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てっきり紙袋には「もち吉」が入っているのかと…。
女性陣の話し言葉とギスギスした感じに挫けそうになりながらも読了。
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正直長い。さらに論文を読んでいるような気がする。しかも日本ではほとんど知られていないドイツ人の話。
そこに日本の家族の謎とクラシックギターを絡めるところが逢坂氏の本領発揮。これがなければ途中で断念したところだ。さらに本書のあり方自体をこれまでにない形式に設定されており、まぁほぼ騙されます。
最後に袋とじで種明かしされるという周到ぶり。
最初の1/4と袋とじだけ読めばわかってしまうという気がした。時間かかりました。
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(借.新宿区立図書館)
ホフマンをテーマにした作品ということで読んだもの。700ページ近い作品だがそれほど退屈せず読めた。ホフマンの後半生を描いた手記(もちろん創作)とかそれに関する蘊蓄はなるほどと思わせる。現代日本部分、特に後半は作中でも触れられているごとく「無味乾燥な結末」(とまでは言えないけど)に近いようだ。最後の袋とじ部分もそれほど「眩暈のするような展開」でもない。ヨハネスの正体も途中で推測できたし。まあ、あとがきとか跋語とか仕掛けがめんどくさいとはいえる。全体的にテクニックを弄しすぎのような気もするが、難しく考えないで読むにはいい作品だろう。若干ドイツ浪漫派あたりの知識はあった方がより楽しめるとは思うが。
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久しぶりに逢坂剛を読んだ。
そして、これくらい分厚い小説をまともに読んだのも久しぶりだ。
以前、スペインものを読んで、旅行で行った時の風景を思い出し、ストーリーと重なり手に汗を握りながら読んだこともあった。
この作品はスペインでなくて、舞台は日本だがドイツの作家ホフマンを中心としたものだった。ゲーテは知っていたが、ホフマンは知らなかった。
小説家の中には、自分の中に別の自分がいたりすることもあるのだろうと、この本を読んで感じた。
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随分前に予約した本が届いたと図書館から連絡があり、何でこの本日予約したのか?と悩む。
現代日本の小説ってあまり読まないし。
内容を確認して、私が大好きなドイツの小説家ホフマンに関する謎解きらしい、とわかり納得。
スペインの古書店で入手した楽譜と文書の謎、なのだがそれは良いとして、謎を追う三人の男女、夫婦と旧友の女性、がなんとも鬱陶しくて魅力に乏しいのが難点。このあたり読んでいて楽しくないのだ。
しかし、ホフマンである。読まなくちゃ。頑張れ自分、といまここ。
次の借り手の予約があるので、全力で読み終えた。進むにつれて慣れたのか、それともホフマン関係の情報があるためか以前よりは面白くなった、ようだが最後まで読み終えてもだからなに?という感じでした。
私はホフマン好きだから一応読んだけれど、ホフマン誰よ、と言う人にはどうかな?
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文豪ホフマンにまつわる謎の古文書。その解読が進むにつれ、ホフマンの知られざる人生と共に、現代の日本にまで繋がる不可解な暗合と因縁が浮かび上がり…。
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同じ内容の繰り返し、余分な説明、魅力のない登場人物、読みにくい文章、展開の遅さ、等々
逢坂さんてこんなだったっけ?と訝しむような作品で、かなりつまみ読みというか流し読み。
私がホフマンに興味がないからというのも大きく影響していると思うけど、とにかく内容の繰り返しが辛い。ホフマンの報告書と現代の入れ子構造だからバランス合わせの行数稼ぎとしか思えない。もしくは作品を分厚くするためとか。
帯に“ビブリオミステリー”とあったけど全然ミステリーじゃないし。
漱石との比較とか日本人作家と絡めた部分は興味深く読めたし、最後の数ページと袋綴じになっている部分はそういうオチかぁとちょっと意外さがあったけど、ホフマンについてのオチは初めからそうだと思ったものだし、全体の印象としては微妙。
でも、ホフマンに興味のある人にはオススメ。
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面白かった。
恥ずかしながら、今までホフマンなる作家をまったく知らなかった。
そして、それ以上にほとんど全作を読破した積もりの逢坂剛がこのホフマンに私淑していたことに衝撃を受けた。逢坂って独文出身だった?