紙の本
研究者と運動家
2021/06/07 16:04
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投稿者:prcw - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変よかった。誠実に史料検証を行う研究者と、自分のイデオロギーのためなら史料を曲解・歪曲することも辞さない運動家の違いを明確に示している。それにしても、過去の出来事を現在の価値観で断罪しようとする左翼活動家の態度にははらわたが煮えくりかえる思いだった。今なら考えられないことだが、当時の自虐史観の全盛ぶりを見せつけられた。慰安婦問題の本質を知るには必読の書。
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面白い。この人の意見に賛同するかを一旦置いておいて、という気持ちで読むとちょうどいい。長年の言論をよく調べてあるので、参考にできる。反日種族主義について考えたくなる。
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日韓の慰安婦問題について、過去のゴーマニズム宣言などから議論を振り返り、未来につなげようとする、極めて中道な一冊。
慰安婦問題が戦後数十年も過ぎてから唐突に現れて、中途半端な日本の対応と韓国の行き過ぎた反日があり、日韓合意も宙ぶらりんとなっている。強制連行から軍の関与の有無、それがいつの間に女性の人権問題にすり変わっている。
本書はそんな現況と過去の議論のポイントを整理した内容である。まもなく当事者が高齢のため亡くなり、過去を知らぬ人々のみでの議論となる危機感が執筆の動機。あとがきにあるが、数十年後にも有用なはずの内容である。
20年前は慰安婦の証言の信ぴょう性を疑い、当時の売春の制度の内容と結び付け大きく批判された小林よしのり。極右と言われた小林よしのりより今の安倍政権とネトウヨのが極右に思えるのが不思議。今となっては小林よしのりの方が中道に見えるから不思議である。
他の小林作品にも共通だが、この作家の場合、多くの文献に目を通し引用が多い。主観でなく客観的な意見には説得力があるように思う。
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いわゆる「慰安婦問題」と徹底して戦ってきた漫画家・小林よしのりさんの本。
「慰安婦問題」の経緯が、あくまでも小林さんの立ち位置からではあるが、よく分かる一冊だと思う。
残念なことに文字の大きさが小さい…。この年になると小さい字に段々ついていけなくなる…。
最後に小林さんの考えと一致する「反日種族主義」という本が韓国で話題になっていることも紹介されているが、次はこの本を読む。
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90年代に作られた強制連行説は20年以上前の熾烈な論争で論破されたはず。が最近、再び主張を繰り返し始めている左派、最悪となった日韓関係、女性の人権問題だったと思っている若い世代…そんな危機感のもと、歴史を正しく伝え残すために出版した。
なぜ今更慰安婦か、とも思いましたが、あとがきを読んで、その意義に納得しました。
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文字数が多く漫画を読んでいる感はない。しかしながら、漫画だからこそ活字が苦手な人に読みやすくわかりやすいと感じる。