『中学受験の親たちへ』
2020/10/14 22:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学受験のプロが、ちまたにはびこる26の“迷信”を一刀両断にする
・中高一貫校の先取り教育は大学受験に有利
・土日は最低8時間の勉強が必要
・低学年から塾に入らないと勉強で遅れをとる
・偏差値が高い学校ほど“いい学校”だ
・共働きの親ははっきり言って不利である
著者は“業界を知り尽くした”気鋭の教育ジャーナリストと、“現場を知り尽くした”カリスマ家庭教師
中学受験に広がる“マニュアル的常識”についてそれぞれが検証
各章末の対談でおたがいにツッコミあって議論を深めていく
一読三嘆、自分の頭で考える中学受験のために
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「フェイク学力」(解法を丸暗記して基礎が脆弱)というワードにドキッとさせられました。
中学受験をするか、まだ決めかねている我が家ですが、親が目先の点数に必死になることは、子どもにとって不幸である…耳の痛い話です。
「中学受験」での親の役割は、成績を上げることではなく、生き方を教えること…肝に銘じたい。
軸を持って、しっかり考えていこうと思えました。
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子供の受験は,自分の意思通りに事が進まない分,自分の時以上に家族としての思想が求められる.親の力が9割といわれるが,それは能力の問題ではなく,如何に家族という構成単位での確固たる生に対する思想があり,実践できたかということに他ならない.それは,小学生の子供には無理なのは自ずと知れよう.
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話題の本とのことでとても気になっていた本書。
感想を一言で言うならば「スカッとした!!」
私は中学受験を経験しており、我が子がもし中学受験をするのであれば10年近く先の話になります。
私が受験をした頃よりも多くのことが変わったことに驚かされました。
おおたさんの、数字を用いた客観的なデータ(中学受験者数の増減や、学校と模試の偏差値のカラクリ等)、数多の学校への取材を通して得られた各々の学校の特色や志望校の選び方のポイントなど(なぜ中学受験をするのか、どのようなメリットとデメリットがあるのか、高校受験との違い等)は、大変気づきが多く、頭の中をスッと整理することが出来ました。
一方で安浪先生の、多くの実例を用いた現場の"リアル"(努力が必ずしも報われるわけでは無い等)は、胸がぎゅっとするようなものもありましたが、ここまでキッパリと言い切ってもらえるのはとても良かったと思います。
カンニングについてのお話。思い返してみれば私も宿題の答えをカンニングしたことがありました。
でもカンニングする理由なんて考えたことがなかった。
宿題をやってなくて怒られるのが嫌だったから…出来が悪くて怒られるのが嫌だったから…だった気もします。私はとにかく親に怒られるのが嫌だったんですね。
大人の立場で「カンニングするな!」って言うのは簡単だけど、子供には子供の事情があるんだよね。だから、カンニングをさせない環境づくりをしてあげることが大事と言うのはとても良いなと思った。
安浪先生の、子供のプライドを傷つけないようにというのはとても大切なことだと感じた。
私も子供の時、こんな風接してもらいたかったなと心の底から思う。
私は公式を丸暗記するのがとても嫌いでどうしてその公式になるのか、自分自身で導けないと気が済まないタイプだったけど、ひたすら「お前は要領が悪い、言われた通り覚えれば良いんだよ」と怒鳴られ叩かれて育ちました。
少し感傷的になりつつも、それはそれ。これはこれでもう過去は巻き戻らないし、相手も変わらないので私は私ができることを。私がして欲しかったことを子供にはしてあげたいと思います。
中学受験における多様化。大手塾に通うことが全てではなく、個別指導やプロ家庭教師の利用、オンライン学習など、子供に合わせたやり方が始まっていると。これはとても良いなと感じた。
中学受験となると親は全力で目の前の点数や偏差値など数字に踊らされてしまうが、大切なのは今目の前にいる我が子を見ること。
これは絶対にいつも意識をしていたいと思う。
個人的に一番好きだったのは公文そろばん論争です。
また時間を空けて読み返したい。
時代と共にトレンドは変わっていくけれど、色々な流れや術を知っておくのはとても良いと思いました。
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現在の中学受験事情について、プロのお二人が対談形式でお話しされている本です。子供との向き合い方、受験との向き合い方のヒントになることがたくさん書かれていて、迷いが生じたときは開きたくなる内容でした。
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中学受験の実情が書かれており、実際に経験した親としても頷ける部分が多い。とはいえ、子供は千差万別だし、本を読んでわかった気になっても実際に経験して初めてわかることも多いと思います。
塾をうまく利用するというのは、第一子が中学受験する親からするとわからないことが多すぎてなかなか難しい。でもこういう本を頼りに、親も勉強して、家族で乗り越えていくべきイベントなのだろうと思います。一番見るべきは我が子という点も共感。子供の気持ちが書いてあり、うるっと来る箇所もありました。
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名前の知られた難関校にいければいい、
というわけではないことがよくわかった。
学校によって、校風があり、
それがあうのかどうか。
また、受験を押し付けるのではなく、
そこから何を学んでもらいたいのか、
という意思があることが大事である。
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中学受験を考えていて、色々な情報をインプット中に出会いました。
これからの時代、今までの定説通りにはいかない世の中なので、何を身につけるべきかという点も意識しながら、子供本人に合う学校選びをしたいと思います。
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子供を追い詰めすぎない中学受験について書かれていると思う。偏差値に囚われない子供がいきいき堂々と過ごせる学校との出会い方や塾の特徴など、参考になった。
12歳にはなかなか親が計画するように、予定通りには行かない。この本には繰り返し書かれていて、親も自分の子だけダメだ…と思わないようにしてくれる、そして、子供を応援したくなるような本だと思う。
端から端までは覚えていないが、以下の項目は印象に残り、忘れなくないので書いておく。
・土日は最低8時間の勉強が必要
大手塾の特徴について、入塾前の情報として知れて良かった。
・カンニングしている我が子は「ダメな子」だ
うちの子がカンニングをするなんて!とショックを受けるが、それは親をがっかりさせたくない、プライドの問題など、子供からのSOSだから、親は共感(見たくなる気持ちはわかるけどねーと言って、実は私もね…とカンニング経験を披露する)して、子供の顔が和らいでから、なぜしてしまったのか丁寧に本音を引き出すことが必要。そして、答えはママが管理しておくねと、大人が物理的にカンニングできない環境を作る。それが大人の役目。
・我が子にベストな学校がどこにあるか
どんな学校に行ってもその子はその子で変わらない
。学校が子供の人格や生き方を規定するのではなく、むしろ、どんな学校を選ぶかにその子の人格やご家庭の価値観が表れるのです。中学受験の学校選びを通じて、いままで自分たちでもあまり意識したことのなかった教育観や人生観が明確になってくるのを親子で楽しめらとてもいいことだと思います。
自分の子供が受験することになって、親として迷いが生じてきたら、また読み返したい。
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あまり偏っていない、けれど、私観もいい感じに入っている受験本。いろんな子の事例が所々入っているところが興味をそそる。
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小3の息子が中受塾に通い始めてもうすぐ半年。
並行して現在の中受の世界の情報を収集しています。
我が家は共働きなうえに息子の性格的にアスリート型の受験塾は合わないと判断して首都圏四大塾は選んでいませんが、果たしてこの選択で合っているのかとたびたび不安になっていますが、この本を読んで改めてこのままでよい、このまま進んでいこうと思えました。
まわりに流されて教育虐待にならないよう、悩んだら読み返したいと思います。
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中学受験するか否か、いろんな観点がほしく関連書籍を読み漁る。
教育ジャーナリストであるおおた氏が一歩引いた目線で、プロ家庭教師である安浪氏がリアルな現場目線で、以下の5テーマについて持論を語る。
・なぜ中学受験をするのか
・「本当の学力」をあげる勉強法
・塾を使い倒す新常識
・志望校選びの玄人的着眼点
・親子の信頼関係の育て方
おおた氏の書籍は過去に二冊読んでいるので、ふむふむと持論を確認する感覚で読んだ。
安浪氏の担当の章が勉強する子たちのリアリティをのぞかせる。
まだ我が家は受験期に突入していないが、例えば公文式とそろばんどっちがいい?とか、読書量が国語の成績を決めるか?とか、一定の時間一定の努力をすれば誰でも結果が出るのか?とか・・・・
今の時点でも興味深い論点が多かった。
全体を通して感じたこと。
中学受験をなぜするか、志望校をどうやって選ぶか、親子にとって不幸にならない勉強法とは何か、受験したこと自体からどのような意義を得るか・・・・
その全ては偏差値至上主義から脱することで得られるのであろう。。。
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まだ子が年中だけど中学受験についての本を最近意識的に読んでいる。なにしろ田舎育ちの私自身には全く知見がないからね…!!虚心坦懐である。
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絶対に読むべき一冊間違いなし。
中学受験、親の勝手な考え、勘違い、思い込みで子供を振り回してはいけない。
この一冊は最低でも読んで子供のサポートをしたい。