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仮想通貨についてほとんど何も知らない状態で読むには、非常に読みやすい内容でした。ただ、内容が少し薄いと感じました。いや、この本はそういうものなのに私は何を言っているんだ
これは、そういうものなのだ
私は何を言っているんだ
仮想通貨の概説、ブロックチェーンの解説はもちろん、特に興味を持ったのは、VALUとICOに関してです。
株式のIPOに比べて何倍にも障壁が低い資金の集め方には、メリットも多い一方で、明らかに投資者保護がなされていないというデメリットも存在していますよね。今後それらは改善されていくのか、それとも改善されることは仮想通貨にとっては改悪なのか。そんなことを考えながら読んでいました。そうか、分配とかも含め、資本金とか色々法的な請求権とかもないんか。
また、仮想通貨の解説の章で、銀行が不要になるということが述べられていました。それによって、間接投資である銀行による融資が行うことができなくなるが、直接的な投資は仮想通貨にて行うことができるということです。ここで、仮想通貨の銀行(融資業務を仮想通貨で行う)みたいな存在は今後生まれてくるのだろうかという疑問も持った。仮想通貨についてよく知っている人にすれば、何言ってんだこいつという疑問かもしれませんが、私はいったい何を言っているんだ
それと共に、仮想通貨での作為的相場が作られることの危険性を感じましたが、そう感じるのはおかしいことなのでしょうか。特に制限されていない以上、大量に保有し、又は保有を促し、そして自らも保有し、一気に売却する。株式と異なる点は、それが通貨であるということで、世界での共通の価値保存も手段になっているという点のように思っております。そういったものの価値が意図的に上下するという危険性は、仮想通貨ならではのような気もしますが、では、現在の通貨(日本円)の買い占めからの売却とかそういうのは懸念されてこなかったのかみたいなことも気になってき始めました。
いや、日本円であれば、日銀によるマーケットへの介入ができるのかと思うので、やっぱり仮想通貨ならではの現象ではないのかなと思い悩む毎日です。明日のことまで思い悩むなと、キリスト教の有名人が言ったように思い悩むべきではないのでしょうか。
引き続き、仮想通貨、そして金融経済に対しての学習を続けようと思った一冊でした。しかし満足いく内容ではなかった気がします。うーん、星2つ!