やられたって感じ
2021/05/30 14:56
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
久し振りに、最後の最後に「そうだったのか!」という作品に出会った。
3人の視点人物の関係性に、素直に「やられた!」と思った。所謂アハ体験ってやつ。
序盤、重いテーマと雰囲気の中で進む物語に、最初のうちは読みづらさを感じていたが、中盤以降はスラスラと読み進むことができた。
特に、地球的規模の災害の描写は凄まじく、火山国の日本人にとっては他人ごとではない感覚に襲われるのではないか。その災害を乗り越えて復興を繰り返す人間の強さも読み取ってもえらえればと思う。
しかし、何故アメリカ人はこんな凄絶な話が好きなのだろう?
ヒューゴー賞を3年連続で受賞だなんて、マゾしかいないのか?
まあ、日本人も、小松左京や上田早夕里なんかが大好きだもんな。人間の中にはどこかに、災害を待ち望む気持ちがあるのかもしれない。
主役の女性三人が出揃うまで読んでほしい
2020/11/25 10:48
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
特殊な言い回しや二人称小説だったりする箇所もあって、SF(や翻訳もの)に慣れていない自分は戸惑う部分も多かったけど、文章はかなり読みやすくて、なれると一気に読み進めた程に面白かった。後でいくつかの書評を見たら、その冒頭部分は流し読みしたのでOKって言ってるものが多くてちょっと笑った(最後まで読み進めていくと再読することになるのでw)。
3人の女性の話が徐々に繋がっていく過程は、ミステリぽい爽快感がある。一言で例えるなら、残酷で救いのない「ぼくの地球をまもって」かなぁ…(どうだろう)。
冒頭の献辞が今の時代の表れだろうし、この作品を表しているとも思う。
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投稿者:ダタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶賛されるに相応しい作品。
まだ読んでいない人が羨ましいです。
迷わず三巻揃えて
この世界に飛び込みましょう。
地球規模の壮大な物語であると同時に、
親子、夫婦、恋人、師弟、人種など
様々な人間関係における
怒りと赦しの物語でもあります。
作者が黒人女性ということも、
物語の厚み、切実さに
大きく関係していると思いました。
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〈第五の季節〉…文明が滅びるレベルの天変地異が数百年ごとに繰り返される世界は過酷。過去の季節に名前が付いているけれど、その名前の天変地異が起こったのかな…悲惨。。
オロジェン。ロギア系みたいなやつか?と思っていたけれど、様々な天変地異そのものというより、地殻変動とかの地球の活動を増幅するみたいな感じかな。
3つのお話が同時進行かと思いきや、どうも違うっぽい…少なくともエッスンとサイアナイトは同時ではない、と思っていたら。エッスンパート以外は回想シーン、しかもダマヤとサイアナイトとエッスンは同一人物とは。それ以上にビノフとトンキー。やられました。
文章が第三者視点だな、と思っていたのにもちゃんと理由がありました。ホアは何なのだろう。
オベリスクや石喰いも謎だし、ナッスンも行方知れずのまま。続きが気になります。
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女性作家によるエキゾチック系(解説では「文化人類学的SFファンタジー」)のワン・オブ・ゼム、だけど、確かに抜きんでて出来は良い。
ラストの台詞は、ここでそれを言っちゃうんだ、と、逆に意表を突かれた。
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エッスンの話、サイアナイトの話、ダマヤの話、三人の話かと思いつつ読む。あれ?世界の様相が違うかも、雰囲気に齟齬があるかも。三人が二人になり、一人になる。ああ、そういうこと。周りにいる人たちの性格も雲をつかむような感じ。こんなひとなのか?あんな人なのか?茫洋とした世界はいつか安定して感じられる世界に確定できるのか、それとも……
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すごいすごいすごい!!
三パターンの視点がひとつに集約していく感じとか興奮してしまった。
続きがはやく読みたい!!
来年までいきる目的ができました~☺️
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はるか未来の地球。不動[スティルネス]と呼ばれる巨大大陸は、数百年ごとにやってくる天変地異〈第五の季節〉と地震の脅威に晒されていた。人びとは〈用役カースト〉という世襲制の役割分担を作って〈季節〉に備えていたが、〈オロジェン〉、あるいは差別的に〈ロガ〉と呼ばれる者たちだけはカーストからもはじき出されている。オロジェンは地震を操る能力を持ち、それゆえに忌み嫌われ、権力者に管理・制御されるべきと考えられている人びとだ。オロジェンでありながら身分を偽り、二人の子どもを奪われた女性エッスンと、〈守護者〉に引き渡されオロジェン育成学校に入学したダマヤ、オロジェン最高峰の能力者アラバスターとバディを組むことになった〈帝国オロジェン〉のサイアナイト。三人の物語はやがて一つに重なり、スティルネスの、そして未来の地球が隠した巨大な謎に直面する。〈破壊された地球〉三部作の第1作。
いま我々がいきる世界が「神話時代」と呼ばれ、石伝承という旧約聖書じみた聖典によってしか窺い知れない過去になっている世界の話、というだけでワクワクしてくる未来の話。スティルネスはちょうど南北の中心を赤道が走る大きな大陸で、北米とアフリカがくっついたような感じ。かつてはサンゼ人という種族が統一支配していたらしいのだが、いまはそこまで影響力はない。だがサンゼが築いた都市ユメネスはいまだに尊敬を集め、人びとは容姿にサンゼ人の特徴がどれかほど表れているかを美醜の基準にする。こういう未来の文化人類学的なディテールが楽しい。
本作を語るキーワードは、地震を操る能力〈オロジェニー〉、そしてフェミニズムと鉱物幻想の三つあると思う。
まずはオロジェニーについて。地震を操る能力とまとめてしまうのは実は正確ではなく、大地に張り巡らされた地脈を自身の体内のできごとのように感じ、地上にある熱エネルギーを使ってその結節点に作用できる能力である。自然状態のオロジェンは感情と力が直で結びついていて、ほかの人間にとっては脅威となる危険な存在。つまり、自分の力に気づいていない子どものオロジェンが一番危ない。
だが、フルクラムにある訓練学校を出て帝国オロジェンになると力をコントロールできるようになり、オロジェニーを持たない人びとに対して「役に立つ」ことをアピールするため、常に冷静沈着であれと教えられる。オロジェンは地震を防ぐこともできるが地震の元凶ともなりうるがゆえに被差別民であり、帝国オロジェンは一目でそれとわかる全身真っ黒の制服の着用を義務付けられている。十指輪という最高ランクに達するまで住居は一人部屋すら与えられないし、優秀であればあるだけ種馬として子を成すことを強制される。そして訓練で制御不能と判断されたオロジェンは、力だけを搾取できるよう思考を奪われ、肉体も縛り付けられ、地震を抑止するシステムに奉仕するだけの機械となる。帝国オロジェンとして権力に仕えるサイアナイトとアラバスターは、こうした非人間的なシステムのなかでもがいている。
私は特にアラバスターが好きで、まさかこんな「自身の力が強すぎるがゆえにメンタルがバッキバキにひび割れた加害者意識過剰な中年男性」というドツボを突く男がさ��…後半あんなことになると思わんよね……。ありがとう、N.K.ジェミシン。エロティックなシーンの描き方も繊細で、優秀な子を残すというミッションを強いられたサイアナイトとアラバスターの行為はどこまでも味気なく暴力的ですらあるのに(当然第三者からセックスを強要される状況自体が暴力なので)、イノンとの出会いを通じてサイアンとバスターの関係も思いやりを伝え合う良好なものに変わっていく。イノンの終身名誉ヤリチンぶりが頼もしい。
性的なことがらの書き方はフェミニズム的だが、男女間の対立を煽るような表現がなかったのも良い。エッスンの暮らす一見閉鎖的なティリモの村にもラスクやレルナのように彼女の気持ちに寄り添ってくれる男性がいるし、アラバスターが見せる切ないほどの脆さは「本当は強い女」と「本当は弱い男」の対比などではなく、オロジェンに共通する苦しみとして描かれている。アラバスターが男性であるイノンに恋をする描写のシンプルさや、性転換する薬を飲んでいるトンキーへのサラッとした共感も感じが良かった。エッスンたちは苦しんでいるが、それはオロジェンや用役カーストを課されたほかの人びとと同じ苦しみなのだ。そしてこのように異なるカーストや差別に苦しむ人びとに思いを寄せ、自由と解放をめざすことがフェミニズムの本質だろうと思う。
三つめの鉱物幻想は、オロジェニーも勿論そのひとつだが、ほかにもオロジェンのエネルギー源になるらしいクリスタル型の巨大な浮遊物〈オベリスク〉や、人の姿をとりながら石の肌を持つ謎の種族〈石喰い〉などが登場する。極めつけは終盤にエッスンが迎え入れられる水晶でできた廃墟の町カストリマ。古代遺物と鉱物精神の組み合わせは『天空の城ラピュタ』のよう(こっちは地下だけど)。訓練を終えた帝国オロジェンは自ら鉱石の名を名乗り、輝石の嵌め込まれた指輪の数で能力値を表すという設定もベタなようだけどやっぱりかっこいい。
物語はダマヤ、サイアナイト、エッスンと名前を変えて生きてきた女性の一代記だったとわかり、序盤からほのめかされていたある天体の“不在”がこの世界の謎を解く鍵であることが明かされて第1作めは終わり。この世界の権力構造は?〈守護者〉の能力とは?などなど、まだまだ全貌は掴めないのだが、このスティルネスという世界のかけらを眺めているだけでも飽きない。『ザ・ロード』のような天災サバイバルに、市川春子が描かないタイプの鉱物精神と異能力者バトルが組み合わされた豊穣のエンターテイメント。続きを早く読みたい!!!
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ヒューゴー賞受賞のSF長編。出だしはとにかく読みづらい、というか、とっつきにくすぎる。が、1/3くらい読むと、俄然面白くなってきて、半分過ぎると止まらなくなる。その世界はダークで突拍子もないくイカれていて、あらすじや世界観についてちょこっとでも語ることは不可能レベル。とりあえず最初だけ我慢して読んで損なし。
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出会ったかもしれない。
N・K・ジェミシン、覚えよう。
近所のセレクションセンスがいい本屋さんで発見。
「前人未到の三年連続ヒューゴー賞受賞」が気になり手に取った。
「では、世界の終わりの話からはじめようか。」
というダサいコピーは無視して(が、しかしこれは物語の一行目だ)ヒューゴー賞のセンスを信じ(今のところ割と信頼できる)。
こういう本との出会いはネットショップではできない。
なかなかの長編だけれど、一気に読んだ。
所要時間1.2日くらいかな。
こんな没入は久しぶり。
世界観がしっかりしており、エンターテイメント性もあり、最後に読者を驚かせるポイントもあり、つまりそのための構成の計算も丁寧にされており、加えて各登場人物のキャラクターもしっかり立っており素晴らしい。
そういう意味では私は主人公の一人、サイアナイトがあまり好きじゃない。
余計なことをするタイプ。
まあキャラクターだ。
描かれる世界に関しては、巻末に用語集や歴史上の「季節」への説明があるなど、かなり綿密にデザインされている模様。
なので(第一部を読む限りに置いては、)物語上の破綻はない。
ジェミシンは細かい説明はしないタイプの人なのだろうか。
説明くさい文章はないが、時に理解するために頭を、というか推理(推測の方が正しいかも)が必要とされるシーンがちらほら。
結局それは何が起こったのか?
が明記されず、次のセクションでは過去のこととして語られる。
会話から大体想像するが、確信は持てない。
この辺りは、まあいいや。と思わないと次に進めない。
ほほー、と唸ったのが伏線の回収。
三人の女性がパラレルに描かれるが、その三つの世界が実は一本の線の異なる時代だ、ということが次第に判明していく。
そこも、まあまあ「なるほど」と思わせる仕組みなんだけど、最も感心したのは、三人の女性のうちの一人のパートで用いられている二人称。
他の二人は普通の三人称(名前)で語られるのに、一人、三人の中でも恐らく最も主人公格と思われる人のパートでは「あんた」という二人称が使われる。
これがちょっとぎこちない感じがしてずっと気になっていたんだけど、ちゃんと理由があることが最後に判明する。
これは想定外で「お見事」と言わざるを得ない。
そうか、そうきたか。
★5じゃないのは、完結していないから、が大きいかな。
結局オベリスクがなんなのかわからないし、ストーリーも終わっていない。
三部作って言うか、一作品の上・中・下の方が正しいのでは…?
まるでBTTF2の終わりみたい。
一作品ならちゃんと完結しようよ。
しかも。
残りの二作まだ発売していないらしい。
2021年秋って、一年後な気がするんですけど気のせいですかね(今は2020年9月)。
悶絶。
今私たちが住んでいる世界とは異なる世界なので(でも地球らしいけど)、言葉も少し違う。
「神」的な意味で「地球」という言葉が使われるし、恐らくけなし言葉、「くそっ(英語ではShitとか、OMG���含むかも)」のような感じで「錆び」という言葉が使われる。
読んでいけば意味はわかるんだけど、なんかもうちょっといい訳なかったかな?
訳のぎこちなさを感じるというか、ナチュラルな感じがしないというか。
でもこれらの用語にニュアンスを乗せるのが難しいのは想像に難くない。
舞台は地球。
パラレルワールドなのか、古代の話なのか、未来の話なのか。
最後に「月」の言及があるから、未来かな。
一旦文明が滅びないとこういう世界にはならないだろうな。
私たちが住んでいるこの世界に第5の季節が訪れ、私たちの文明が消えたのか?
《破壊された地球》3部作だからそういうことか。
いろいろ謎も残るが、全ては残り二作目、三作目ってことか…。
ちょっと消化不良。
でも久々にこれぞと思える世界観を持った小説と出会った。
嬉しい。
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三部作の一作目。
娘を連れて行かれた母親、異能により激しい差別受けた少女、造山能力を駆使し任務に挑む女性、の3つの視点で物語が進む。
いずれの旅も見え方が変わる瞬間があり、導かれ繋がった出来事に驚く。
まだ残る謎が多く、次作が待ち遠しい。
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世界観に没入するまで少し時間がかかるが、後半に行くにつれて物語がダイナミックになり読みが止まらない。
架空の世界ではあるが、身分社会や自然災害といったテーマは卑近な話題として捉えてることできる。あとがきにあるが著者がフェミニストといういうのを知ると、作品の見方が重奏される。
ファンタジーな描写を妄想すると、その壮大な風景が脳裏で荒れ狂う。多分に開かれていくストーリーを今後どのように展開、収束させていくのか。第二部、第三部とわくわく読んでいこう。
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これは読みごたえがありましたよ・・・。
三部作の第一部でありながら、細かい文字でびっしりの600ページ越え。
僕的には、若干でも文字の大きいハヤカワSF文庫で出版してほしかったかったのですが、そうも贅沢はいっていられません。
はい。
創元SF文庫さま、日本語版を出版していただきましてありがとうございました。
僕が愛用している個別にあつらえたリーディンググラスを駆使して読破しました。
あ、すみません。カッコつけました。ただの老眼鏡です(笑)。
馬鹿なことを言ってないで、レビューですね。
いや、面白かったです。
3部作の全作品がヒューゴー賞を受賞しているという本作品。しかも3年連続という快挙。
これは読むしかないでしょう。
ジャンル的にはSFなんだけど、細かくカテゴライズするならば
終末系ファンタジーSF
とでもなるのでしょうか。
本作の舞台は未来の地球。
人間の開発により荒廃した地球が人類に反旗を翻し、数十年数百年ごとに超絶な環境変化を起こし、人間の文明をその都度全滅させるという世界が舞台です。
この世界観は嫌いじゃないですね。
並大抵の想像力でこの小説を読み進めていくのは難しいです。
まあ、中世の世界に映画『マッドマックス』とコーマック・マッカシーの『ザ・ロード』の世界観をぶち込んで、そこに人類を救うであろう特殊能力をもった人間をひとつかみ放り込んだような感じといえば分かりやすいでしょうか。←全然わからないよねwww
まあ、まだ第一部ですのではっきり言って謎だらけです。
でも、3つの視点から本作は進んでいき、それがやがて統合されている手法はお見事としか言えません。
本作の著者は、女性なので女性視点で描かれた描写が多いです。非常にフェミニンな感じで男女の愛憎も描かれます。
このあたりの好みは人それぞれでしょうか。
600ページ越えでまだ物語は始まったばかり、人類は地球上で生き残ることができるのか。
手に汗握ります。
続巻はいつ発売なのだろう?
待ち遠しいですね。
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『三体』が読みたいけどまだ読めないので代わりにこっちを読んだ。面白かった。
だらだらと思い付くままの覚え書きのような感想。
最初は星3くらいで、世界観の飲みこみがうまくいかず、ノレず、だらだら読んでいた。しかし、サイアナイトの話で、能力のあるオロジェンは強制的に子作りをしなければいけないとか、ノード保守要員はロボトミー手術のようなものを受けて廃人のまま生かされ管理されるという事実が明らかになってきて、この世界の闇が見えてきたあたりで面白く感じられるようになった。さらに、そのノード保守要員は、アラバスターの息子というのも匂わされて面白かった。人権どこいったという世界。ほんとディストピア。
ノード保守要員が虐待を受けていた事実もまた良かった。悲しい出来事の列挙で麻痺する。
3視点構成は、おそらく同一人物だろうなあ、でもまだ時系列ちょっとわかんないなあと思っていたので、同一人物だと判明した時はきちんと繋がって面白かった。
エッスンの時の、語り手はホアだというのも最後にわかって良かった。
ホアはおそらく地中から産まれた存在で、石喰い人なんだろうけど、まだいまいち目的がわからない。
アラバスターに付いていた石喰い人のアンチモンが、石化したアラバスターの腕を食べているらしいことから、石喰い人は能力が高いオロジェンを食べる存在ってことだろうか?
イッカにも石喰い人が付いてた。
また、アラバスターは、能力が高くなるにつれ地球と同化する感覚が強くなったとも言っているので、オロジェンは石化し、それを石喰い人が食べる?
冒頭の男はアラバスターかなと思った。アラバスターが季節を起こしたので、その時のアンチモンの会話かなあ。
守護者は、フルクラムでオロジェン同士で出来た子供だが、オロジェニーの力が無いスティルがなるらしい。
クラックはノード保守要員になったんだろうな…。
クラックは、自分の延命のために優秀なダマヤを陥れた。ジャスパーは母親からの手紙が欲しかったので、酒と身体を指導者?に売った。ジャスパーの代わりにクラックがコム無しの掃除係と間を取り持って、酒をもらう代わりにダマヤの靴を渡した。ということかな。
幕間で月が無いことが仄めかされていた。月が無いので満ち潮引き潮は無いんだろうな。なぜ無い、というか、無くなったのか?
地球が怒った出来事のせいかな。
なんとなく、石化するアラバスターをみて、人類は鉱石と交わり、能力が高まれば石となっていくのかなあと想像した。月を作り出そうとしているのかもしれない。
能力の高いオロジェンはオベリスクと同期できる?
アラバスターはオベリスクを使って、季節を起こしたと思われる。
オベリスクの中には石喰いがいる。オロジェンの能力を増幅させるっぽい。
フルクラムでオベリスクが作られる。オベリスクはオベリスクを操れるオロジェンに近寄る。磁石みたいだな。オベリスクの中の石喰いは死んでるとあったが、石喰いは死ぬのか?冒頭の女性の石喰いは長く生きていたみたいだけど。
オベリスクを使うと釘が出るっぽい。シャファは死んだのだろうか?
シャファは最初はいいやつかと思ったら指を折って、でも慰めてくれて、しかし、ダマヤに試験を受けさせるところで、ダマヤはこれ正しくないと自覚し、ミオヴでは反抗する。守護者がずっと微笑んでいるのが不気味すぎる。
トンキーが実は男だというのは驚いたし、ビノフだったのにも驚いた。性別を変えられる技術があるのがすごい。
季節があって、人々が飢えをしのぐ時に人肉もあったとありちょっと興奮しつつも、最初のエッスンの旅の時にその話あったなあと思い出した。
いろいろ事実整理しないとわからなくなるし、絶対続編読む時には忘れてる。
アラバスターが同性愛者者なのが興味深いし、きっとエソナイトともそんな仲だったかもしれない。片思いかな。
サンゼ帝国の創始者の将軍が女性という記述も面白かった。すごいな。
最初、オベリスクは古代人が残したコロニーかと思っていたが、そこまで大きくないっぽい。
地上が安全じゃないから、空に逃げたのかなあって考えた。
ティーメイのあれは地球の代弁なんだろうか。
ホアの「あんた(エッスン)がいっぱいいる」発言も気になる。単純にオロジェンが多いってことでいいのか?
ナッスンを探していたのにわからなくなったらしいし。なんでだ。
受賞理由というか、ウケる要員としては、ディストピア社会としてのカースト。特に同性間の親子間でカーストが引き継がれるのが地獄だし、カーストに繁殖者がいるのが地獄。残り1つはなんだろう。
指導者、守護者、繁殖者、強力、耐性者、革新者。
宗教というか、神的なものが見当たらなかった。地球がそれに類するっぽいけど、宗教関係者みたいなのがいない。フルクラムや地科学者がそれに相当するのか?天体学が似非科学となってるのが面白い。
錆びを侮蔑的な意味合いとして使ってるのがなかなか慣れなかったな。自分の中ではクソって翻訳してた。
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これはっ。久々に異世界に完全に連れ去ってくれる本だぞ。読み始めたばかりでもわかる。まさにそう、どっか行きたかったんだあ。わーい