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本書のような意見・主張の傾向は好きだが これでは(同じことを)語り過ぎで そんなに心に届かないのではと思った(個人の感想です) 私は本がすごく好き(読むのも・集めるのも)だが 本が無い家の物の無いすっきりとしたたたずまいにとてもあこがれる気持ちも強い 本を読んでいない言葉と 本を読んでいる言葉の違いは顕著で そこは隠せないところだと実感はする それは奥行きのある方がはるかに好きだし 比べられるものではない その(読書の)辿り合ってきた先での会話が何にも変えられない喜びなのだと思う (しかし教養などと云う言葉はもう少し使い方は考えたいのではないか? そこも読書量がやはり物申すのだと思ったりするけど これも個人の意見です)
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『国家の品格』『遥かなるケンブリッジ』以来、久しぶりの藤原さんの著書。歯切れがいい語り口で読書の意義を力説していて、町の本屋を守ることは国を守ることだと語りかける。私も出張や旅行で訪れる場所で、本屋を探してついつい覗いてみている。扱う書籍も本屋それぞれ個性的で、気に入った本屋もいくつかあり、今度訪れたときに再訪をしたいと思っている。そんな本屋が再訪時に無くなっていたらやっぱり悲しい気持ちになる。
今日から、新型コロナウィルス感染症対策の一環で緊急事態宣言下の生活が始まる。5月6日まで、臨時休業する本屋もあるのでしょう。この困難を乗り切ってまた多くの読書家を楽しませてほしいなぁ。
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話の内容に論理性や理知性がない。スマホゲームに熱中してたり、本や新聞を読まなくなったから、日本人が原来から持っていた大局観や品格、教養がを失われたと叙述されている。勿論、藤原の認識は正しくない。だいたいスマホゲームに熱中することの何が悪いのか。ゲームばかりしていないで読書や新聞を読めと命ずることによって、その人のとんでもないゲームの素質を潰すことになるかもしれない。今やネットゲームにのめり込めば、オリンピックに出ることも、億の収入を得ることも、決して夢物語ではない。なのに、教養が育たないと言った短絡的な理由で、その人の才能の萌芽を潰滅させるのは如何なものか。
こう言った了見の狭い、偏向な左翼の人はナンセンス極まりない
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国語力が全て、ここに尽きるとの一貫した語り口は、安穏と何の思考も無く暮らしている私には気付きが多い。
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学問をするはずの大学生ですら多くは本を読まないという現実。読書、教養が国の未来を支える。ネットの時代だからこその本屋と紙の本の重要性を、日本の教育行政の問題点も含めて語る。
数学者として著名な筆者また海外経験も豊富なだけに教育に関する提言は説得力がある。小学生からの英語教育には強く反対。それよりも何より子供の頃から大人までの読書、それに基づく教養の重要性を説く。
筆者の他の本でも主張しているが新自由主義とグローバル化には強く反対している。効率重視で日本古来の良きものが多く失われているという。
筆者のユーモアを交えつつも過激な主張は、案外藩閥を持つ人も多いようである。それもまた筆者の望むところだろう。
役に立たないから勉強ということが失われつつある世の中。同意できる点が多い示唆に富んだ一冊でした。
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学生が作成する論文やPPTを見ていて,読み手や聞き手を意識していないことを毎回指摘する.優秀か否かに依らないので,原因を考えていたが,初等教育までに物語を読んでこなかった,あるいは親から読み聞かせを受けてこなかったことに起因するのでは,と仮説を立てている.自分を主人公に投影し,現実世界では決して体感できない喜怒哀楽を得る経験がなければ,相手の立場に立つという概念自体が産まれなかろう.だからといって,これは小学校の責任ではない.教育とは本来家庭が行うものでしかないのだから.そして,それができないのは,必要性理解の欠如もあろうが,“衣食足りて礼節を知る”と同義で説明できるではなかろうか.
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読書をしなければならない。本を読むことの重要性
電子ではなく、紙の本を読むことの大切さは
大きく共感しますが。
それ以外は、ちょっと同感しずらく。。。
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理に適った事が書かれているが、若干情緒に訴えた表現が多い
受取手によっては感情的な文章と取りそうで勿体ない
物理的な本が知識や教養の定着に有用である、との主張には同意できる
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スマホのために読書の時間が奪われ、それが原因でOECDの読解力調査で最下位になる。
教育の中に読書の時間を組み込むことが大切だと筆者は考える。
論理よりも情緒が大切。論理は出発点が間違えば、全てが破綻するから。情緒は大局観を養う。
移民の受け入れには反対。
出発点として情緒を養うことは大切だと思います。その上で論理的思考があれば、鬼に金棒ではと思いました。本を読むことは強制されてするべきことではないと思います。行動と検証があって、読んだ内容も身に付くのでは。
この人の論調は嫌いではないです。政治や外交も根なし草のない追従の状態が続けば国益を失うことも分かります。本を読むだけで、それが払拭されるとは思いませんが、AI到来を考えれば情緒さが大きな武器になる感じはしました。
「これからがこれまでを決める」
過去を生かすのも殺すのも、これからが大切
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教員時代、ベテランの先生方から教わったことと同じことが書かれてあった
読書力は大切で、読書が習慣になるよう、学校で取り組んできた
しかし、最近の学校はベテラン教員がほぼおらず、20代の先生たちがほとんどで、指導を深めることができていない
それが子どもたちに大きく影響している
外国の教育方法を取り入れる考えに、私も違和感があった
なぜなら、ベテランの先生方の指導法の方が優れているから
「読み・書き・計算」
これがやはり学習の基本であると、経験を通して思う
インターネットと紙の本の両方を上手に扱えるなら、私はどちらも利用したら良いと思う
しかし、目につくところに本を置くのがよい、というのは賛成
無意識に目に入る環境は、インターネットにはないように思う
グローバル化も、私は好きではない
日本のことを知らない子どもが多すぎてゾッとする
知っていても、知識が浅すぎて、外国の方のほうが日本に詳しいな、と思ってしまう
まずは日本について学んでほしい
英語教育も、英会話は必要ないと思う
中・高校で学ぶ英語をしっかり学習した友人は、英語でスラスラ会話ができる
文法などの基礎がきっちり身についているからだと思う
それに、語学力より会話力が必要で、そのためにはやっぱり読書や、日本語でしっかり考えられる力をまず身に着ける方がよいと思う
極端なこともたくさん書かれていたけれど、多くのことには共感したし、自分ももっと勉強しないとと反省した
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読書習慣の喪失による国語力の低下の弊害を嘆き、子供期の読書を推進する本。思想の強めな表現も散見されるが、メッセージには説得力があり読書の重要性を再認識できた。
対話形式ではあるが、インタビュアーは多くを語らず、著者の言葉が多いためわかりやすかった。
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さすがの知見と爺の戯言が半分半分に配合されて、いい具合に熟成しているワインのように読める。「読書とは国力」この言葉がパワーワードで、すべての説得力を産んでいるのがさすが。しかし、本屋を守るかどうかは爺の趣味では。
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スマートフォンを使うようになってからは、紙の本だけでなく電子書籍も読むようになった。しかし著者は、「電子書籍では、本に染み付いた思い出が甦らない」という。
確かに、と思う。電子書籍では書き込みは難しいし、本の重量、ページをめくる音、紙の重量、質感、匂い、字体の違いなどが味わえない。それに、スマートフォンは本が何より教えてくれる「見えないものを大切にすること」つまり想像力、「自分にはまだまだ知らないものが世界にはある」という謙虚さ、次の行、文の間にある時間的、空間的な「間」をことごとくそいでしまう。
とりあえずオンラインストアアプリ、ゲームアプリは削除した(またインストールしちゃうだろうけど…)。スマートフォンから離れ、読書をすすめる本に齋藤孝「ネット断ち」(青春出版社)があるが、こちらの方が、私にとっては説得力がある。
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教養とは、実利とは縁遠い役に立たない精神性の総体で、目先の利益は齎さないが、心の奥底に効くもの。教養がなければ大局観は磨けない。その教養を磨くには読書しかないという著者の自論が熱く語られている。
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「電子書籍では、本に染み付いた思い出が甦らない」と著者は言う。確かにそうだ。
スマートフォンは「眼に見えないもの」を大切にすること、「この世界にはまだまだ自分の知らないことがある」という謙虚さ、紙のにおい、質感、重量、字体の微妙な違い、行間の間、次の句までの一拍などは一切省かれてしまう。知らないうちに。
とりあえず、スマートフォンの使用目的を「時間管理」「連絡」とに絞りこみ、snsアプリ、オンラインストアアプリ、ゲームアプリは削除することにした。またインストールしてしまうだろうけれど…。