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20200425 読んで、旅に出たくなった。なんだろう。読んで共感できる事が多く、自分も同じような気持ちを体感したい。と思う。が、時期が悪かった。コロナ騒動が落ち着いたら反動で予約も大変かもしれないがとりあえずは小海線沿線に出かけてみるつもり。
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深夜特急の前の高校生の時の旅、
過去行きそびれた場所への旅、
沢木耕太郎のエッセイの文章は読みやすく、
心にしみるし、気持ちが良い。
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表紙の絵の通り、つばくろは、つばめの意味。毎度ながらすてきなタイトル。トランヴェールに連載されていただけあって、国内電車の旅の話が多い。著者が出会った数多くの著名人の話も織り込まれ、実際に旅に出ることはできなくても、思想の中であちこちに飛んでいけて、まさにつばめの視点。
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いつも出張の度に東北新幹線の中で読ませてもらっていました。単行本として出版されたので即買い。やっぱり沢木耕太郎さんのエッセイを読むと旅に出たくなる。
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沢木耕太郎のエッセイの新刊。
JR東日本の新幹線車内誌の「トランヴェール」に連載されていたものを単行本化したもの。JR東日本の車内誌に掲載されているものなので、当たり前だけれども、旅行に関するエッセイだ。
JR東日本が運行している新幹線は、北海道・東北・上越・秋田・山形・北陸の各新幹線。このエッセイ集に収載されている旅の行き先も、秋田・盛岡・青森・函館・金沢など、それら新幹線沿線が多い。
青森の津軽から龍飛崎についてのエッセイが掲載されていた。
若い頃、一時期、仕事で津軽の五所川原によく行っていた。せいぜい1年くらいの間の話だけれども、その間、毎月のように通っていたので、回数にすれば、結構な回数になる。
土日をはさむケースも多く、そういった時には、周辺の観光に出かけることも多かった。
津軽鉄道、五能線、斜陽館、弘前城、十三湖、龍飛崎など。ホヤを初めて食べたり、大雪というものを初めて見たりした。沢木耕太郎もエッセイで書いているが、年寄りの津軽弁は本当にほとんど何を言っているのかわからなかった。随分前のことなので、今はどうなのか分からないが、「南部藩」に好感を持っていない人が多いことも、少し驚きだった。
年末年始・夏休み・GWは家族で旅行に行くことが多い。
昨年のGWは、自分で車を運転して青森から北海道に行き、本当に久しぶりに津軽地方を訪れることができた。
幸い、まだ桜が残っていて、弘前城や芦野公園の桜を見ることもできた。
龍飛崎の、きれいな景色だけれども、「何もない感」も久しぶりに味わった。
今年のGW、外出するのは、自宅周辺の散歩と食料品・日常品の買い出しだけ。
コロナウィルスの影響だ。
今は我慢するしかないけれども、夏休みには、またどこかに遠出したいな、と思いながら、この、旅のエッセイを読んだ。
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沢木耕太郎(1947年~)は、ノンフィクション作家、エッセイスト、小説家、写真家。著者が、1974~75年に香港からロンドンまでを旅した記録『深夜特急』(発表は1986~1992年)は、当時のバッグパッカーのバイブル的存在としてあまりにも有名。1979年 『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1985年 『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、2003年菊池寛賞、2006年 『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。
本書は、JR東日本の車内誌「トランヴェール」の連載(現在も継続中)から、41篇を選び一冊としたものである。
沢木耕太郎の作品は、なぜこんなにも心地いいのか。。。私はこれまで、上記の各賞受賞作をはじめ、『流星ひとつ』、『キャパの十字架』、『旅の窓』、『チェーン・スモーキング』、『世界は「使われなかった人生」であふれてる』など多数の作品を読んでいるが、いずれも、作者名を知らされずに読んでも、沢木の作品であることがわかるような気がするのだが、この心地よさはどこから来るのかと考えてみると、おそらく、沢木の感性と表現が真っ直ぐで、妙な飾り気や誇張がなく、それゆえに、読む者の心にストレートに届くからだと思うのだ。
沢木は、あとがきでこう書いている。「思い起こせば、私が初めてひとりだけの「大旅行」をしたのが、十六歳のときの東北一周旅行だった。小さな登山用のザックを背に、夜行列車を宿に、十二日間の旅をしたのだ。このときの経験が、その後の私の旅の仕方の基本的な性格を決定したのではないかと思われる。いや、もしかしたら、それは単に旅の仕方だけでなく、生きていくスタイルにも深く影響するものだったかもしれないと、いまになって思わないでもない。」
沢木が、その感性と生きるスタイルの原点となった旅を辿りつつ、これまでの道のりを振り返るエッセイとなれば、面白くないはずがない。
古希を越えて、眼差しも筆致も一層優しく穏やかになったようにも思うが、それもまた沢木らしいのだ。
(2020年5月了)
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沢木耕太郎の本は、常々読んでみたいと思っていたが、これまでに読んだのは「凍」の一冊のみ。でも本棚には、「深夜特急1」「旅する力」「テロルの決算」「危機の宰相」「檀」「キャパの十字架」が並んでいる。
私には、良い本を見つけた時に、今買っておかないと、生涯この本と再び出合う機会がないのではと思ってしまう強迫観念にいつも襲われ、ついつい本を買ってしまう。
その結果が、膨大な積読状態が発生し、壁の作り付けの本棚だけでは足りなくなって、新しい本棚が必要となってくる悪循環に陥っている。
昨今のように読書量が落ちてくると、処分しようとは思っているのだが・・・
この本は、新聞広告に出ていた日に、本屋さんでたまたま遭遇したので、買った次第です。
これまでの反省もあり、積読ではなく、買ってすぐに読み始めた。
内容は、JR東日本が発行している「トランヴェール」という旅の雑誌に掲載された旅のエッセイの中から41編を纏めたものである。
旅の行き先は「遊佐(山形)」「築館町」「盛岡」「奥多摩」「箱根」「小淵沢」「輪島」「龍飛岬」「蟹田」「三内丸山」等。
旅の途中に出会った人との交流や過去の経緯で訪れた土地での思い出等々が、1つが5ページ程にまとめられており、しかもこの著者らしく端正な文章なので、寝る前に軽く読むのに適している。
能登の輪島では、白米(しろよね)の棚田まで足を延ばした時に、香港からのカップルと出合う。著者は彼らに「中国本土の龍勝の棚田の方が、規模も壮大で、同じ棚田ならそちらの方が良いのではないかと訊ねたら、二人は口々にこう言った。自分たちも龍勝の棚田には行ったことがある。しかし、良く手入れされているこの白米の棚田により心を動かされる。そして、こんなことも言っていた。以前は中国本土にも旅行していたが、最近は日本にしか来ない。日本を旅行していると、心が落ち着くのだ、と。」
・・・等々、出会った人々との心温まる交流が随所に散りばめられている。
肩の凝らない本として、一読をお勧めします。
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沢木さんと出会えて良かったと思うエッセイ。
旅についての費用のかけ方、取材との向き合い、断片の沢木さん像が少しのまとまりになってきました。
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旅のエッセイ。「深夜特急」以来の好きな作家の1人です。今回の旅は、著者若い頃のスリリングな海外旅行とは違って、気ままな国内(東日本中心)旅行。十六歳の時の12日間の東北1周旅行―それが著者の旅の原点であり、半世紀を経てその旅を辿りつつ、これまでの人生を振り返る。著者は「自分は旅運が良い」と言う。旅先で予期しないことが起きたとき、それを楽しむことができるからではないか…。「旅の長者」になるためには、「面白がる精神」が必要という。外出自粛で、しばらく旅に出ていない人も多いのでは? (私もその一人)。旅行の代わりにこのエッセイ集を読んでみるのもいいかも…!
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「深夜特急」等、海外の旅の著作もある沢木耕太郎の、国内の旅のエッセイ集。JR東日本の新幹線の座席にも置いてある雑誌「トランヴェール」に連載されていたものの中から41編が選ばれ1冊の本に。6歳のときの東北一周旅行から最近まで、人生の時間を遡る旅の記であるとともに、作家たちを含め様々な人たちとの触れ合いをたどる旅の記でもある。つばめのように、さわやかに空間と時間を超えて飛ぶ。日常から離れる旅のよさを感じさせてくれる掌編。
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自分も学生時代の旅を確かめ直す気ままな旅に出たくなった。「外出自粛」の今、大いに旅情をかきたてられる41編。“続編”にも期待。
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世界各国を旅してきたイメージの著者。
今回はJR東日本車内誌”トランヴェール”の単行本化ということで国内の東北地方の旅のエピソードあれこれ。
行ってみたくなったところ。
青森の龍飛崎(たっぴざき)、日暮里の”ゆいの森あらかわ”、”盛岡の北上駅の待合室のベンチ”
いつか行ってみたい。
16歳の時、東北一周旅行をしていたのかぁ。
その時から今現在の萌芽はあったのね。
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名作「深夜特急」ほか数々の紀行文を書いている筆者。16歳での東北への一人旅ほか旅にまつわるエピソード。短い文の中の旅情と余韻はさすが。
旅をテーマにしたエッセイ。16歳の一人旅ほか旅先での出来事などとりとめのない記述。その中にどこか余韻が伝わってくる。
JR 東日本のグリーン車などに置かれている雑誌「トランヴェール」に連載中のエッセイ。
この作者の他の作品も読みたくなる力のある作品。
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海外経験のイメージの強い著者だが、日本国内の旅行、とりわけ観光名所という観点でなく、人との縁や成り行きの、肩肘の張らない旅が描かれていて、味わいがあった。
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沢木耕太郎氏の初の国内旅エッセイという
触れ込みです。
深夜特急の印象が強いゆえに、国内モノは
どうなのかなあ、と思う読者が多いからこ
ういう引き文句になったのでしょう。
と言いましても、行った場所を「あそこは
こうだった。ああだった」と単に描写する
だけではありません。
当たり前ですよね。
「なぜそこに行くことになったのか」「そ
こに行ったことが、自分をどう変えたのか」
などに主題が置かれ、「ああやっぱり沢木
耕太郎の文章だなあ」とある意味安心感を
抱きます。
旅情を誘う内容というより、「旅をする時
はもっとその時の自分の内面と向き合うこ
とも大切なのだな」と感情を動かされる一
冊です。