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双頭の鷲(上)(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.2

評価内訳

28 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

中世フランスの英雄

2022/02/15 12:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本での知名度は低いが、フランス現地では「中世フランスの英雄」として人気が高いデゥゲクランの物語である。作者佐藤賢一独特の癖はあるが勢いと熱のある語り口でどんどん話が進んでゆく。シャルル五世とのコンビ成立の場面はこの作者の全作品ののかでも屈指の名場面である。

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紙の本

『ふたりのガスコン』と並ぶマイベスト

2011/10/09 08:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現在『小説フランス革命』で革命期に活躍した人々の群像劇を著している佐藤氏が、初めて“フランス”を取り上げた作品。「賢王」と賞賛されるシャルル五世と、「軍神」と崇められるベルトラン大元帥を中心にした、こちらも群像劇だ。しかし、最近作に比べると個々の人物描写が厚めである。
 さて、ものものしく「賢王」やら「軍神」やらとまつりあげた両者だが、登場画面からカッコ良かったわけではない。そもそも、フランスという国自体、負け続けだ。そして、イギリスの黒太子エドワードに押されっぱなしのフランス王族の人達は「負けてしまいましたな。」と他人顔で、これでは一生懸命闘っている兵士達が気の毒だ。そんなフランスの劣勢を跳ね返すのが、本を読むのが好きで、戦には不向きと見られていた王太子シャルル(後の王)と、腕っ節が強くて無作法だったけれど、人好きのする性格だった貧乏貴族のデュ・ゲクラン。特に後者の描写に至っては、豪快な笑い方、鼻は人前でほじる、人を人とも思わぬ物言いなど、「軍神をここまで書いてしまっていいのか?」というほどのおとしめっぷり。幼き時に「この男子、人知の及ばぬ栄光の定めを授かりて系譜に未踏の輝きを得ん。天下に無二の人となり、百合の花に飾られたる未曾有の栄誉を楽しまん。遠くエルサレムの果てにさえ名を轟かせるに至るなり」と予言されるが、どこをどうすればそんな人になるのか?と頭をひねるばかりである。だが、このギャップこそが読者が歴史上の人物に親近感を抱く魅力であり、実際に予言を実現させるに至る快進撃が、読者を惹きつけてやまないストーリー展開になってゆく。
 但し、本書は彼等の単純なサクセスストーリーではない。栄達や名誉を手に入れる傍らで、
唯一無二の最強コンビだったシャルルとの仲は疎遠になり、双頭の鷲はそれぞれ別の方向へ頭を向ける。戦の天才は、人生の天才ではなかったため、今まで信じていた人が冷たい目を向け、離れてゆくのか、理解できないデュ・ゲクランは、地位に見合った心の幸福を得られない。彼だけではなく、登場人物ひとりひとりに対して、悲劇と喜劇がない交ぜになった本当の人生を描ききった作品として、読後十二年経っても、今も私の心の中に残っている名作。

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紙の本

縦横無尽

2003/08/08 17:49

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投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 よく『傭兵ピエール』と比較されるこの作品ですが『傭兵ピエール』をヒロイックとすれば、この作品はエピックな小説と言えるのではないでしょうか。一介の傭兵隊長からフランス軍の頂点である大元帥にベルトランが上り詰め、そして落ちゆく一生を描いたこの作品。騎馬試合に始まり、小規模な合戦、そしてフランス全土を巻き込む戦争を駆け巡り、縦横無尽に才を振るう様はまさに痛快の一言でしょう。彼を取り巻く人物も多彩で、克明に描かれています。名参謀のエマヌエル、好敵手のグライー、ベルトランをアイするティファーヌ等々。また、戦だけではなく、その裏に横たわる政治、陰謀、更には個々人々の人生などが、まるで当時のフランスの風景を目にしているかのように、情感たっぷりに語られています。少々長い物語ではありますが、佐藤賢一さんの作品の中では癖が少なく、読みやすいので佐藤賢一作品を知る最初の一歩にお勧めです。

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紙の本

だって面白い。

2001/08/22 23:50

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:重蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書あとがきの北上次郎氏の解説には、「克明に描かれる中世戦争絵巻は司馬遼太郎の戦国小説を読んでいるかのような興奮があり、破天荒な騎士物語には大デュマに通底する面白さがある。」とある。んで、百年戦争の英雄というとジャンヌ=ダルクが思い出されるが、著者に言わせると、彼女が追放したのはオルレアンを囲んでいたイングランド軍だけで、本作の主人公ベルトラン=デュ=ゲクランは実際にイングランド軍をフランスから放逐した英雄なんだそうだ。そんな英雄談は読んでいるだけでも面白いし、それが史実(それなりの脚色は否めない)となればなおさらなのである。
 黒太子の異名をとるエドワード、隻眼の鉄人ジョン=チャンドス、ベルトランのライバルにしてガスコーニュ貴族のジャン=ドゥ=グライー。登場人物もみな魅力的だし、彼らが実在した人物と言うのがすごい。
 上下2冊で分厚いので、なかなか読みごたえがあるけど、中世フランスの情景、風俗なんか浮かんできてなかなか飽きない感じ。

筆者運営サイトより抜粋。

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2004/10/29 17:13

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2006/03/03 13:41

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2006/10/27 16:07

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2008/02/17 19:01

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2008/04/05 20:58

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2012/06/06 23:05

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2005/07/23 09:52

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2009/04/19 20:30

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2009/06/10 17:45

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2009/10/08 21:49

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2010/08/23 03:17

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