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国土は引越しできないので、日本はずっと朝鮮半島の隣。中国のご近所さんで居続けなくてはならない。その地理的要因が政治にも影響する。
そういった地政学を現代の視点で考察したような本でした。
世界的規模で概観すると日本の特異性がよくわかる。
日本は人口減が問題だけど世界的には人口爆発が問題だし、貧困と紛争と言えばアフリカのイメージだけど、実際はアジアのほうが貧困も紛争も多い。視野を広げる意味では読んで良かったです。
ただ、現代の地政学上の国際紛争を概説する本のようでいて、最終章は丸々1章を使って中曽根康弘さんと自民党による憲法改正を特に批判もなく是としていたから、実は自民党の応援本だったのか?…と思った。
むしろ昔はちゃんと勉強もできて高級官僚として政治の現場を見てきたした人が知識を蓄積したうえで総理大臣になったから官僚たちを引っ張って実情に沿った政治ができたとも読めたから、今は高級官僚試験に受かるだけの知識もない、メディアと一体になって「勉強ができる人は仕事はできない」といったプロパガンタを流布して優秀な人材を政治家にさせない、専門家の意見も聞かないといった利権政治屋ばかりの自民党じゃ改憲しちゃダメなんじゃ…って思わせちゃうラストでした。
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非常に勉強になる良書。読み終わると、確実に知識が増え、少し世の中がクリアに見える。地政学の重要性は、ロシアによるウクライナ侵攻でまさに感じている所だが、我が国にしても、近隣諸国との関係性には常から課題を抱えたままだ。
ランドパワー、シーパワーという用語に加え、ハートランド、それを巡って衝突し易いリムランドの位置づけ。ハイブリッド戦争、クリミア併合からウクライナ危機。アフリカの角。国際保健協力の目的まで。物理的距離から、各国の思惑や多様な制度上の繋がり。複雑化する社会で、いかに自衛し、利害を調整していくのか。
戦争を避ける手段は、決して降伏ではない。知ることから、逃げない事が重要だ。
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2021/6/23読了。気鋭の研究者の学問的な知的感心を超えて…。従来の歴史的な視点からグローバル化の中でより多面的及び複合的となった『新しい地政学』を少しでも理解出来たとの思いはある。
今日的な課題として浮かび上がってきた武器としての経済力(言い換えると資本主義か?)…リベラルの自信過剰と自信喪失、中国による経済力の行使は
なるほど。その他、プーチンのグランド・ストラテジーと『狭間の政治学』、『アフリカの角』と地政学は特に勉強になった。世界地図を脇に置きながら読み進めると立体的、映像的に想像力を掻き立てる。知的好奇心を高める良書。
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新しい地政学と銘打っているが、国際情勢を過去から学び現在、そして未来を考察するという、とても現実的で客観的な視点で、分かりやすく解説した良書。
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地政学を始めて学習するために読んだが、基礎から現在の考え方と、世界的な地政学的状況まで一通り学ぶ事ができた。
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001167465
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佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29820120?caller=xc-search
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武蔵野大学図書館OPAC
https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000190612