紙の本
佐藤優さんの読書論
2021/06/03 16:28
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家佐藤優さんが新聞や雑誌に発表した書評を集めた書評集だが、本のタイトルを充足するのは「はじめに」で書かれた内容が重要です。
ここで佐藤さんの「読書論」が簡潔にまとめられています。
この「はじめに」は必読です。
読書は人生を豊かにするとよくいわれる。
それは読書によって「代理経験」ができるということです。
その際に読む本は小説だけとは限りません。ノンフィクションもあるでしょうし、マンガもあります。あるいは、この書評集で取り上げられている人文系の本にでも当てはまります。
多くの本を読むことで「代理経験」が増していく。
そのための方法として、佐藤さんは「平行して複数「読書中」の本を持っておく方が、読書の質とスピードが格段に上が」といいます。
その理由は「頭の使う場所を切り替える」ことで、効率がよくなるということです。
本読みのプロは家の中の何カ所かに別々の本を置いているという話をよく聞きます。
頭の使う場所を読む場所を変えることで切り替えている典型です。
これがタイトルになっています。
もうひとつ、「本を買う場合は、同じテーマで3冊5冊という単位で選ぶ」という意味も、この本のタイトルはもっています。
特に自分の未知の分野の読書をする場合、こういう本の選択をしないと、ある方向に誘導されてしまう恐れがあるからです。
まず「はじめに」を読んで、そこから本文を読む。
それがこの本の読み方だと思います。
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投稿者:dzoe - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからは、世間にたくさん出ている読書法の本かと思いますが、実際はこれまでの書評をまとめた本です。
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佐藤優氏による書評集
書評であるから本を紹介しているが、ジャンル毎に紹介する本同士の関連性を謳ってくれているのが面白い
本文内で非常に琴線に触れた言葉
思いつきを、意味が通った文にする訓練を繰り返ししているうちに、論理的な思考力が身につくのである
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タイトルから佐藤優氏の読書論関係の本かと思っていたら、過去の書評集を集めたもの。
書評についても、別に同ジャンル3冊ずつとかでもなく、本当にただ集めてきただけ。
書評自体は悪くないのだが、なぜこのタイトルにしたのだろうか……。
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タイトルに釣られた!読書術について言及しているのはたった4行。あとは既出の書評集とは。ジャンル別おすすめの本。に改題してもらえないだろうか。
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今までの書評選集。3冊は難しいが、今年は並行して2冊同時に小説と小説以外を読むように努力しようと感じた。
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3冊同時に本を読むのは、私には難しいけど、2冊ならいけるかな。
紹介されたゴルバチョフ その人生と時代は、今さらだけど読んでみよう。エピソードに人間性を感じた。
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本文より
一つの仕事に疲れたら、別の仕事という具合に、複数を同時に進めれば仕事の質と効率が上がる
同じように読書も同様で1冊づつ読むより
平行して複数「読書中」の本を持っておく方が読書の質とスピードが格段に上がるー
自分もこの本を読んでではなく、
飽きるから3冊くらいを同時に読んでいた。
まあ、自分の欠点は
前の本内容を忘れたりして、効率上がってるのかどうだろう?スタイルだけで中身のやり方の是性は重要課題である。
佐藤優氏の場合
月平均
300〜500冊だから
自分は桁違い〜
本文よりー
もう一つ、3冊から5冊、奇数にこだわるのは
2冊の主張が相反する場合あと一冊での結論づけとか
3冊がバラバラの主張だとジャンルが確立されていないーなるほど、しかしこんな本を読まないから該当はしないな。
本文よりー
社会現象に目を通すことも重用です。
例えは今だと
「鬼滅の刃」ーマストからの
「約束のネバーランド」そして鬼繋がりで
「鬼の研究」馬場あき子
豊かな経験値を得られるよう、読書を習慣づける
ブクログ様、またフォロワー様のおかげで
少しは読書の幅は広がった気がします。
以前は小説一辺倒だったが
ノンフィクションだったり、
あまり偉そうには言えませんが、ほんの少しはね。
一つの本から
次の本へと繋がったり、ーいろいろです。
たしかに「読みたい本」ばかり増えてますね。
やはり効率上げないと
読まずに死んでしまう。
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「本は3冊同時に読みなさい」
→ひとつの分野について奇数冊読むことで、満場一致なら確立した分野、そうでなければ、まだ議論を含む分野であることが分かるから。
あとは佐藤さんの本棚です。速読を実践してみようと思います。
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読書はいってみれば自分の頭ではなく、他人の頭で考えることである。絶えず読書を続けていけば、仮借することなく他人の思想が我々の頭脳に流れ込んでくる
ショウペンハウエル 読書について
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佐藤優さんの書評集、クレジットカードの督促の仕事をしている人の本が気になった。何時間もクレームを言われる仕事の人がいるのに、自分は何をしているのか。
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本の書名が、上から目線で
何々しなさい
と言う類の本は好きではない。
はっきり言って嫌いだ。
出版社、平凡出版 さもありなん。
で、著者は?
佐藤優だ。
なら手に取って見ようか。
最近読んだ出口治明の本では、
確か並行して複数の本は読まない
としていた。
立花隆は、同じテーマの本を10冊ほどまとめて買い
一気にその分野の知識を得る
と言うような趣旨のことを何かに書いていた。
どれもそれぞれ正しいと思う。
出口治明は教養を高めるため、
立花隆は著作のため。
佐藤優は?
書名はマガジンハウスの編集者がキャッチコピー的につけたのだろう。
例えば名探偵モノの推理小説を3冊並行して読んだら、
ポワロなり、シャーロックなり、十津川警部なりが、同時に3つの事件を解決することになり、まっことややこしいことになる。
本書は佐藤優が色んな媒体に書き散らした書評集であり、
前書きと後書きに特定の分野の考えを知るのに奇数冊の本を読めば、意見が割れることがない。
と言うのが書名の趣旨のようだ。
よって前書きと後書きだけの本。
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佐藤優氏の書評を一冊にまとめた本です。
同時に3冊を並行して読むことで、読書の質
とスピードが上がると主張します。
1冊読むのに疲れたら、別のジャンルの本を
読むことで疲れを取る、そうするとまた1冊
目の続きが読みたくなって集中して読書に向
き合うことができる、という訳です。
頭の使う場所を切り替えることによって、た
くさん読めるようになるとも言います。
なるほど。勉強などでも教科を変えると集中
し直すことができた?気がします。
そんな多読で知られる佐藤氏が紹介する本は
多岐にわたっていて非常に参考になります。
読みたい本がますます増えてしまう一冊です。
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歴史や社会を知ることで、大局から物事を捉えられるようになる。だけどもまだ心はそっちに向かない。ので、向いたら読もう。いや、三国志とか、漫画からはじめてみるか
頭のいい人は、熱さとクールさをもってる人か。
やっぱ一度真剣に勉強したいなー。この教養ないの一生コンプレックスに生きそう。楽して生きたら後悔しか残らんなー。あと上辺。ホンマモンにはなれん。
あー受験しようかなー全てを勉強し直したいなー暗算レベルから。笑
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奇数で読むと、その分野の論争が収束しているのか、未だ通説的な主張が固まっていないのかが分かるのと、様々な立場から意見に触れることで論点を客観視できる、というのが3冊同時に読む意義だというのが本著で掲げるポイントかなと思う。
後は著者が感銘を覚えた、又は影響を受けた書評が並ぶ。読書のための技法という観点では余り目新しい内容はなかったが、著者の丁寧な書評を読んで、読書欲がまた強くなった。周辺情勢をアップデートするために新書(雑誌論文をまとめた専門書の入り口以上の機能を持っている)がおすすめ、なるほど。
以下、将来読んでみたいと思う本。
■それでも、日本人は「戦争」を選んだ(加藤陽子)
・実証性を重視し、史料を丁寧に精査する歴史学者だが、人間に対する強い関心がある。
・おそらく、人間の限界を超えて歴史を突き動かす目には見えないが確実に存在する力を理解している。
■シリーズ近現代ヨーロッパ200年史 地獄の淵から ヨーロッパ史
(イアン・カーショー 三浦元博・竹田保孝訳)
・二度の世界大戦は、経済混乱によって弱体化した政治エリートが自らの政治基盤強化のために、民族主義を道具として用いたことに問題がある。
※現場のプロが書いたリアリズム
・官邸コロナ敗戦(乾正人)
・シリコンバレーで起きている本当のこと(宮地ゆう)
・この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く(和田秀樹)
・「なんとかする」子どもの貧困(湯浅誠)
・督促OL指導日記(榎本まみ)
・老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル(荻原博子)
■虚人の星(島田雅彦)
・外務省を舞台にした小説。細部の描写が丁寧でリアリティがある。
■ブラック オア ホワイト(浅田次郎)
■試験に出る哲学「センター試験」西洋思想に入門する(斎藤哲也)
・日本の高校教科書は国際的にも優れたものが多い。その内容を面白さを加味したうえで社会人向けに仕上げたもの。
■あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか 論理思考のシンプルな本質(津田久資)