活感を知っている殿様小四郎のいいところ。ボンボンではない。いろいろ良い行いをすると報われると言う典型の話であった。まあちょっとうますぎる話ではあるが努力をしたものは見返りもあると言うハッピーエンドの物語。
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下巻読了。
まだまだキャラ祭りは続きます。地元の豪農、自称山賊、大坂の豪商、そして神々の皆さま等・・。
なんだか話がキャラ追いのようになってきているかも。それはそれで面白いですし、皆が若殿様を応援しようと立ち上がり、人力と神力で丹生山松平家に追い風が吹いていく様は痛快です。
後半は色々端折られていましたが、取り敢えずハッピーな気分で読み終えたので良かったです。
鮭が大好きな小池越中守は、いっそのことお屋敷(鮭屋敷)を丹生山のアンテナショップにして、塩引鮭のプロモーションに専念してほしいです・・・いや、すでにしているか(笑)。
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個性溢れる登場人物に貧乏神、死神、七福神も登場して神々の其々の立場での会話、関係性が面白く読めた。
松平和泉守(小四郎)は、参勤交代で初の越後丹生山へ里帰り、同行した小池越中守は大好物の鮭の漁時期まで帰京を伸ばして新鮭にご満悦!!和泉は病床の兄を亡くしたりするも2人の老中奥さんからの財産(5千両)の寄贈申出を皮切りに育ての親で現鮭役人下で豊漁の鮭を江戸に送っての商売繁盛、極め付けは、山賊風貌の愛国者からの謙信の隠し金山の発見報告等の七福神のご利益で負債25万両の元金を払いお断りによる大名取り潰しを逃れて終える。
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笑いあり涙あり塩鮭あり・・・。
登場人物がたくさん出てくるが、それぞれに個性あり、魅力あり、見事に描き分けられていて飽きなかった。
将来の文庫化を待たず、早々にゲットしてよかった。
悔いなし。
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幕末の貧乏大名の奮闘を描いた時代小説の下巻。
時期が「一路」と同じ文久二年であることから、登場人物が重なるかなと思いましたが、架空の人物ではなかったようです。
各章題が浄瑠璃や歌舞伎調なのもこだわりだと思いますが、内容は落語っぽい感じがしました。
鮭に関しては養父の間垣が地道に頑張ってきた結果だと思いますので、七福神の活躍が必要だっかなと思いました。
ただ、完全なハッピーエンドにするためのご都合主義的な展開に関与するためとは思いますが。
どうせご都合主義のハッピーエンドにするのなら、ラストで先代を殺さず改心させた方が後味がもっと良かったと思います。
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「下町ロケット」的な、財政破綻した藩をアイディアと意識改革などでなんとか持ち直そうという感じの時代小説かと思いきや、急に日本昔話的なファンタジー要素が出てきたりして、予想外なお話だった。
財政状況など、今の日本の状況と重ねられるところもあるのかな。現実世界では七福神の手助けなどは期待できないけれど、この先希望はあるのだろうか…
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越中守はにくめないし水売り伝蔵はカッコイイし
全編よりサクサク読めた。
でもやっぱり登場人物多過ぎ・・
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-2020/01/24
いつもの浅田ワールドに、神さんが登場。ユーモアにコミカルさと駄洒落が振りかけられて面白さが一層増した。67歳の高齢者だが、最後まで読み進められた。
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浅田次郎作品は、読んでいて心臓がきゅっとなるような人情モノが好きだけれど、シャレの効いたコミカルな作品も面白い。
上下合わせて、濃紺とオレンジの箔押しの装丁もセンスがよくて好き。
内容の面白さはもちろん、食欲まで刺激される誘惑の本。
ああ越後の鮭が食べたい!曰く、新鮭は格別ということなので近いうちに小池越中守よろしく越後の鮭を食べにいきます。
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浅田次郎さんらしい作品。コミカルで人情味があふれる会話や語りが楽しい。これを味わいにきた!という感じ。
商人、豪農関係の方々の人数多くてちょっと???だったところもあった。
間垣さん関係の話は、じーんとしてしまった…
悪者が実はいない、いいお話でした。
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浅田次郎の軽妙なタッチで、大名家の財務問題と借金の踏み倒しをドラマ化
最後がハッピーエンド過ぎる 切り口は新しい 再読は不要