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悔しさと憧れがつまっている
2020/10/05 09:16
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投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な作品に触れて感じたことが綴られているのだけど、その内容よりも著者がもがき苦しんでいる様子が印象に残る。
ありふれた平凡な人間にはなりたくなくて、でもなれなくて。諦めきれなくてもがいている。素晴らしい作品や、それを生み出す人々への悔しさをにじませながらも、尊敬や憧れの想いがあふれている。
著者が紹介している作品を見てみたいと思うと同時に、思わず応援したくなる本だった。
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わかる~
2021/07/14 08:01
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、悔しみノートよりも、つい怨念のように相手が失敗するように祈ったり、書いたりだったが、悔しみとして書いていく方がスッキリするかも。願望だとその通りにならなかった場合、また悔しい。私も悔しみノートをつけよう!そして「梨うまい」というペンネームも親しみがわくなぁ!
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悔しみ
2023/07/02 17:28
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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰でも簡単に、お金もかからずにできることなので、よかったです。試してみましたが、確かに効果的だったように感じます。
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悔しみノート、おもしろーい!
こんなに「この人はこれに対してどんな感想を持つんだろう」って思わせるオリジナルの目線すごい。やっぱり芸術に関してストイックに勉強してきたからなんだろうなぁ〜。知識とか芸術の経験値とか、人生のしんどさとかめちゃくちゃ詰まってる。
てか、舞台・文学・映画・ドラマ…知見が広すぎないですか??
梨うまいさんが「悔しい」って言う作品はとりあえず見ておこう、読んでみようかなって思っちゃう。
とりあえず何本かFilmarksでポチッたもん。
また、色んな他の作品の悔しみも見てみたいって思うし、とりあえず出資するからNetflix入らない?とか思う笑
オマケに彼女に対する共感もすごい。SATCの章とか…。わかるんだよなぁ。私もアセクシャルかなって悩む時あるし、母親がいなくなったら生きていけるのか?って思う。
友達に会うのもなかなか難しいよね。いろいろセッティングしなきゃだし、相手には相手のタイミングとかあるし…コロナ禍になって余計に人を誘いづらく、会いづらくなっているのも、ホント辛いよね。
この「悔しみ」の気持ち、私も就活中はそうだったなぁって思った。いわゆる就職氷河期。
テレビに映る全ての働く人を見るのが辛かった。
テレビに映ってるのなんて、アナウンサーから芸人まで、すべてが働いて、世の中から必要とされている人だから…何をしてても辛かったなって。
あれって「悔しい」気持ちだったんだな。劣等感で死にそうだった。
でもなんとか小さな企業に引っかかって今に至るけど、ああいう気持ちって「喉元過ぎれば…」じゃないけど、忘れがちだよなぁ。
忘れないでいたい。ああいう誰もがきっと一度は感じたことのある気持ちをセキララに、情熱的に言語化してくれたのはすごい功績だと思う。
てか、梨うまいさんの気持ちだけど、共感しすぎて「私の気持ち」だと思う絶叫もいっぱいこの本には詰まってるんだよなぁ。
いつもは図書館で済ますのに、本を買ったの久しぶり。「私の気持ち」が綴られている、という意味でも本当に買ってよかった。いい作品だった。
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悔しみノートに悔しみ!って言うことになると思ってたけど、
悔しみノートに悔しむ資格もないなーみたいな気持ちになってしまった事に悔しみ。。。
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ラジオでお悩み相談メールが紹介された時に既に思っていた事だけどとんでもなく文才がある方よな 私が貴方に対して悔しみノート書きそうだわ…悔しみを書き連ねるだけでなく投げつけ方にもセンスが溢れてるっつーか
とくに何回も星野源に対する悔しみが出てくるの超WAKAL!って感じです 私も梨うまい先生も女なんだからさ、そこは星野源ガールズになっちゃえば精神衛生的に良いはずなのよ でもなれないのよ!!なんなんだよオメーは!好き!悔しい!ってなっちゃうのよ…
最後の『私の根本的な怒りは、よりよく生きたいがためにある。自分にも他人にも高すぎる理想を描いてしまう。痛みは分かるが、いつまでも感傷に耽っている奴は蹴り飛ばしたくなる、自分も含めて。』ってとこ部屋に貼り出して毎日口に出してから一日を始めたいよ
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2020年9月
まずタイトルがいい。
ラジオネーム梨うまいさんの観た映画や本、音楽等の感想(悔しみ)や自身のこじらせた過剰な自意識を感情の赴くままに書きつけている、ノート。
本というよりも新しい何か、という気がする。
この「ノート」を読んでいると著者の悔しみが綴られていたエンタメを観たくなる。先日は映画『あん』を観た。次は何にしようか。山里亮太の『天才はあきらめた』も読みたい。
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作者、25歳なのかー。
若いなー。可能性の塊じゃん。
若いのに文章上手いな。字もすごくきれいだし絵も上手いな。映画も舞台もたくさん観てるんだなー。
基礎をちゃんとやってきた、という自負もあるし、自分の演技に自信も持っているし、途中で投げ出した世界にも良き友人が待っていてくれているし、仮にお世辞だったとしてもシュッとした美人だと他人から評されるルックスの持ち主でもあるようだし、ぐねぐね拗らせて不幸のどん底のクズ人間みたいな自画像を描いているけれど、実は財産と言える物を山程持っているんだな、この人は。
つくづく、人って自分の持ち物の価値には鈍感になってしまうものなんだなぁと思ってしまった。
自意識がぶくぶく発酵して噴き出したガス(有毒)をブワーッと叩きつけたような文章。
毒はあるし迷走している部分もあるけど基本的にすごく読みやすくて、その劣等感も嫉妬もプライドも悔しさも、「わかる」と思える類のものだけに、読んでいて不快にはならなかった。
演劇やら映画やらを作る人達って、きっと基本的に自意識のエネルギー値がとんでもなく高くて、それを作品という形で昇華させないといられない人達なんだなぁ。
どうにかこうにか立ち直りの端緒を掴んだらしい作者のこれからに幸あれ。
あと、時給950円は都会じゃ最低賃金だろうけど田舎じゃ高時給だから!この地域格差は知ってて欲しい。悔しみー!
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ジェーン·スーさんのラジオ発、リスナーが書いた本。
この番組は聴いていないけれど
クドカンがラジオで話題にしてそっから源ちゃんにも繋がったので読んでみた。
大学出たてのねーちゃんの、自己肯定が低いようで「私の実力こんなもんじゃない」感が「悔しみ」という聞き慣れない言葉でまとめられ…てもないな。単に書きなぐってる。
賢いって辛いね。
でもこの本が話題になって、承認欲求は満たされたかな。
ますます深みにはまらないことを願う。
[図書館·飛ばし読み11月17日了]
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後半に入るにつれてどんどん文章に引き込まれていって、一気に読んでしまった
私は梨うまいさんと少し似ているところがあるのかもしれない
レオナルドディカプリオをプリオっていう友達の話でめちゃくちゃ笑った
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星野源さんがラジオで勧めていたのがきっかけで手に取った。図書館で借りて帰ろうと思ったら雪が降ってきて外に出るのが億劫になったので、そのまま図書館内で開いたら止まらなくなり、一気に読んでしまった。
この子は完全にこじらせている……私としては、そのユーモアな言葉選びや独特な感性、作品や人物に対する視点などは財産として大切にして欲しいと思う。
作者がオススメしていた本や映画は私も好きなものが多かったので勝手に親近感を抱いてしまったのだけど、私はここまで悔しがれない。それは私に「作り手」としての感覚が皆無だからなのだろうか。
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「そうそう、人の脳内の動きってそうだよねー!」と嬉しくなる。文章にしたり声に出したりする前に整えてしまうのが普通な世の中だけど、これそのまんま書いてて、突然全く関係ない話に飛んだりするけど含めて笑えます。
短編集なので、楽に読めます。
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大学生まで演劇に打ち込み、社会にでて体を壊した筆者は、世の中に出ている作品に対して悔しい気持ちでいっぱい。
悔しい気持ちは、負けを認めたジェラシーだったり、実力ないのに何ちやほやされているの?という怒りだったり、自分と作品を比較して自分が思っているレベルに達していない事のくやしさだったり。
ジェーンスーのラジオでそのもやもやさした状態を報告したところ、エンタメに対して悔しいと思ったことをため込んでくれとアドバイスされる。
ジェーンスーは「私はもうそんなに悔しがれない」と言う。
それは十分におじさんな私も、この悔しみの羅列を読んで、全く同じ気分。ある意味うらやましい。
若い時期、世間からも、自分自身も、何でもないとされている不安定な状況、でも目の前には可能性ばかりが広がっている。
だから、その可能性が活かせていない自分が悔しい。
おじさんなんて、逆に可能性なんて感じていない。自分自身の身の丈も小さく落ち着くとこに落ち着いていると思っている。
筆者の書く文章はあとがきにもあるように、本当に思ったまんまかっこわるい情動も隠さず、文章にオチも持たせずにくやしさを書いているところがオリジナリティなんだろう。
普通のエッセイとかはやはりそれなりにかっこいい部分をねらっているし、客観的に、誰もがわかるように、という鑑賞者を意識した部分がある。
この本は、本当に自分の為にかかれているように見える。そこが良い。(書いている本人はそう思っている訳でもなさそうだけど)
色々なエンタメがでてくるので、その並びを眺めるのも楽しみ方。でもエンタメガイドではないので、その作品が本当に面白いのかはわからない。
すごい、すごくない、上手い、上手くないというような評価はあるけど、それがなぜかなどは、筆者の頭の中にしかない。
筆者がどう思ったか、1次的なインパクトがかかれている文書。
ある意味これは、タレント本のような形式の世界かもしれない。
タレント本だったら、何が書いてあっても、タレントの思いがわかれば、ファンは嬉しい。でも、この作者はタレントではない。
だから、やはり若き悩み芸なのだと思う。
筆者の思いを読んでいると、完璧主義だったり勝負、競争ととらえがちだったりする性格なのだと思う。
そういう考え方の人が何かを成し遂げる人なのだと思う。
でも一方で、そういう傾向の人が必ずしも素質にめぐまれているかはわからないし、素質があっても運や縁がなければ、周りに恵まれなければ突出した成功はないのではないだろうか。
実力があれば、成功する
実力がなければ、失敗する
というような直線的な、二次元的なベクトルに世の中はなっていない。
筆者も当然それはわかっているだろうけど、色々あきらめきっているおじさんから見ると、その潔い考え方、ある意味偏狭な思い込み熱さが伝わってくる。
そして空回りしたり、ジメジメ悩んでいたり。
人と比べてしまったり、他人を意識して、コミュニケーションがぎこちなくなってしまったり。
人間らしさを感じ、読み進めることができる。
悔しみというマイナスな感情が、乱暴に羅列されているんだけど、この筆者のこと応援したくはなる。
すごいダメな人じゃないし、どちらかというとゴリ真面目なんじゃないかと思うので、筆者のダメさを愛でている感じではなく。
その一生懸命な感じに惹かれるのだろう。
エンタメに対してではなく書かれていたものの方が割と面白い気がした、「店長」とか
以下、紹介されていたエンタメで気になったもの
・流星の絆
・チョコレート・ドーナツ
・百円の恋
・彼らが本気で編むときは、
・女王陛下のお気に入り
・女子と女子
・アゲイン!!
・8月の家族たち
・生理ちゃん
・劇団雌猫
・メタモルフォーゼの縁側
・腐女子のつづ井さん
・凪のお暇
・バレエボーイズ
・竜退治の騎士になる方法
・ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門
・腸よ鼻よ
・談春 古往今来
・赤めだか
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日芸卒の作者は、挫折し、心身に不調をきたして実家バイト暮らし。
その中で目にするエンターテイメントに対する心の奥からわき出る感情を感じるまま書き綴ったノート。誰よりも真剣に向き合う姿が愛しくも可笑しい。
結果何より信用できるレヴュー集になってますよ!見てるのも見てないのも、映画もドラマも見たくなっちゃったもの。
いや、這い上がって、私たちに見せてちょうだい。ああプレッシャーになったらごめんなさい。でも有名になったときは梨うまいさんじゃないですよね。
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読んでるこっちまで自分の能力を過信しているような気持ちになった。あとすごく河川敷でトランペット吹き鳴らしたい気持ちになった。
※トランペットは本文に出てきません。