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戯言シリーズすきだからこちらのシリーズも読んでみた。
哀川さんが最強だということはよくわかった。
シースルー君の中身がとりあえずイケメン。
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西尾維新における雑談は、やっぱり面白い。
例えば、長瀞とろみのこの台詞。
「…有名な映画の台本でも、努力は大切だとか、生まれた環境は関係ないとか、そういうメッセージを発するものじゃないですか。…あれって、建前上、あるいはマーケティング上、そう言ったほうがお客さんの受けがいいからそう言っているのかなって思ってましたけれども、最近は、ホンを書いている人は、ひょっとすると本気でそう信じているのかもしれないと、思うようになりました。…才能あるクリエーター達が、才能の大切さをよくわかってないだけなんじゃないかって。」(pp.298-299)
メタ的に考えると、この後言及されるように発言者の長瀞とろみはどエリートなのですが、これを書いている西尾維新こそ、ホンを書いている、才能あるクリエーターなわけです。
才能ある者が二重写しになっていて楽しいですね。
この最強シリーズにおける努力vs才能論や、戯言シリーズだと西東天の運命論のように、哲学っぽい雑談は好きです。
現実では才能があろうがなかろうが、どうせ努力するしかないので、論ずる意味のない話ですが、こういう話題を取り上げられるところに物語の良さがありますね。
といって社会問題を提起するわけでもなく、哀川潤がこの話題を蹴飛ばしてくれるので、気持ちいいです。
戯言遣いのいーちゃんなら、もうちょっと根暗なことを言いそうですが、それはそれで読んでみたかった気もします。
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気づけば、すっかり依頼が来なくなっていた人類最強の請負人・哀川潤(あいかわじゅん)。
強くなり過ぎたゆえに、彼女に仕事を頼むのは卑怯だと、世界中が紳士協定を結んだのだ。
ほぼ無職となったはみだし者は一人、星空を見上げる。
その時、爆音と強烈な光を伴う『物体』が彼女を直撃した!