紙の本
ホラー作家、三津田信三氏の「怖すぎる!」作品です!
2020/07/18 09:38
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ホラー作家の棲む家』、『水魑の如き沈むもの』、『十三の呪』、『のぞきめ』、『黒面の狐』などのホラー作品を次々に発表されている三津田信三氏の作品です。同書は、「幽霊屋敷って一軒だけで充分に怖いですよね。それが複数ある場合は、どうなんでしょう」という、知り合いの編集者・三間坂が作家・三津田の元に持ち込んだ話から始まるストーリーです。実は、いわくある物件を継ぎ接ぎした最凶の忌み家、そしてそこに棲んだ者達の記録が綴られています。誰が、何の目的でこの「烏合邸」を作ったのでしょうか?多くの読者から「怖すぎる!」と大好評の作品です!
紙の本
怖い本が読みたい人にオススメ
2020/07/27 11:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙が不気味だし単行本で読んだし、どうしようかなって思ってたらたまたまサイン本を見つけたので…w 次で最終巻になるっぽいので楽しみ。夜中に怖い本を読みたい人におすすめ。
黒い部屋の実像が白い部屋で明らかになっていく過程とか、白い部屋の住人が不気味なものに脅かされていく様子や、彼の過去を推理する幕間は面白かったのだけれど、その後は…うーーん。前作みたいに「実はこうでした」という結論やカタルシスもないしなあ。一応「実はこうでは」という推論もあるんだけれど、あらすじ等で強調されている「組み合わせた結果」に関しては特に進展ないし。もしかして続く…?(次巻で完結でした)
あと作者が怪異に遭った場所って、過去作でも怪異に合った場所のような…?w 恐怖度はこちらが高いけれど、前作の方が面白かったかなあ。
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どこまでが本当で、どこからが創作か、わからない所が面白かったですね。
読んだ人がどう受け取るのか、というところでしょう。
しかし、読み終えて、台所へ行ったらテーブルの上に位牌が並んでたのには、ゾッ! としてしまった。お盆でお墓に立てる塔婆をお願いする葉書を書いて欲しい父が、勝手にやったことだったんですが、もう
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殺人や火事など陰惨な曰くを持つ家屋や部屋を、そのまま継ぎ接ぎして建てた狂気の忌み家“烏合邸”。その全容を知るべく、烏合邸に棲んだ者たちの異様な記録を読み進めるにつれ、読んだ人々をも怪異が訪う。
『どこの家にも怖いものはいる』('19.8読了)の続編にあたるメタフィクション「頭三会シリーズ」(勝手に名付けた)第2弾。事故物件をそのまま移築し継ぎ接ぎして一つの屋敷を建て、入居者らに記録をさせるというアイデア自体が狂ってるというか壊れてる。幼い男児を抱えたシングルマザー、作家志望の青年、家屋の一つの探索を行った女子大生、邸内で起きる超常現象の記録を依頼された学者。彼らの残した記録を読み進めるに従い、この歪で面妖な忌み家が徐々に姿を現していく。一方でその記録を読んだ人々の周囲にも次々に不可解な出来事や不審なものが。
正直なところ読んでいて何度も「部屋の見取り図が欲しい」と思ってしまったんだが、それをやることは盛大なネタバレになってしまうし、そもそもこんなイカれた物件自体図面化することは不可能なんだろう。何ともモヤっとしたラストは少々物足りなくもあるが、全貌が掴み切れない邸と同様に薄気味悪い余韻が残るのがいいのか。巨大な生物が蹲るが如き烏合邸の画を見てみたい気もする。
それぞれの記録、それに幕間で書かれた怪異のエピソードも三津田作品ではおなじみの味わいで、やっぱり怖い。自室に独りでいる時に読まなくて正解だったかも。
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ヤバい…ヤバい…話が進むごとに恐怖が強くなっていくのだが、ページをめくる手が止まらない。
何らかの事件が起きた家の各部位を寄せ集めてできた「烏合邸」。そこでの背筋がゾクゾクする奇妙で恐ろしい体験の数々。のっけから『黒い部屋』で先制パンチ。だんだんおかしくなっていく母ちゃんの日記にトリハダ。息子どこ行っちゃった?次章で明かされた『黒い部屋』の状態を普通に受け入れていた母親の感覚に絶句。
『赤い医院』の得体の知れない何かに包囲されていく臨場感に心臓バクバク。
このスッキリしない終わりはまだまだ続く怪異を予感させる。
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ハードカバー版からの再読です。
詳細をほとんど覚えていなかったのでまた改めて楽しめました。烏合邸のエピソードの怖さもさることながら、幕間で描かれるエピソードがそれ以上に恐ろしく、怪異がすぐそこまで迫ってきているかのような臨場感がありました。
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曰くのある家や部屋を一軒に纏めて建て直しそこで暮らすとどうなるか。あり得ない家に棲んだ者たちの運命は?〈解説〉松原タニシ
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読みやすくさらさらと進んでしまうけどスリリング!解説込みで面白い!
黒のパートが一番不気味で想像力をかきたてられるので好きかな。
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「家シリーズ」と銘打たれた作品群の第2作品目。曰く付きの家を継ぎ接ぎしながら1軒の『家』に作り上げたという、なんとも言えない建造物の話から始まる怪異譚。
「烏合邸」と名付けられたその建造物が実在していたのか、していなかったのか…。
読んでいくうちになんとも言えない不気味さが這い上がってくる。
疑問や謎は次々と浮かび上がってくるが、それに対しての明確な答えは与えられていない。もしかしたら「烏合邸」は今もまだどこかに存在していて、怪異は続いているのかも知れない。そんな気にさせられる。
夜中に読むのは……オススメしない。
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現実世界と怪異が交わってしまう三津田信三の「怖い家」シリーズ。「本当の筈はないけれど、でももしかしたら」と思わせるのが本当にうまい。黒い家の真相が分かったときは鳥肌が立った。
ただ空間認識能力がないので、文章で家の間取りを説明されるとこんがらがってしまうのが難点…
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本当なのか創作なのか分からないような書き方が怖さを増していて良い。難しい漢字を使うのは怖さを助長するのかな?
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オチが少し期待はずれだったかな。前作に比べると、うーん……
ただ、幕間(二)を読んでいた時、震えた。
この本を積読している間同じようにインターホンが鳴らされたのにモニターに誰も映っていなかった経験があったからだ。諸事情あり自宅に置いてある本は読めない状態で届いてしまったため、現在は自宅から離れた場所でこちらで買った2冊目を読んでいる。
今思えばインターホンの真横のキッチンにこの作品を置いていた。
あの本が今でも自宅にいると思うと……
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ある資産家が曰くのある家を一軒に纏めて建て直しそこで暮らすとどうなるかという実験を行った。
それらにまつわる手記や録音テープを見つけて調査をする主人公たちにも怪現象が起こり…。
冒頭に「この本を読むと何かが起こるかもしれません」的な文言が書いてある系ホラー。
「すべてを細かく書かずに、謎のまま放置している部分がある。このような、良い具合に放りっぱなしの感じが、恐怖を高めるためには必要だと考えている」とのことだが、全体的に怖さを感じなかったので残念。
4つの記録と主人公パートなので個々のエピソードのインパクトが弱かった気がする。
別々の曰くつき物件なので怪異が別物になるのはわかるが、一見の家に建て直されたことによってそれぞれの記録にもう少し関連性が発生して解決パートに入るほうが個人的には好み。
怪異の解決なし、推論のみ。オチが唐突なのでちょっと弱い。
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ヤバい物件を集めて、一つの大きなヤバい家を作ってしまうという、なんともヤバいお話。 それぞれの家での怪異とさしせまってくる障りにぞくぞくしました。 このシリーズ読んだあと、些細な物音が気になってやなんだよなぁ。笑 3作目も続けて読みます。
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三津田信三の最高傑作は個人的に百蛇堂・蛇棺葬だと思っていて、
この2つを超える作品を読むために
ポツポツと追い続けている。
今作は曰く付きの家を1箇所に集め、
建て直した館があるとの話から
その家の記録を調査し始める所から話が始まる。
今回も先程あげた2つの作品を超えることはありませんでした。
この作者の書く雰囲気が物凄く好きで
何故か手に取ってしまうのよなぁ。