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心霊探偵八雲シリーズ完結!
2020/07/30 19:34
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投稿者:ひーたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
心霊探偵八雲シリーズ最終巻。
集大成だけあって、もの凄く長いお話なんですが、そこは八雲シリーズ。ドキドキしながら、あっという間に読めます。
宿敵七瀬美雪と決着をつけるため、単独行動をする八雲。八雲のために、奮闘する仲間たち。意識の戻らない晴香。
結末は、読んでからお楽しみです。
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八雲も完結してしまった。
八雲が、あまりにも全てを自分で背負ってしまうのが心配で心配で。
晴香はあんなことになってしまうし。
どうしよう。どうしたら八雲は戻ってきてくれるのか、と。
みんなが八雲を追う中で美雪の過去も明らかになって、それは確かにあまりにも悲しいものではあったのだけど、だからってあそこまで歪んでしまった彼女に同情する気にはなれなかった。
石井刑事が最後までへたれで転んでいるのに、なんとなく救われた気がした。へたれとは言っても、芯までダメダメではなかったし。
晴香の気持ちが痛いほど伝わって切なかった。
それだけに、あのラストで本当によかった。
物語は完結でも、彼らが消えてしまったわけではない。
みんながそれぞれに道を進んでいてくれると信じられる。
これまで、ありがとう。
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ついに完結…
中学生の時から読み始めて社会人4年目になってしまいました。こんなに長くシリーズを読み続けた本は他にありません。でも終わってしまうことに不思議と寂しさはないです。八雲と周りの人たちがお互いを支え・支えられて、それぞれ成長していく姿と絆が深まっていく過程を見られてよかった。ハッピーエンドで本当によかった。満足度高いです。
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最高の完結でした。15年間シリーズ全て読みました。晴香が事件に巻き込まれ命の危機にさらされた時、冷静な八雲が感情的になり復讐に突き進みます。八雲を止めようとする後藤をはじめ奮闘する周囲、七瀬美雪の過去も分かります。15年読んでいて本当に良かっです。
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最後の最後まで本当に気が抜けなかった。
前巻ラストで晴香がああなって、作中でもずっと予断を許さない状態だったから。
そもそも晴香の危機に八雲が冷静でいられる訳もなく、晴香の父に言われたこともあって単独行動に走ってしまう。
今までも何度か八雲が闇落ちしそうになった場面があった。
ただその度に後藤たちが、何より晴香が光のある方へ引っ張り上げてくれた。
その晴香が不在、しかも命の危機。
今まさに闇落ちしようとしている彼を、一体誰が止められるというのか。
しかも相手はあの七瀬美雪。
八雲の父の脅威が下がったこともあり、まさかのラスボスが彼女に。
これまで彼女が10歳で家族を殺し、それから再び犯罪を起こすまでの空白の期間、何処で何をしていたのかは不明だったが、今回それが明らかに。
単独行動の八雲、後藤たちそれぞれが違ったアプローチから彼女の過去に近付き、ついに同じ場所へ辿り着く。
八雲がいなくても、八雲と同じ場所へたどり着けたのも、後藤たちもまた作中で成長していたその証だろう。
その合間に晴香との思い出を通してこれまでの話を振り返る場面が多々あり、その度に感極まるものが。
これで本当に終わるのかと思うと、本当に寂しい。
いやそれよりも読んでいて苦しい。
これ、本当に救いはあるのだろうかと。
七瀬美雪の本当の目的に驚き、まさかの場面にまさかの人の登場。
しかし、その代償はある人の……
最終巻にふさわしいクライマックスは本当に見もの。
懐かしい人も登場する。
是非、八雲の選択とその未来を見届けて欲しいと思う。
エピローグに関してのネタバレは避ける。
ただ今までのファンの期待を裏切らない展開だったとだけ伝えておく。
神永先生、長い間のシリーズ展開、本当にお疲れ様でした。
八雲たちの物語を最後まで見届けられたことに心からの感謝を。
ただもし今後、番外編などまた新たな展開があるなら、もう少し心臓に優しい展開であって欲しいと願う。
今回は本当に読んでいて胸が痛かった。
面白いけれど、展開が辛くてしんどい読書。
こんな感情が揺さぶられる読書、久々である。
疲労困憊で読み終えた。
それだけ力のある最終巻だった。
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著者について
●神永 学:1974年山梨県生まれ。2004年『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』でプロデビュー。同作から始まる「心霊探偵八雲」シリーズが、若者を中心に圧倒的な支持を集める。他著作に「怪盗探偵山猫」「天命探偵」「確率捜査官 御子柴岳人」「浮雲心霊奇譚」「革命のリベリオン」などのシリーズ作品や、『コンダクター』『イノセントブルー 記憶の旅人』『悪魔と呼ばれた男』『ガラスの城壁』などがある。
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ついに完結! というよりもまず、前作からのあの展開に、待ちわびた新刊でした。あの放置プレイはつらすぎたぞ!!!
最大の心の支えを失ったことで暴走し始める八雲と、それを止めようとする面々。不安感がいっぱいの展開です。予断を許さない晴香の容態に関しても、そんなはずはない、きっと大丈夫、と信じたい気持ちはあるのですが……うわあああ、全っ然大丈夫じゃない気がしてきた! もう続きを読むのが怖すぎて、だけれど当然気になってやめられません。
七瀬美雪の人生をたどりつつ、彼女との最終決着に挑む八雲。八雲の行動が自らの命を賭して破滅に向かうようにしか思えなくって、これはもうシリーズ最大の緊迫感です。そして七瀬美雪の人生に隠された秘密は、想像以上に過酷。もちろんだからといって彼女を許せる気分にはならないのですが。たしかにこれは哀しいというかなんというか……八雲にいたような味方が彼女にはいなかったことが、憐れでなりませんでした。
そして……これ以上はもう読んでください、としか。ちなみにこれだけ緊張感ばりばりの物語なのですが、それでも和まされる要素も健在です。ただし個人的には、石井があまりに殴られすぎていて可哀想になりました(笑)。めっちゃ頑張ってるのに彼。今作だけで何回殴られてるんだか。
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ついに完結!
もうすべて回収してくれてありがとう!
とはいえ寂しい…毎回次はと期待していたから。
でも、完結おめでとうございます!
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長いシリーズーもようやく完結。
少し寂しい気もするが、八雲も新たな感情の
目覚めをシリーズを通して見てきた物としては
感慨深い。
晴香とも思いが通じ会い結ばれて良かった!
先生の後書きにまた八雲に会える期待を持って
シリーズの再開待ってます!
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長いこと追いかけていたシリーズが終わってしまった。
はじめに読んだのは確か高校生の時で、それはそれはハマって読んだ思い出。
八雲くんがいろんなこと肯定できるようになって、月並みだけどよかったなと。
どうか幸せに暮らしてくれ。
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ついに完結!!
晴香が昏睡状態になり八雲は一人で七瀬美雪を追う。後藤達も八雲を止めるために必死に調べ追いつこうとする。
雲海の『生きろ』『それでも生きろ』にぐっときた。確かに何を今さらとは思うんだけど…
みんな幸せになってほしい。
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よかった……。八雲の行動も晴香の運命も……。
今まで、八雲と晴香の仲を引き裂くために手段を選ばない行動を取ったりする七瀬美雪が血も涙もない悪人やと思ってたけど、本当は誰かに必要として欲しくて、愛されたくてしていた行動だったと知って、心が熱くなった。もちろん彼女がやったことは許されることでは無いのだけれど、最期に微笑んだ彼女を見て、救われたんだなと感じた。そう考えると、七瀬美雪も救われてよかったと思えた。
本の中の世界なのに、自分自身も登場人物の一人として参加しているような感覚になり、八雲や晴香、後藤刑事などと同じように翻弄されていた。
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面白くて一気読みしました。
最後までハラハラしたけれど、ハッピーエンドでホッとした。
心霊探偵八雲。恐いというよりは悲しみがつまった作品。
どんなに辛くても生き抜く、その先がハッピーエンドで良かった。
長いシリーズでキャラクターへの愛着もあったので完結したのは残念。
あとがきに書いてあったけれど、もし続きが出たらぜひ読みたいです。
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八雲がいつもぶっきらぼうで無愛想な態度を晴香にとりながらも、彼女のことをとても大切に想っていることは、これまでの巻でも読み取れた。けれども、今作はよりはっきりと感じられた。今回の八雲の行動の理由もそうだけれど、なにより、素直な言葉で直接口に出したんだもの!八雲くん、ついに…!
としかし諸手を上げて喜べるような展開ではなく、終始読者的にも心が痛い状況。どうなるんだ…とハラハラだったけれど、立ち込めていた暗雲が晴れるような明るく希望にあふれた結末でした。
誰一人洩れることなく、みんなが救い上げられてよかった!
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前作の衝撃的なラストから、今作も重苦しい雰囲気で物語は進む。昏睡状態が続く晴香と、彼女を助けられなかったことを悔やみ、自らの命ですべてを清算しようとする八雲、そんな八雲を止めようと奔走する後藤たち。
外伝的なものを加えると全19作、15年以上にわたって続いたシリーズもついに完結。
神永作品と言えば、その読みやすさと映像が目に浮かぶようなスピード感が持ち味だと思う。今作も500ページ近くあるけれど、一気に読めた。
本編だけでも12作あるので、八雲の父である雲海と七瀬美雪が仕組んだ心霊現象に八雲が巻き込まれるという毎度のパターンに正直飽きてきた時期もあった。
でも、過酷な生い立ちから心を閉ざしていた八雲にとって、他人との絆を育むためにはそれだけ多くの事件、時間をともにすることが必要だったのかも知れない。
これまでも口には出さなくても、後藤たちとの絆や、晴香への想いは感じることが出来たけれど、今回初めて言葉や態度で示した八雲に、長年読み続けた読者としては感慨深いものがある。
今まで憎むべき敵であった雲海と美雪だが、その生い立ちや人生をたどる内に、彼らも被害者であったことが分かる。そして、2人がとった意外な最後の言動。彼らがしたことは許されないけれど、すべての人に救いがあるいいラストだと思う。