紙の本
二転三転
2024/02/21 22:27
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投稿者:pinky - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語を読み進めると事実が二転三転し、何が真実か突き詰めたくなった。道尾さんらしいなーと思った。
自分が描いた想像の上の上を行く展開で一気に読んでしまった。
仲間がわちゃわちゃする感じが、カラスの親指を想起させて楽しかった。二三男と汐子の幸せを願うばかり。
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まんげつのどろまくら
下町のとってもぼろなアパートに住む人たちはとっても貧しい。それぞれに抱えるものがあるけど、頭が良いんだか悪いんだか分からないところが一筋縄ではいかなくて面白い。
○○な人 なんてとても一言では言い表せない。そう、一言で人をくくりがちだけどそれは出来ない事だと思う。
仕方なくやる、やるとなったらとことんやる、そして逃げるときは懸命に逃げる。泣いて笑えてドキドキした。
夫美男さん汐子ちゃん、みんなもまたね
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久しぶりの娯楽小説でしたが、とても楽しめました。遺体の捜索のために夏まつりを乗っ取ったのは良いが、そのあとにつづく大展開に汐子と二美男たちと仲間が翻弄されます。敵に追い詰められた時には、とてもハラハラしましたし、時折混ぜ込まれた笑いもとても楽しめました。
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道尾秀介さんの「満月の泥枕」、面白かった。道尾秀介さんの作品は好きで何冊か持ってる。本作も道尾ワールドが満載。何度も繰り返されるどんでん返しのミステリーあり、ジェットコースター感あり、人間模様あり、最後は家族愛にホロりとさせられる。主人公がけっこう若かったのが途中でわかり(私より下)、急に親近感がわいた。主人公と同居している姪っ子が10 歳くらいなのだが、これがまた、ウチの次女に似たキャラクター、いわゆるしっかり者な性格、大人びた考えを持ってる。これまた近親感が湧く。
また、道尾作品を読みたくなりました。
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クライマックスが2度ある感じでした。
小説読んだのは実に1年以上振りだったんだけど、面白くて読みやすくて、最後まで一気に読めてしまった感じです!
どうなるのか先が読めない展開、スリルもあり、切なさもある。
終わり方もまたいいですね、
本編とは関係ないような、あるような、不思議な感じもしますし、
この後、この人達はどの様な人生を歩んでいく事になるのだろうか?
そこは、こうあって欲しいと言う思いを抱いたまま終わるって感じでしょうか。
ドキドキハラハラと最後は切なさを感じる小説でありました!
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姪の汐子と下町で暮らす凸貝二美男は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。後日訪ねてきた謎の少年は、二美男が見たのは「自分の伯父が祖父を殺した」現場だと言う。遺体の捜索を依頼された二美男は、汐子や貧乏アパートの仲間と共にとんでもない事態に巻き込まれていく―。人生に悩み迷う時、背中を押してくれる傑作長編。
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誰か身近な人が亡くなった時、理不尽なことがあったり、自分のせいだって思ったりすると、
残された自分だけが幸せになるなんて、
って思ってしまったりする。
亡くなった人が、そうだそうだ、って思ってるか、私の分まで幸せになってよ、って思ってるかはわからない
でも、結局、生きていかなきゃいけないのは、実際に生きている人だ(当たり前のことを言ってるようですが)
そんな時は、他にも生きて導いてくれるひとがいるといい
思い出を大事にするのは当たり前だけど、新しい毎日を大事にするのも、当たり前だと思えるといい
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登場人物それぞれが抱える悩み。
それを隠すためについたウソ。
それらが重なり合ってある事件へ。
真相解明に向けて動いていく過程で、そのウソや悩みが明らかになっていくというスピード感ある作品で、とても読みやすくおもしろかったです。
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久しぶりの道尾さん。
道尾さんの作品の中では、「向日葵の咲かない夏」「月と蟹」のような重め報われない系が好きなのですが、本作は「カラスの親指」「笑うハーレキン」のようなドタバタ軽め切ない系です(勝手に名付けています)。
エンタメ性が強く、一冊のなかでいくつも山場があり楽しく読めました!主人公に「幸せになっていい」と言える汐子ちゃんがいい子すぎる。終わり方がよかった。
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一気読みできる小説。痛快エンターテイメントといった感じでしょうか。
主人公フミオさんは、時間を巻き戻したいほどの過去の辛い出来事を背負いながら、ちょっと世の中投げちゃってる毎日を送っているけれど、ある出来事に巻き込まれながら希望を取り戻していきます。背中をひと押ししてくれたのは…、姪っ子のしー坊。口は悪いけれど、可愛いな〜とほっこりしちゃいました。
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ミステリーの要素を含む、痛快ドタバタコメディといったところ。
人物描写も情景描写もうまくって、まるで映像を見ているような気分になる。これは映像化されるのではないでしょうか。
こんなに色んなタイプの物語が書けるって、カメレオン俳優ならぬ、カメレオン作家と言ってもいいのでは。
それから、なんといっても帯の文句が秀逸。
「一同みんな、嘘を吐いています」。
もうこれにやられてしまって、どこで道尾秀介流どんでん返しが来るんだろうとちょっと期待しすぎてしまったのはやや残念。
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正直期待外れ。
設定も強引だし伏線の回収も良く解らないし兎に角ストーリーに不自然な点が多く惹き込まれない。
道尾作品はやっぱり絶望感の中にかすかに希望を感じるような作品の方が面白いのかな。
僕の好みではないほうの道尾作品。
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満月の泥枕、とは実にうまい、というかよくこの物語を表した絶妙なタイトルである。その詳細はネタバレになるので省くとして、何かを背負った大人たちが大冒険を通じて何かを取り戻していく。その姿や、クライマックスに、読み手のこちらも、明日から生きていく勇気を得られるような気がする。
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始めはさほど期待した?わけではないが、ちょっとしたミステリにどんでん返し。インディジョーンズばりの活劇にペーソス。さすが道尾秀介と感嘆
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道尾ファンだが「カササギ…」以降の“人情もの”はあまりハマらない。本作も設定や展開が強引過ぎて没入できずちょっと残念。じゃりン子チエ風少女で、叔父を支える汐子に癒されたので☆一つオマケ。道尾作品はダークなミステリーの方がいい。