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親と離れて暮らす人は、一読しておくとよい。漠然とした不安が、明確な課題に変わることと、別居介護への考え方(親に申し訳ないのでは?等)が変わることにより、少しでも将来への負担を減らせる。
以下参考になった点。
◆情報収集の流れ
①医療の情報
②介護の情報
③介護経験者の情報
◆①医療の基礎知識
・物忘れ外来を調べておく
→医師との相性が大事
◆②介護の基礎知識
・地域包括支援センター
→学区に1つある
→保健師(予防)
社会福祉士(権利擁護)
主任ケアマネ(介護全般の相談)
・要介護認定
→認定調査日は必ず立ち会う(正しい判定のため)
→不服な場合、開示請求・区分変更が可能
→調査項目は事前把握する
部屋は片付けずありのままを見せる
・ケアプラン(介護サービスの計画書)
→作成後に介護サービスを利用可能
→要支援:包括が作成、予防給付を利用
要介護:ケアマネが作成、介護給付を利用
・ホームヘルパー
→身体介助、生活介助を行う人
・施設の種類
→公的(特養、老健、介護医療院、ケアハウス)
入居一時金がなく、月額費用も安め
→民間(老人ホーム、サ高住、グループホーム)
◆③介護経験者について
・認知症カフェを活用
・介護ツールを活用
→見守りカメラ、スマートリモコン・ロック
◆別居介護の心得
・別居介護のメリット
→親の自立の機会を作る
一人暮らしの方が介護拒否が少ない
介護への後悔をリセットできる
・同居介護のデメリット
→特養の優先順位が下がる
リロケーションダメージ(呼び寄せの場合)
・自分の健康を第一に考えること
→親を思う気持ちがあるだけで十分
◆介護費用について
・親の預貯金、年金を把握し、介護費用を捻出
・活用すべき制度
→病院代:高額医療費制度
→介護保険サービス費:支給限度額、自己負担割合
→高額介護サービス費の払戻し
→障害者控除
・別居でも扶養控除が可能なケースもある
→親への仕送り、親の年金収入額などが条件
→健康保険(親の健康保険料ゼロなど)
→税金(老人扶養控除:48万円)
・銀行口座の扱い
→判断能力あり:銀行の代理人カード、家族信託
→判断能力なし:成年後見制度
◆亡くなる前・後にすべきこと
・最終段階の話し合い
→治療方針(告知、人工呼吸器、心肺蘇生など)
→介護方針(自宅、病院、施設など)
・エンディングノート
→資産、借金、相続、遺言
→親族一覧、友人、知人
→葬儀、お墓
・亡くなった後
→相続専用の口座開設(香典、葬儀費用の管理)
→手続き(未支給年金、遺族年金など)
→解約(保険、携帯、ライフラインなど)