紙の本
内容に目新しさはないが、それだけ普遍的な内容なのかも
2021/02/26 16:58
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤忠商事で社長を務められた丹羽氏による、タイトルずばりの、”社長”の心構えや役目などについての本。東証一部上場の大企業と、中小の自営業では会社の規模も大きく違い、本書で述べられている事の一部(社外取締役や会長職などの役目など)は私自身には参考になりませんでしたが、社長への心構えや、仕事に対する考え方等は、自戒の意味を込めてどこかに書き留めておこうかなと思いました。
「いざという時ほど動いてはいけない。弱い犬程、良く吠えるものだ」、「経営者の第一条件は、自分が物事を何も知らないということを自覚していることだ」、「撤退する勇気、自分の失敗を認める勇気を持つ」、「経営の決定権や人事権など権限が大きいからこそ謙虚でなければならない」等々、他にも参考になる一節が著者自身の経験を基に紹介されています。
紹介されている内容に目新しい印象はありませんが、それだけ普遍的な事柄なのだというような気がします。
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読む価値あります。って今までの丹羽さんの本と同じ。何故同じ内容で何回も出版されるのか。でも読む価値あります復習になる。
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2020/05/01丹羽宇一郎「社長ってなんだ」☆☆☆
絶対的な信念 戦略方針の決断 やり抜く決意
組織を上げた熟考そして結果責任
社長業の基本についてMBAなど勉強の道具はあるが
最終的にはその人の全人格をかけた個人個人の独自な経営方針
撤退する勇気
アリストテレスがアレクサンドロスに教えたもの
日本企業の欠点は撤退する勇気の欠如
先輩の失敗を隠し先送りするうちに失敗は増殖
手に負えなくなる 山一証券の例
エリートの条件
仕事に対する情熱・気力そして明るさと精神力の強さ
高い志を持続できる倫理観 勉強する習慣は知的な能力の基盤
欧米のトップエリートは超勉強家
経営幹部は博士号を持って経営学のオーソリティー
瀬島龍三
権限と責任の明確化
言葉の定義を明確に3へのこだわり
経営にはその人の本性が出る人間性
嘘はダメ人生を暗くし会社を暗くしそして社会を暗くする(203)
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読了。
内容としてはかなり常識的、且つ良識ある至言の数々なのだが、他の著作と重複する内容が多く(殆ど?)、目新しいものは無かった。ただそれは著者の行動哲学が一貫して、ブレがない証左でもあるので、揶揄されるような話ではない。寧ろ敢えてこのタイミングで、過去述べてきたことを改めて物申す著者の意図の方に興味がある。
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社長をやるには覚悟が必要で、全てを捧げなければならない。そして謙虚でなければならない。ということが全編に渡り書かれていた。そうだなと思うが、そういう内容だろうなーと予見してたので、本として新たな発見は乏しい。
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社長の器以上に会社は大きくならない、という言葉がずっと頭にあり、
どういう心構え、研鑽をおこなっていくべきか、先人の知恵をお借りしたく本書を手に取る。
清く生きる。最後は社員との絆。常に自己研鑽する。身の丈をわきまえる。でも一流を知る。 など
大変参考になった。
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人からお借りした。元伊藤忠の社長である丹波さんの本。
古き良き時代を熱意をもって駆け抜けた人なんだろうと思う。
・リーダーは孤独であれ
・清く正しく美しく
・現場を見よ
・弱者の立場に立ち、強い者、上のやつにも喧嘩を売れ
・そして自分が上の立場になったら、そういう奴を大事にしろ
・寸暇を惜しんで勉強し、(夜のおねえちゃん含め)一流に触れること
みたいな、私が書くと途端に陳腐になるような、ある意味よく聞くことが書かれております。
リーダーかくあるべし、の内容は古臭く感じるものもあるけど、結局は今も同じなんだろうなー。結局こういう人が社会に必要なんだろうなって思う。そして私向いてねえんだよなー。
ああ、主婦になりたい…サラリーマン向いてねえよ私…(弱気モードで感想を終えんとす)
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★4.3(3.29)2019年12月発行。元伊藤忠商事社長、元中国大使の著者。この著者の本は何冊も読んだが、間もなく81歳。伊藤忠もこの社長のお蔭で商社No1になったのかなという感じですね。日本のいや大企業の社長が皆このような方であれば、日本経済ももっとよくなっていたのかも?清く、正しく、美しくをモットーに。だけど、それもこれまで失敗を重ねてきたから、この境地に達したのかなぁという感じですね。若い時に、会社で嘘をつき、仕事で失敗し会社に大穴を開け、上司に歯向かい。すべての経営者、リーダーへの遺言書ですね。
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成功者だけあって、言ってることは正論、耳の痛い話が多かった。だけど、自分に役立つかどうかは別物かな。
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伊藤忠商事で社長を務められた丹羽氏による、タイトルずばりの、”社長”の心構えや役目などについての本。東証一部上場の大企業と、中小の自営業では会社の規模も大きく違い、本書で述べられている事の一部(社外取締役や会長職などの役目など)は私自身には参考になりませんでしたが、社長への心構えや、仕事に対する考え方等は、自戒の意味を込めてどこかに書き留めておこうかなと思いました。
「いざという時ほど動いてはいけない。弱い犬程、良く吠えるものだ」、「経営者の第一条件は、自分が物事を何も知らないということを自覚していることだ」、「撤退する勇気、自分の失敗を認める勇気を持つ」、「経営の決定権や人事権など権限が大きいからこそ謙虚でなければならない」等々、他にも参考になる一節が著者自身の経験を基に紹介されています。
紹介されている内容に目新しい印象はありませんが、それだけ普遍的な事柄なのだというような気がします。
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嫌いな内容ではないが、これまでの本と比べても特に新しい話はなかった。
毎回題名のつけ方はうまいと思うけど。
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「人の行く裏に道あり花の山」
さすが、逆を張る某青山の商事会社のOB。
もう少し面白いことを言っているかと、かすかな期待で読んだが、やはり、成功者による成功譚の域を出ておらず。正論ではあるが、新たな気づきは少なかった。
「日本人は、組織や全体のために身を尽くして働くというメンタリティーを根底に有しています。日本の企業は、社員を大切にしてみんなの士気をあげ、苦しい時もみんなで負担をしあうという風土です。」
果たして、今もそうだろうか。自分も大いにそう思うところがあるが、このメンタリティを信じている時点で、実は時代遅れなのかもしれないと、自分は危機感を抱いてはいる。
過去のご自身の成功譚は、面白く読みごたえはあった。ファミマ買収の交渉、
「ーいざというときには動いてはいけない。」
交渉時の様子が、なかなか迫真の描写だった。
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2020.05.31 読了
初めて丹羽宇一郎氏の書籍に触れた。たまたま立ち寄った本屋で気になって手に取ったものだ。自分は社長になんぞなろうとは微塵も思ってはいないが、規模は大小あれ組織のリーダーに
なるには、どういった姿勢や能力が必要か、何か得られるものがあるのでは無いかと期待して購入。大企業の社長がどういった視野、意識でいるのかも知りたかった。
丹羽氏の名前は何となく聞いたことがあったが、伊藤忠商事の元社長ということは知らなかった。
記憶に残った言葉
・Do your best everyday
・清く正しく美しく
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・減損の決断をしたのは明るく晴れたゴルフ場で
・49年のゴールドラッシュで儲けたのは、掘った人ではなく(49ers)ではなく、ジーンズや交通を提供した人
・リーダーは愛され、かつ恐れられる必要。両方が無理な場合は恐れられるべき。(君主論)
・日本の経営者の高齢化、高齢トップの企業ほど業績低い
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元中国大使で伊藤忠会長でもあった丹羽氏による、社長としてやるべき忠告をまとめた本。丹羽氏の本は初めて読むが、言いたいことを簡潔に、わかりやすく述べている。参考となることが多く、勉強になった。
「(20年前に述べたこと(今も思いは同じ))企業の経営者は大きな夢や目標に挑む意欲や気力を失って小さな安逸に埋没している。グローバリゼーションの荒波が押し寄せるなか、変わることを恐れて世界に取り残されつつある。社会のリーダー、わけても企業の社長は日本の未来を見据えて変わらなければいけない。それなのに社長の器は小さくなるばかり。そんな社長は早くやめなさい」p4
「経済界における「攻め」とは、事業の拡大であり、買収であり、投資です。「守り」とは事業の縮小であり、子会社の売却であり、社員の整理です。苦しい経営環境の中では、トップは縮小・売却・整理で「守り」を固めようとしがちです。しかし、守るだけなら経営はさほど難しくありません。社長は利益の根源を作って雇用を守らなくてはならないのです」p23
「いざというときには動いてはいけない。これはビジネスで決着をつけるときの鉄則です。弱い犬ほどよく吠えるとも言います。動かないのは、こちらの意思が固いことを相手に伝える一つの手段です。席を外したりして動けば、迷っていることを相手に悟られます。「ああ、気持ちが揺れているな」「誰かに相談に行ったな」という弱みを見せた瞬間に勝負がつくのです」p25
「重要な決断を下す時、社長は狂うがごとき気迫と確信を持たなければならない」p28
「社長が社員を信頼し、社員が社長を信頼する。「社長って何だ」という問いの核心には、「社員との信頼関係」があります」p44
「(2・6・2の法則)組織にはさまざまな人間がいます。優等生もいれば劣等性もいます。だいたいは優等生が2割、普通の人が6割、劣等性が2割という割合で構成されているものです。2割の怠け者を排除すると、6割の普通の人から怠け者が生まれ、2割の働き者がいなくなれば、やはり普通の人から働き者が出てくる。最終的に2・6・2の割合は変わらないことになります」p47
「エリートや有名人とも、人が嫌がるような人とも付き合うことができなければいけない。大げさに言えば、そういう二重人格射的でなければ組織を束ねていくことはできない」p48
「大学に入ると、勉強よりも学生運動にのめり込みました。大学の自治会委員長として演説をし、反体制、反権力で駆け回りました」p50
「(マキャベリ)君主は愛されるよりも恐れられるほうがはるかに安全である」p55
「「人の行く裏に道あり」は、「みんなで渡れば怖くない」の真反対となる教えです。つまり「みんなと同じことをするな」と付和雷同を戒めた言葉です」p60
「現場はすべてを語ってくれます。新聞でもインターネットでも、楽に得たデータや情報だけで判断すると、手痛いしっぺ返しに遭う危険性があります。あるいは専門家の言葉だからといって、そのまま鵜呑みにはできません。株や為替のストラテジストやアナリストの年初予想も、年末に読み返してみると、ほとんど外れていたりします」p66
「日々最善の選択をしなければ「あ��時にやっておけばよかった」という後悔が残ります。それは、できたのにやってないということです」p77
「(会社経営で最も大切なこと)今までお世話になってきた会社に恩返しをする、あるいは企業活動を通じて社会に貢献する」p120
「(アメリカ・ビジネス・ラウンドテーブル共同声明2019)声明は顧客、従業員、サプライヤー、地域社会、株主(投機目的を除く)といった利害関係者の価値創造に貢献することが企業の目的だと述べ、具体的には従業員への公正な給与や手当て、地域社会の支援、環境の保護などを挙げています。「企業は株主のために存在する」としてきたアメリカ型資本主義の大転換とも言える言葉であり、自らの行動を改める言葉だけではなく、投資家への理解を求める言葉でもあるでしょう」p122
「ひとたび生活水準を上げてぜいたくな生活に慣れてしまうと、今度は社長を辞めて生活水準を下げるときにみじめな気分を味わうことになります。だからワイフには「社長になって給料が増えても生活水準は上げるな」と伝えていました」p128
「運転手付きで空調の効いた高級車で送り迎えをしてもらい、会社のお金で飲食するような生活をしていたら、世間の常識からどんどんずれてしまいます。そのほうがよっぽど危険です。私の電車通勤をマスメディアは盛んに取り上げましたが、こちらからしてみれば至極迷惑なことでした」p129
「社長は寸暇を惜しんで勉強しなければなりません。私は読書をすすめます。私は毎日、就寝前の30分間は必ず読書に当ててきました。お酒を飲んで帰っても、出張から疲れて帰ってきても、その日課を欠かしたことはありません」p136
「欧米人も中国人、ロシア人、韓国人も、やっぱり日ごろの付き合いがものを言うし、縁やよしみを大事にします。いや、誠心誠意付き合えば日本人以上に義理堅く、日本人以上に信頼できるとさえ感じます」p137
「長く社長をやると、ゴマの匂いに慣れて、ゴマをすられていることがわからなくなります。すると、どんどん熱いゴマ、匂いの強いゴマを求めるようになります」p155
「権力は年月とともに必ず腐敗します。トップは経営の道筋をできるだけ早くつけて次世代に渡すことです」p158
「社長から社員に大事なことを伝えたいときは、文書や映像ではなく、実際に顔を見せて自分の言葉と肉声で伝えたほうが、はるかに心に響くということです。トップがみんなの前に顔を出すことは、思っている以上の効果があるのです」p180
「(良い時は1/3。悪い時は3倍)成功して周りから声援と拍手を受けても調子に乗らず、「まあまあ勘弁してください」と喜ぶのは1/3程度にしておく。逆に間違いを犯して謝るときは、自分が十分と思う程度の3倍謝ったほうが賢明です。「ごめんなさい」では「誤って済むなら警察はいらない」と世間は許してくれません。「本当に申し訳ありません」と加えても「本当に反省しているのか」と疑われます。3倍ほど誤って初めて「そこまで反省しているのなら、もういいだろう」と許してくれるのです」p198
「最近、多くの若者が「将来、幸せになるために今、何をすればいいかわからない」と言いますが、同じような考えを持った仲間と同じような生活をしている限り、状況は何も変わりません。今までとは違う何かに挑戦するこ��です。そのためには海外に出て、自分が見る周りの景色を変えることをお勧めします」p208
「権限を与えられると、人はそれだけ張り切って働きます。場合によっては、能力以上の力を発揮します。権限を与えられた人間が自ら考え、決断してゆくことで能力が磨かれるからです」p209
「私が社長に就いたとき、女性役員を将来3割にするという目標を掲げました。その場合は必ず2人同時です。1人だと役員会などで発言できません。私は女性だけの会議に1人で出たことがありますが、やはりなかなか発言しづらいものです」p217
「中小企業の経営者は、あえて言うならワンマンであるため、長く続くと後継者が育ちません。つまり社員はトップに尽くす一方で頼りきりとなり、自ら経営する意欲を失うなどして後継者が育たなくなるのが普通です」p223