投稿元:
レビューを見る
前作「孤狼の血」でガミさんの「後は頼む」の遺志を受け、ガミさん路線にはまっていく日岡が描かれる続編。やくざを知る為にその懐に入り込むという彼の捜査手法は成果を上げる裏で常に「バレたか」の不安を抱えるが、それは一方でそんな手法に期待せざるを得ない警察が抱えるジレンマが産むものであり、ある意味日岡は必要悪であり犠牲者。それを自覚しながらも、正義を、市民を守る為にその道を選択する彼の覚悟を感じさせる。前作よりは地味ながら三部作の完結編に期待。
投稿元:
レビューを見る
202003/前作程の衝撃はなかったけど、今作も一気読み必至の面白さ。物語や登場人物達の魅力は勿論、簡潔なのに読んでて映像が浮かんでくる描写や、方言混じりでも読みやすい文章も良い。
投稿元:
レビューを見る
上(ガミ)さんの不在が最初は物足りなさを感じさせられるが、途中からは『狐狼の血』と同様怒濤の緊迫感。
投稿元:
レビューを見る
孤狼の血の続きだそうで。
いやぁ、面白かった。
うん、なんていうのか男気溢れる世界でカッコイイ。やってることは褒められたことじゃないんだろうけど。ま、カッコイイなんて言ってられるのもフィクションの世界だし、自分と関係ない話だと思ってるからなんだとはわかっておりますが。
そして女の子、コワイ。いくつでも女は女だな…
投稿元:
レビューを見る
「孤狼」は超えないけど、これも良品。相変わらず、骨太な世界観の表現が圧倒的。でも何となく、前作と比べると小ぶりに感じてしまうのは、ガミさんの不在によるものか。前後して出版された作品をもって、三部作が完結するみたいだけど、そちらも当然気になる。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズの前作のガミさんが好きでした。日岡さんも本作で貫録がでてきてなかなか良かったです。ヤクザというものは法律では禁じられている存在であり、私もヤクザという稼業には否定的ですが、なぜか柚月さんの小説にでてくるヤクザは男気があってかっこいいです。
投稿元:
レビューを見る
ガミさんの強烈な存在感抜きで物語が成立するのだろうか…と疑念はあったが、続編の今作も十分に読ませてくれる。今回のキーパーソン・国光は良くも悪くも裏表のない人物なので、筋書き自体は前作に比べてシンプル。しかし、人物関係は相変わらず複雑で、随時相関図と照合しながら読み進めることに。ざっくり二部構成のプロットは映像をイメージし易い物語の運びで、今作も映像化の話が進行中なのかと思ってみたり。エピローグは一旦物語を締め括るに辺り必要な展開ではあるものの、流石にベタ過ぎて最後に些か陳腐な印象を残してしまった気がする。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ化してる事を知らなかったので本屋で見つけて嬉しい誤算。笑
第二作となる今作品も読みごたえ120%で一気読み必至。
「孤狼の血」のインパクトは超えられないだろうなぁと思いながら読み進めていくと、その予想を遥かに超える展開に大興奮!伏線の回収に心が熱くなり、そして衝撃のクライマックスへ。
三部作のラストは、どんな展開が待ち受けているのか?
文庫派ですが、単行本で読んじゃおうかな?笑
投稿元:
レビューを見る
前作を読んでしばらく経過していので、思い出しながら読んでました。
当然松坂桃李のイメージで。
広島弁も違和感ないので、すらすら読み終えました。
これは続編買ってしまうかな・・・。
投稿元:
レビューを見る
孤狼の血の続編。単行本で3作目でシリーズ完結編暴虎の牙が出ているので横に置いて読むことをオススメします。
孤狼の血を復習することなく読めます。つまり読んでない人にもオススメできます。
投稿元:
レビューを見る
「孤狼の血」の続編。田舎の駐在勤務となった日岡の物語。
前作のようなヒリヒリした場面は少ないが、話の展開はやはり面白い。本作の場合、何か事件を解決するというよりは駐在警官の日岡が県警に復帰するまでを描いている印象だ。
暴対法も施行された。ヤクザと警察の関係がどう変わっていくのか。そこらへんが三作目に描かれているのだろうか。楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
前作『孤狼の血』での予想だにしない展開と結末。ハードボイルドな世界観に更に磨きがかかったこの続編シリーズ。
大上の血を脈々と受け継ぎ、日岡の印象はガラッと変わる。暴力団抗争も更なる過激さを増し、頼れる存在がいない今、日岡がこの状況をどう打開していくのかが見物。
警察官として、人としての「正義」とは何か。
胸の内に溢れる疑問。大上から受け継いだ信念と国光との出会いとでその答えが確信に変わっていく過程。厚い人間関係の中で日岡の心が変化していく過程は非常に読みごたえがあり、胸を熱くさせる。
その熱冷めぬまま次作へ、完結編へと突入していく。
投稿元:
レビューを見る
序盤の静から、中盤にかけて徐々に動へと物語が進み、一気に盛り上がる 後半は次作への布石って感じだったなぁ
一作目とは全く異なる印象だが、明らかに日岡の物語
三部作なので、前作読んでから必ず読むべき作品
投稿元:
レビューを見る
面白いのは間違いないけど、虎狼の血からすると物足りなさが残ります。ガミさんの存在感が強かったからですかね〜。
個人的には兄弟の盃を交わすときのシーンが印象的でした。
日岡巡査部長がこれからどうなっていくのか気になります!続編読みます!
投稿元:
レビューを見る
昭和63年頃の物語であった『孤狼の血』だった。本作はその少し後の平成2年頃の、そして物語の終盤ではそこから1年半、2年が経過している時点になる。第1作で、呉原東署の新人刑事として、好い意味でも好くない意味でも名物刑事であったベテランの大上刑事と組んでいた日岡刑事が主な主要視点人物ということになる。
『孤狼の血』の物語の後、日岡は県の北側、「瀬戸内海と日本海を結ぶ線の真中辺り」ということになる山間部の小さな集落に在る駐在所に勤務していた。呉原東署での一連の出来事で色々と在って、所謂“左遷”というような羽目に陥っていたことになる。
その日岡が所用で広島市内に出た帰り道、呉原の街に現れ、大上とよく通った晶子の営む店に立寄って夕食を愉しんでいた。そこで気になる男と出くわした。その男は、世の中を騒がしている、最大の暴力団が割れて展開していた抗争のキーマンで、手配中の国光という男だった。
やがて国光は、日岡が在る駐在所の周辺に現れる…
駐在所での日常という中、存外に豪胆な日岡と手配中の男の不思議な交流のようなモノが在り、暴力団抗争の嵐が吹き荒れる世情という作中世界…新しい文庫本なので、これ以上の仔細は敢えて綴らない…「そう来た?」と、意外な展開が続く…少しのめり込みながら夢中で頁を繰り、あっという間に読了に至ってしまった。
非常に愉しかった!!