紙の本
カバーに惑わされちゃダメだよ
2020/11/01 10:41
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アン・レッキーの『叛逆航路』もそうだったけど、最近の流行りなのかは知らないけど、軍艦のAIが躯体を持って、人間としての苦悩を知る。ってのはどんなもんかなあ?
しかも何故か女の子の姿をしているてどうなのよ。(彼女たちが、一人称を「ぼく」というのも共通だったりして。)
「プリンセス・プラスティック」なんてのもあったよね。それから「蒼き鋼のアルペジオ」。
それはさておき、「再生の家」「大理石無敵艦隊」「ペラパターンの知的ジャングル」「シミター艦」等々、魅力的なワードが目白押し。
詳しくは読んでもらうとして、膨大なガジェットとセンスオブワンダーに満ちた物語は、
重厚で、かつ胸のすくような爽やかさも持ち合わせている。
物語の大きな柱は「つぐない」である。
人は、自分の犯した罪をいかに償うか。人類は、どうか。そして、生命は?宇宙は?
登場人物の持つ、それぞれの過去としがらみ。それらといかに付き合い、清算していくか、そこが読み応えのある、どっしりとした文章に支えられ、読者の胸に課題を突き付けてくる。
単に、エンターテインメントとして読んでも、十分に楽しめます。ご心配なく。
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過去のトラウマに囚われた人ばかりでみんなウジウジしてて大丈夫か?と序盤こそ不安になりましたが、後半のスピード感ある宇宙艦隊戦がカッコよかったのですべてOK!
元戦艦のボクっ娘AIが、皮肉を言ったりここぞと言う時にアバターをお着替えするのがカワイイ。
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『ガンメタル・ゴースト』読んだ時にガレス・L・パウエルを要チェックリストに入れといて良かった。
早く他のも邦訳出してー
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楽しいスペオペ。
異種族のノッドの詩的な語りとか、誰かが芸術的惑星改造をした星系とか、宇宙船の AI とか、もうギミックだけで楽しい。(^^
戦闘シーンもあるものの、基本的に人助けの団体に所属している船が舞台なので、戦闘ばっかりみたいな話より楽しいところが多いんじゃないかな。
AI の女の子も、ラノベにありがちな少女っていうよりは戦争のプロフェッショナルみたいな感じで好印象。
続き物の 1 作目だと言うことなので、続きが楽しみ。
あと、この作者の既訳の本を読んでいたってことをあとがきで知ってちょっとびっくりしました。
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ガレス・L・パウエルの最新作。前作『ガンメタル・ゴースト』に比べると、僕は断然こちのほうが好きだ。
宇宙での生活がごく当たり前となった未来。
人間同士の大きな宇宙大戦が終了し、宇宙は表面上は平穏を保っている。
この世界で、元軍艦であるAIのシップは現在は人命救助用の艦船として働いている。
この物語は非常に斬新で面白い。
宇宙戦艦自体がAIにより人格を与えられ、自ら行動する。もちろん船には艦長が乗っているが、艦長の役目は船のAIに直接命令し、責任を取ることである。
本書で繰り広げられるAI艦同士の戦闘(もちろん宇宙船同士の戦いなので格闘するわけではなく、ミサイルやレーザーを撃ちまくって戦う)が秀逸。船に乗っているクルーたちは、自分でやることは全くなく、自分の乗っている船が相手に勝つように祈るだけだ。
非常にシュールな戦いである。
本作は3部作の第一部ということなので、続巻を首を長くして待つ。
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少女と犬の遺伝情報を持つ、14歳の戦闘用AIを宿す重巡洋艦、しかも退役しており人命救助を現在のミッションとしていて、極めつけは僕っ娘。マップスを彷彿とさせる設定(義体は出てこないけど)、癖のある登場人物たち、奇抜な天体の設定、シリアスな空気をまといつつ、いっそコミックがしっくり来そうな縦横無尽のスペースオペラ。三部作の第一部とのことで、今後が楽しみ
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たまにはスペースオペラを。
「月は無慈悲な夜の女王」以来、AI物(そんなジャンルあるか?)は好物。
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全3巻らしい。重巡洋艦AI〈トラブル・ドッグ〉とコンスタンツ艦長、クルーたち。トラブルドッグは過去の虐殺について、艦長は戦争を止めるため相手艦の艦長を撃つ命令をしたことについての後悔。役者あとがきで時間はもっと艦長が苦しむらしく…えぇ、ラストで精神的に苦しんでたのに。艦長は立ち直れるのかなぁ、続きも読みたい。
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図書館で。
宇宙船が人格を持つ、というのは他にも色々あると思うのですが、なんだかそこに色々ミステリー要素が入ってきてちょっとこんがらがってしまいました。きちんと整理して読まないと難しいかも。