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紙の本
手紙にはこんなに力があったのだ
2020/11/13 07:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほぼ90年前の若い恋人たちが、しかもこの時二人はまだ会ったこともないのだが、交換し合った手紙が基になって出来上がった物語。
青年は福島で作曲家を目ざしていた古関勇治、のちの裕而。相手の女性は豊橋に住み声楽家を目ざしていた内山金子。
「IT技術の進歩と普及によって、手書きの手紙などは、アナログでともすれば時代遅れと見なされる今」と、この本の著者である 古関正裕氏、古関裕而と金子夫妻の長男でもある、は書いているように、現代の人からすればこの二人のような手紙でのやりとりが恋に変り、最後には結婚にまで至ることに、驚くのではないだろうか。
それ以上に感動的なのは、女学校を出たばかりの金子が海外のコンクールで入賞した福島の青年のことを新聞記事で知り、手紙を書いたことではないか。
隣町ならまだしも、金子は青年の住む町が福島のどのあたりにあるかも知らず、ましてや読んでもらえるあてもないまま、手紙を送る。
その時、彼女にどんな啓示があったのだろう。
まさに奇跡のような彼女の行動ではないか。
しかも、手紙をやりとりする間に二人の気持ちは恋へと変わっていく。
手紙の内容がどんどん熱く燃え上がっていく。それもまた現代の感覚では不思議な感じさえする。
当時の手紙には現代のメールやSNS以上に書き手の感情が入ったのかもしれない。
二人の手紙は膨大な数だったそうだが、ある時夫婦喧嘩で怒った金子が多くを捨てたそうで、この作品は残された手紙で出来ている。
もし、全部残されていれば、どんなに素敵な書簡集になったことだろう。
紙の本
熱いラブレター
2020/05/23 12:45
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投稿者:きんたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際の手紙をモチーフにした、古関さんの息子さんによるフィクション。手紙は写真でもちょこっと掲載されていますが、すごいびっくりするぐらい熱い内容でした。昭和一桁時代の20歳前後の若者の高まるキモチを感じ取ることができます。
また、プロローグから、自分の親から直接当時の振り返りを知ることの難しさを感じました。本書から作品やその他古関さんご夫婦をご存知な方々から知ることができた、著者の努力も垣間見たような気がします。
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