紙の本
表紙にのんさんの写真というのはバリュー!
2020/05/24 22:28
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
『火花』のずっと前にも本が出てたんだぁ...と思って手に取る。東京の地名は登場しても、おなじみの景色は皆無で、多くは又吉直樹氏の心象風景みたいな感じ。やや鬱陶しげな思いや、ひそかに面白い事件、ほろ苦い結末…みたいなものを淡々と読む。
そして、読了後、東京の深夜のファミレスあたりで、誰かとずーっとこの本に描かれたコトをあれこれ話し続けてみたいなぁという気分になった。
紙の本
物の捉え方か好き
2023/11/12 11:31
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投稿者:atsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
又吉さんのエッセイを読んですごく好きになったのでこちらの本も購入してみました。
物の捉え方が好きだなぁと思います。おもしろかったです。
紙の本
エッセイも
2021/08/17 16:30
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い!私は、ずっと大阪住みで、東京は時に憧れ、時に嫉妬する土地だが、同じ関西から東京に行った人の感じ方は、やはり共感度が高いなと思う。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞を受賞したピースの又吉直樹さんの、東京でのデビュー前後からの暮らしや日々の思いがユニークに綴られています。読んでいるとおもしろさがじんわりと伝わってきて、元気が出てくる気がしました。
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又吉さんだなぁ、と感じました。
読みながら又吉さんの話し方や声が浮かんでくる感じがしました。
綾部さんと二人揃っているところを久しく見ていないので、そうだった、ピースというコンビメイクだったと思い出しました。
東京の色々な場所でこれだけのエピソードを描くという発想がまたおもしろかったです。
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又吉さんの東京での日々。中でもゴミ箱とゴミ箱のあいだの話が好き。文庫版の書き下ろしでは相方への愛が感じられる。
東京に暮らしている人、暮らしていた人は多けれど、みんなの東京の景色はそれこそ人の数だけあるんだろうなぁ。
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訪れた土地には、必ず何かしらの思いが絡まる。住む街はもちろん、それが単に仕事であっても、通り過ぎただけだったとしても、一瞬であっても、その時、たしかに、私はそこにいた。
著者が見る東京と、私が見る東京は、同じ街で、でも視点が違っていて、その違う視点から見た東京はとても面白い街だった。
読後は、前より少し東京が好きになった。疫病が落ち着いたら、自分の視点で東京を見直して歩きたい。
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東京には変な人がそんなにいるのかぁ、それとも東京が人々にそうさせるのか?と、地方都市に住む自分の「東京」像が揺らいだような。どの街にも自分の目に映らなければ知らない顔があって、はたまた同じ景色を見ていても人が抱く印象は違うこともあって、この人から見た東京はこんな風に映るのか。もう少し堂々と往来を闊歩してもよいのでは。余計なお世話なんだろうけど、それくらい自意識過剰が過剰。
ただ、最後の章を読んだとき、それまでに読んだ景色がぶわっと色をもって息を吹き返すような感覚がした。ロマンチックにすら思った。読んでから数週間経ってこの感想を書いているので、多分、70%くらい美化されているけど。
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自意識に苛まれる男の東京での暮らし。ちょっと狙ったでしょ、そして恥ずかしいでしょと思う文章もありつつ、人との温かな交流に涙がこみ上げる文章も多々あり。恥の数だけ、誇れるものもあるのだと思いました。
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又吉らしい。
色々な話があるが
特に「三十七 幡ヶ谷のサッカーグラウンド」と「
七十六 池尻大橋の小さな部屋」がよかった。
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又吉直樹さんが2013年に発表した東京エッセイの文庫版、文庫化に伴いラストに一本(2020年の今を語った)エッセイが追加されている、表紙はのん(能年玲奈)さん。パート1~4まであり、1は下積み期、2からは綾部祐二さんとのお笑いコンビ・ピース結成後が中心のエッセイとなっている。エッセイは100本+αを収録されており、99本目のエッセイ「昔のノート」に言いたいことすべてが集約されている気がする。
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読む本に偏りがあるので、本を読んでいて「この人の文章は美しくて好きだな」と思ったことは殆ど無いのだけれど、又吉先生の文章はとても好きだ。
火花を読み始めた時、友人に「火花は純文学だから綺麗だよ」と言われた。
推理小説しか読まなかった当時の私には、火花を読んでもその友人の言葉の意味がよくわからなかった。
久し振りに又吉先生の文章に触れてみて思う。
綺麗だ。
そして面白い。
馴染みのない東京の地名。
読み方が合っているのかわからない地名、全く読めない地名は検索しながら、見たことのない東京の町を想像しながら読んでみたり、行ったことのある場所は、自分の思い出も添えて読んでいた。
太宰治も読んでみたいと思った。
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ピースで抑制された感覚を全て出し切れた
これを書けたからピースを継続出来た
どちらが無くても僕の東京は成り立たない
ピースで負傷した夢…
夢追う東京
又吉先生が出逢えた朝と夜
優しい100の景色を眺める事が出来た
101景目
A少年が指差す屋上からの夕焼けを
並び観る又吉先生はどんな気持ちで
眺めるのだろう…
心の芯は熱くて強いけれど
決して表には出さない
ネガティブに捉えられる事すら
心の薪木にしている様に思えてくる
又吉先生の心に熱をもたらす景色を探して
これからも一緒に散歩してみたい
散歩の速度は瞳に映る景色と
のんびり会話出来る速さに思えた
「池尻大橋の小さな部屋で過ごした日々」
優しくて切ない東京のハイライト
もう一度読み直してみたくなった
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Ⅰ~Ⅲまで読み進めての、最後書き下ろしのIV。
時間がある今のタイミングでじっくり時間をかけて読めてよかった。
エッセイと幻想と入り混じる感じが、北大路公子さんの『枕もとに靴』を思い出した。
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読み終わった。
というか、読み終えてしまった。
自分に重ねるように、大切に読み進めていたが、
遂にだ。
泣けて、笑えて、少し寂しくて、でもたくましくて。
青春と言うには老け込んだとあるが、
読み進めながら、私はたしかに青春していた。
もう一度、読み返す。
読み終えて間もなく、すぐに。
こんな本は初めてだ。